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最終章―09
「お似合いね……」
政略結婚だからなんとも言えん。
不細工な姫がきても、そうと言うのか気になるところだがな。
……まだ見ていないが、目もあてられない姫だったらどうするかな……。
はぁ。それはちょっと、考えないでおこう。
「ネル嬢より綺麗な姫も中々いないだろうから、鼻を高くしていて良いぞ」
「やっぱり殿下、気に入ってるじゃないですか!」
「ははは」
今度、ネル嬢に花でも贈るか。
ティムの反応が楽しみだ。
鼻歌混じりにペンを滑らす。
「もうっ」
ティムはふいっと横を向き黙った。
……きっかけは、俺の一言だったかもしれないが、二人は今では想い合っている。
ティムから漂う幸せオーラは鬱陶しいくらいだ。
いつか迎えるであろう隣国の姫とも、こんな風に想い合えれば……。
俺は静かに、窓から晴れ渡る空を見上げたのだった。




