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2章 ー02
「……」
気のせいかも知れないけど、視線を感じる。
俺、寝てるように見えるよな!?
「…………」
ゆっくりと呼吸をして、寝ているふりに徹底する。
クスッとネルの笑う声がしたかと思うと、ネルは俺の髪に触れ、ベッドを降りた。
何だったの、今の?!
薄目を開けると、ネルはベッドの端で、ローブを結び直しているようだった。
ローブの上からでも、柔らかな線で出来た彼女の体のラインが見てとれる気がして、俺は布を静かにかぶる。
腕の中にはまだ彼女の感覚が残っている。
ネルには好きな人がいるのだから、早く良いソファを買わないとやるせなくなるのは俺の方かも知れない。




