瑠璃の予定と使い魔の内輪話
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本編の後半は使い魔のヨウコさん評です。
今回はアースンの使い魔のスゥが加わります。
ヨウコさんは危険視されています。
それではお楽しみください。
ルイネがアンドリュー・ジャクソン男爵邸を訪問する少し前の事、瑠璃はアースンの執務室にエレンとバニーを連れて転移した。
「ルリ様よくいらっしゃいました」と、言い喜んだ。
「アースン、急で悪いが明日隠れ家に来て、ジョアンを代官にする件を伝えてくれませんか」と、瑠璃が話すとアースンは喜んだ。
「それなら、明日は正式に隠れ家に使いを出しましょう。
いえ、私が直接行きましょうか。
その方が隠れ家のメイドにしても、私が強引にジョアンを引き抜く様で良いでしょうから」と、言い出した。
エレンとバニーもジョアンの事は聞いていたので、特に驚く事はなかったが「その後がジョアンを使徒にしますから」と、話すとエレンもバニーもアースンも驚いた。
「あのルリ様、ルリ様の使徒はバニーさんで終わりと私達は聞いていますが」と、アースンが言った。
「ルリ様誤解しないでください。
私達は方針を変えられたのが不思議でして、その分けが知りたいだけです」と、エレンが話すとアースンもバニーもそのとおりと首を縦に振った。
「そうでしたね、あの時ジョアンは私の使徒でないのなら諦めると言ったでしょう。
その時のジョアンの覚悟に、私もルイネさんもジョアンが気に入りました。
それで、ジョアンを私の使徒にしないが代官で落ち着くと傍へ置こう思っていたところへ突然ローナがやって来たでしょう。
ルイネさんと昨夜話しその後日神様とも話して決めたのです。
ローナも使徒にするつもりですが、ローナについては本人に聞いてみなければ話になりませんけどね」と、瑠璃が話すと3人は納得した。
「ルリ様は優しいですね。
私はそんなルリ様が大好きです」と、バニーが言った。
「ではルリ様お茶にしましょう」と、笑顔でバニーが言い出すから、皆が呆れた。
ルイネさんとは違うが、バニー恐るべしと、瑠璃は思った。
それは勿論冗談なのだが。
「はいはいバニーさん、お茶にしますよ。
ところで私はバニーさんの好物は用意できませんよ」と、面白そうに言い出だす瑠璃に、「私はマサパンが無いのは残念ですが、何でも良いのです」と、バニーが話すと皆が笑い出した。
「と、言う事はもしかして明日は、私の方はジョアンの式は簡単に済ませる方が良いという事ですね。
セレスさんにも伝えなければ、一緒に神界に行くのですよね」と、アースンが聞いた。
勿論です、ルイネさんにも声を掛けていますからね。
と、話しているとスゥがやって来た。
「ルリ様皆様良くいらっしゃいました。
お茶の用意ですね、私にお任せください」
「あのエレン様」と、言うマイに、「ここではスゥに頼みましょう」と、エレンが話した。
「それなら私が一番この場に相応しいので、私にお任せください」ゴズがやって来た。
「ゴズさん久しぶりです」と、エレンがゴズを見て喜んだ。
バニーは緊張し始めたのが直ぐに喜ぶ、この変わり身の速さが瑠璃には面白い。
瑠璃からゴズが受け取り、各自の好物を給仕し始めた。
その所作に興味を持ったマイもスゥも良く観ていた。
「そう言えば昨日面白かったのですよ。
私の所へルイネさんがやって来て、その時丁度ゴズが傍に居てくれて、ゴズとマイさんがヨウコさんについて話すのですね。
特にマイさんがルイネさんを破壊神破壊神と連呼するから、ルイネさんは苦笑しているし、ゴズがヨウコさんについて面白事を言い出すと、突然ヨウコさんがやって来てその時のゴズの慌て様が、もう最高でしたと、瑠璃が面白そうに話した。
「あのルリ様、それは新しいメイドのサニーさんが来た時でしょうか」と、エレンが聞いた。
そうそうあの時ですね、良く分りましたね。
「あの時だと思うのですが、私はマイさんと一緒に寝ていた筈が、マイさんにベッドに寝かされたように感じましたから」
「エレン様、起こしましたか。
あの時は十分に気を付けたつもりでしたが、隠れ家に急な異変を感じましたから」と、マイが済まなそうに話した。
「ゴズさん、あの時は申し訳なかったですね。
ヨウコさんの事を私が聞いたばかりに、ヨウコさんを怒らせたようになって」と、謝罪したところ「あの程度何でもありませんからね。
どうでした、九尾の狐は揶揄うと面白いでしょう」と、面白そうにゴズが言い出すから、マイが何と返事をして良いのか困ってしまった。
使い魔同士がする話を面白そうに瑠璃達は聞いていたところで「そのゴズさんにお聞きしますが、九尾の狐とは何処に居るのですか。
私はとても危険な存在と認識していますけど」と、スゥが言い出した。
「ね、あれは存在自体が理不尽なのですから」と、マイに話した。
「私は九尾の狐を揶揄うなどとんでもないですから。
あれは神様でも簡単に御せるものじゃないと認識していますし、それが常識でしょう」と、スゥが知っている事を話した。
瑠璃様宜しいでしょうかと、ゴズが聞いてきたので瑠璃も興味があるので了解した。
「この間見た感じでは我々の中で今の九尾の狐に敵うものはいないと思いました。
途轍もなく強くなっていますから。
私とマイにも配下のものがいます。
マイには4体それぞれの属性持ちの配下ですね。
私の場合は闇属性の配下が主に4体、その他は無数にいます。
「あっ、それ私知っていますよ。
ゴズさんのゾンビが私は好きですから出来れば少し分けて欲しい位です」と、アースンが嬉しそうに言い出した。
アースンに呆れるエレンとゾンビに恐れるバニーの表情が瑠璃からすると面白かった。
マイも私も配下を呼び出すときは、本来の姿に戻る必要がありますが、九尾の狐の場合は人型でも可能です。
それに、あの者にこの世の理である魔法と属性は一切通用しませんから。
あの者は妖術という魔法とは違う妖しげな術を使いますが、それが強力の一言では片づけられないもので、魔法で出来る凡その事は可能と思います。
それから体術に各種武器も自在に操りますから、弱点はほぼ無いと思いますね。
それは、マイさんの様な無属性とは違いますからね。
人の場合も無属性ですが、特に魔力を持たない人の場合無属性でも全属性に抵抗できませんね。
マイさんも耐性があるだけでしょう。
ところが、あれの場合は魔法そのものが無効ですから、それはあの者が持つ配下も全て同様です。
そのくせ配下はマイさんに話したと思いますが、色々な属性に似た事をしますし、それ等は元の名に神が付く特別なもので、洩れなく数多ある世界で厄災と呼ばれ畏れられる物ですからね。
それにどうしてああなるのか分かりませんが、配下はルイネ様の名付けで人語が理解でき話せるそうですからね。
それで狐の奴を揶揄うと面白いのですが、昔ほど面白くなくなったのが残念ですと、こんなところでしょうか。
そうそう、もう一つありました。
あれは存在自体が理不尽で、私が昔仕えた主が九尾の狐を使い魔にした主と話した会話の中で、面白半分に世界の半分を瞬時に破壊したとかで、危なくて出せないと聞いています。
「やはり、そうでしたか。
私が聞いた事と同じですが、ゴズさんも世界の半分近くを破壊されたとも聞いています」と、スゥがゴズに聞いた。
「その件は当時付いた主の指示ですね。
主と同時にやって、やっと出来た事ですから」と、ゴズが答えた。
なるほど、日神様が使徒に使い魔を付けるのを慎重に決める原因がヨウコさんにあったと瑠璃には良く分った。
「あのヨウコさんがね」と、不思議そうに話すアースンにエレンもバニーも同感だと言う。
「今夜はこれだけ言っても狐は来ませんね」と、ゴズが面白そうに言い出すから皆は呆れてしまった。
遅くなりますから今夜は帰りましょう、アースン明日は早めに来てくれますか。
アースンが食後直ぐに行くと言い、瑠璃達は隠れ家に帰った。
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