1章 ー11
あ!新婦控え室にネルの様子を見に行った時だ!
どうしてそんなに殿下の事を気にするんだろう?
もしかして……ネルは殿下が好きなのか!?
殿下は見目麗しいと令嬢が騒いでいたし、ネルも密かに心を寄せていたのかも知れない。
でも、自分と殿下では身分が釣り合わないと、泣く泣く諦めていたのかも……だから、今まで独身だったのか!
それで、殿下の近衛兵である俺の側なら殿下にも会えると思ってこの結婚を承諾してくれたのだな……だから、契約内容にも念を。
これは、一緒のベッドで寝る訳いはいかないな。
急いで良いソファを用意しよう!
「ティム?どうされたの?急に立ち上がって」
ネルは首を傾げる。
今まで気づかなくてごめんな。
一途だったのだと分かったからか、急にネルが可愛く見えるよ。
「ううん、なんでもないさ。心が辛くなった時には頼ってくれて良いからな」
「えっ、えぇ。ありがとう」
「今日は疲れたし、休もうか。同時にベッドに入るのもあれだし、俺が先に休むとするよ」
そうすれば、ネルだって何かされると危惧することもないだろう。
「お休み、ネル。きっとこれからは良い事があるからな」
よし、ネルの気持ちは分かったから今度の集まりになんとか殿下を……いや、そんな沢山人がいるのは良くないな。
ネル、待っていてくれ。
いつか殿下と二人きりの時間をプレゼントするよ……!




