エレンの活躍
みんなぁ~!!
今日も来てくれたありがとうぉ~♪
楽しんでってねぇ~!
先程と違いギルドの前に立派な黒塗りの変わった家紋が描かれた馬車が停まって一般市民の通行に支障が出ていた。
「これはまたおかしな者が来ている様でルイネさん、今日も楽しめますよ」と、瑠璃が面白そうに言い出した。
その瑠璃を先頭にしてギルドの中に入ると、受付で如何にも貴族といった服に着飾った中年の紳士が事務責任者を相手に怒鳴っていた。
その貴族の後ろを通ろうとした瑠璃達に「おい貴様等、順番が分からんのかぁ。
今はまだわしの番だ。
お前等はわしの用が済むまで外で待て」と、瑠璃達に向かって怒鳴った。
その貴族を無視して瑠璃達は貴族の後を通り過ぎる時に、その中にエレンが居る事に気が付き今度はエレンに向かって怒鳴り始めた。
エレンはそれを無視して「ルリ様、此処は私にお任せください。
ルリ様は執務室へ、その後で私がラムゼイ・タウンゼント伯爵を連れて行きますから」と、笑顔で言うのでエレンに任せた。
「何だ貴様等は順番を守れよ!」と、先を行く瑠璃達にまた怒鳴った。
「面白そうですから此処はエレンに期待して待ちましょう」と、喜ぶ瑠璃にルイネもルネも賛成ですと話しながら奥に行った。
瑠璃達を見送ったエレンが「良いから私があなたの要件を聞きましょう。
その後でギルド支部長に会わせますから、先ずは私に今日突然おいでになった用件を話してくれますか。
私はあなたと違って事前の予約とかケチな事を言いませんからね」と、エレンが微笑んで見せた。
「貴様は何処までわしを愚弄する気か、わしが一声掛けると表のS級冒険者と私兵がお前を襲いにやって来るぞ」と、顔を真っ赤にして言い出した。
「そうそう、表に停めたあなたの馬車ですが、あれは通行の邪魔になっていますが庶民の為に王国が決めたルールを守らないのは、あなたのタウンゼント伯爵家に良いとは思いませんね。
良いから早く表の馬車を移動させなさい。
話しはそれからにしましょうか」と、エレンがまじめに話した。
エレンの話す事を聞いたギルド職員は見てくれだけが非常に良い馬鹿娘と嫉妬をもって思っていたが今は、エレンを尊敬して今までの態度を改めようとほとんどの者が思った。
タウンゼントが何か言いかけたが「良いから黙れ!
お前は馬車の移動が先だ」と、タウンゼント伯爵を一喝するとギルド職員の注目を浴びていた。
エレンの迫力に気圧されたタウンゼント伯爵は表に停めさせたの馬車に移動をするように告げた。
タウンゼントは貴族の権威を大きく勘違いした人物で、今回も自らが歩いて移動する事を嫌い御者にギルド前に無理を言い停めさせ待機させているのだ。
不貞腐れてギルドに戻って来たタウンゼント伯爵に「やればできるじゃないですか。
その様にギルドへ毎月指名依頼を出してきちんと料金を払って契約更新をしていると何の問題も無かったのですがね。
さぁ私に付いてきなさい、ギルド支部長に会わせましょう」と、言いエレンが先導して執務室に入った。
「遅くなりました、タウンゼント伯爵が停めた馬車の移動に時間が掛かりました」と、言うその相手が、先程順番を守れと怒鳴りつけた小娘とおかしな集団だった。
棒立ちしているタウンゼント伯爵の直ぐ後ろから、お茶とお菓子を用意した事務の職員が「こちらはタウンゼント様用のお茶とお菓子です」と、嬉しさを堪えて言うのが良く皆から分かった。
「まぁ、そうまで言うのならお茶を飲んでやろう。
ふん、菓子も大して旨そうには見えんがな」と、言いソファーにふんぞり返りお茶を飲みお菓子を楽しんだ。
「王都の支部長はカッティンとわしは認識していたが、カッティンは何処じゃ。
勝手に支部長を名乗るお前等はカッテインに処罰されるがいい」と、言い出した。
今の話を聞いた瑠璃もルイネもエレンも笑い出した。
「貴様等は何が可笑しい。
わしはカッティンに会いお前たちを処罰してもらうからな」と、言い出した。
「ルリ様、タウンゼント伯はカッティンに会いたいそうですが、あそこはもう使えませんから、この場合は手っ取り早く人食い花にしましょうか」と、ルイネが言い出した。
「おいタウンゼントよ、あれが見えんのか」と、瑠璃が指さした方に額に入ったアースン直筆の署名入りのギルド支部長証書が壁に掛ているのが見えた。
「儂がギルド支部長じゃ。
カッティンの奴はジューク共々領主様からクビになり、その後は生き地獄を味わいながら死んだぞ。
まぁ儂は寛大なのでこれ迄の暴言は許そう。
しかし、これ迄ギルドに滞納していた指名依頼の料金を払わないなら、お前の家からの依頼は今後一切受け付けんからな。
それにお前はギルドへ出入りは禁止じゃ。
これ迄の滞納分は儂の方からジョージに報告するから来月には過去に遡る滞納分の人頭税が来ると覚悟せぇよ。
それから今日ギルドでお茶とお菓子で持て成してやったがどうじゃ、十分を楽しんだか。
それが最後じゃからな」
「あなたも王族派の貴族なので人頭税は減免ないしは目溢ししてもらいなさい」と、何時もよりも可愛い声でルイネが言うとタウンゼントは恐怖した。
「王族派でも税は関係ない。
余分に徴収される事は何度かあったが、目溢しなんかしてくれた事は一度も無かったからな」
「それは御気の毒様としか言えませんね」と、ルネが面白そうに答えた。
「この場であなたが冒険者をクビにしたところで人頭税は遡って徴集されますから」と、エレンが話して聞かせた。
「そっそれなら今月分からはまじめに払おう、そっそれに過去の分も分割で支払うというのは如何か」と、タウンゼントが言い出した。
「それは認められませんね。
私が訪問した家では先月分までは過去に遡って即金で頂いていますから、貴方だけ特別とはなりませんね」と、エレンが面白そうに話した。
「ヨウコさんお帰りだそうです」と、ルイネが言うとヨウコさんが何をしたのか知らないが軽く妖術を使うと恐怖したタウンゼントは一目散に逃げ出した。
「ルリ様申しわけありません、逃げられました」と、ヨウコさんが苦笑した。
今日はもう客は来ない様なのでこれで帰りましょう。
私は直接隠れ家に帰りますからと、瑠璃が言い全員が執務室を出た。
明日も来ると言い残して外に出る瑠璃達は転移して隠れ家に帰って行った。
王都の商店街に行くには中途半端な時間になりましたから私達も帰りましょうと、ルイネが言い転移して遺産の庭に帰った。
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