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4章―12
無自覚なのね、質の悪い。
そう怒る私と、ティムは殿下が好きなのだから勘違いしてはいけないと諌める私がいる。
さっきのセリフがまるでアントニオに嫉妬しているような……そう、よくアラン様が演じる役のようであり、心が揺れる。
冷静にならなければ。
そうじゃないと、後で痛い目を見るのは私なのだから。
「もう、置いていかないから……」
ティムがじっと私を見つめている。
「えぇ……」
さっきとは逆に私が目を反らした。
ドキドキと動悸がする。
私は気持ちを落ち着かせる為、窓の外に目をやる。
それでも、ティムの視線が自分に向いている気がして、少しも落ち着かなかった。
4章もこれで終わりです。
お互いに嫉妬し合うライガー夫妻。
一応夫妻なんですよね(笑)




