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1章 ー12
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なんだったのかしら……?
急にやる気に満ち溢れて。
またもや机に一人取り残された私は、こちらに背を向けベッドで横になっているティムをそっと覗き込む。
「スー、スー」
規則正しい寝息。
本当に寝ているのね。
その心地よさそうに眠っているティムの眉間を指でくりくりと押す。
「う、う~ん」
ティムは眉を寄せて嫌そうに唸った。
ふふ、面白い。
ティムの眉や目元、口元には面影が残っている。
緩やかな弓なりの眉は彼の優しいながらも騎士である逞しさがあるように思える。
私のややつり上がって目と違い、ティムは目元も穏やかそうね。
このティムと、あの冷酷そうな殿下が並んでいるのを早く見てみたい。
うふふ、楽しみだわ!




