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ネル嬢のおいしい契約結婚  作者: 間波 結衣実


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2章 ー11


 ◇


 ふと、急に何かあった訳でもないに、意識が急に眠りから覚めてしまった。


 夜営時にこんな事はあるけど、家で寝てる時に珍しい……。


 体を起こすと、視界の先に購入したばかりのソファで眠るネルの姿がある。


 誰かとこうやって寝る事がなかったから目が覚めたのかな?


「……」


 日中、殿下がふざけて湯浴みの手伝いをさせる事を話した時、ネルは頬を紅潮させてた。


 女性に対して男の湯浴みの話なんかするあたりに、俺の無神経さあらわれている気がして嫌になる。


「はぁ」


 だからと言って、大声を出すなんて……疲れてるのかな?


 そもそもふざけて俺に髪を洗わせる殿下が悪いんだ。


 それにしてもミゲルさんがモテそうって事について、ネルは納得してた!


 俺なんてどの令嬢にも断られたのかとか聞かれたのに!


 もやもやする気持ちのまま、両手で顔を覆い、一人で寝るには広いベッドの上を転がる。


「……ネルは……」


 こんなモテない男が相手で良かったのかな?


 今日、登城したら殿下だけじゃなく、他の隊員からも『愛想尽かされるぞ』って言われたし……。


 なんとか入れた近衛隊として俺は下っ端だし、ネルにしてあげれることなんて、ソファを買ってやるくらいしか……!


 ……いや、あるじゃないか。


 俺に出来ること。


 昨日も思ったけど、殿下と二人きりで会わせてあげる事が俺には出来る!


 よし、明日から暫く休みだから、どこかで都合をつけよう!


 俺はソファで眠る彼女に力強く頷いてみせた。


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