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神様になった  作者: 小原河童
王都支部長編
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代官ジャクソン男爵の場合

みんなぁ~!!

今日も来てくれたありがとうぉ~♪

楽しんでってねぇ~!

アニタをはじめとする使徒は緊張する中で、シャーロットが寒いだろうとルイネは思い、勝手に庭に入って行った。


「変です、私兵が出てきませんね」と、ルネが話した。


そのルネの言葉でアニタがルイネを守る様に鞭を手に取り周囲を警戒し始めた。

オリビアはシャーロットを守るような体制をとり、スーザンは何をして良いのか良く分らないのでヨウコさんの後を離れないように注意した。


玄関の扉に着くとヨウコさんが戸を叩いた。

静かな中でヨウコさんが戸を叩いた金属音だけが庭に響く中で、暫くすると警戒する女性の声が用件を聞いてきた。


「代官アンドリュー・ジャクソン男爵に伝える事があって会いに来ました。

取次願いますか」と、ルイネが答えた。


その後かなりの時間が経ち、シャーロットが寒さで震えているのが分かったから「ヨウコさん、所在は分かっていますから今から転移します」と、ルイネが言い、次に来たところは執務室だった。


「お久しぶりですね、ジャクソンさん」と、言うルイネにアンドリューは驚き、直ぐに椅子から立ち上がりルイネの前に来てで祈り始めた。

「皆さんに紹介しましょうね。

こちらは、ベンドリア市代官を務めるアンドリュー・ジャクソン男爵です。

それから、ナルディ市衛兵班長アンのお父様です」と、ルイネが話した。


アンを知るアニタとオリビアが驚いていた。


ヨウコさんと、言うルイネの指示でヨウコさんがこの場を仕切ってくれた。


「ジャクソン男爵、お嬢様から重大なお話がありますから先ずはソファーに座りましょう」と、言い男爵をソファーに座らせた。


「先ずは紹介しましょうね。

既にお嬢様の事は御存じの様ですから、此方のお嬢様に良く似ていらっしゃるのは、お嬢様の妹君であるルネ様です。

その隣が、ルネ様の神官であるシャーロットさん。

お嬢様の隣が使徒のアニタさん、次がオリビアさん、最後はスーザンさんです。

私のことは既に御存じと思いますが、ヨウコと申します」と、ヨウコさんが話すとジャクソン男爵は驚いていた。


それで今夜急に来た要件ですが既にあなたもご存じと思います。

ベッサム領主の交代についてです。


男爵が何処まで御存じか知りませんが、大まかに言うとエランとジュエルは廃鉱山に幽閉されています。

領主にはガルが就きました。

ケニーは軍をまとめるようですが、軍の隊長は変わらずロジャーです。

ステイシーは諜報組織を継ぎました。


次女のキャリー以下は舘の別棟で、執事のギルと一緒に幽閉されています。

ここからが重要です。


良いですか、領主交代は既にルリ様もお認めになられていますから、エランとジュエルの救出は諦めなさい。

昼間ステイシーが何かおかしな動きをしていましたので、私があの三兄姉にきつく言いつけていますから、あなたは大人しく代官を務めなさい。

エランとジュエル救出には絶体に手を貸してはいけません。

それが条件であなたの家と一族の安全はルリ様と私で守りますから、宜しいですね。


既に手を貸しているのなら、直ぐに手を引きなさい。

私兵に帰るよう指示を出しなさい」


「それは新領主を認め逆らうなという事でしょうか」と、不満そうに聞いた。


「そうです、褒められた領主交代ではないがルリ様もお認めになられていますし私もルリ様と同じ考えです。

それにアンが悲しむ顔は見たくないですからね。

新旧の領主を立てて領内で内戦を始めると、ベッサム領は取り潰されます。

私はベッサム領には関わる事はしません。

因ってジョージに何も言う事はありません。

次に関わる時はベッサム領を焼き尽くす時だけですからね」と、ルイネが話した。


ジャクソン男爵は厳しい顔をして無言で何事か考えていたが「悔しいですが仕方が無いですね。

良く分りました、私はこの件から手を引きます。

それで一つお聞きしますが、今神様が話された事は他言無用でしょうか。

と、言いますのも、漸くエラン様の行方を掴みましたから、同じ思いの貴族と兵を集めているところですから、出来る事なら知らせてやろうと思うのです」


「それは止めなさい。

新領主に無駄な誤解を与えるだけですから、抜ける口実が要るなら私の名を出しなさい」と、言うルイネにヨウコさんが慌てて止めに掛かった。


「ヨウコさん良いのですから、既にガルやステイシーの前で話していますからね」と、ヨウコさんを納得させた。


「エラン様に最後に会ったのは、あのドゥーの奴がしでかした人間狩りについて聞かれた事が最後になりました。

ある意味これで良かったのかもしれませんから」と、ジャクソンが話しはじめた。


「コットンの奴から代官を受け継ぎ、ベンドリア市の帳簿を詳しく見ていると、近年徐々に本当に緩やかにですが、銅の採掘量が減って来ていますから。

私が継いだベンドリア銅山は、領主館内の評判では埋蔵量は世界一と知らされ他所の代官達から羨ましがられましたが、去年迄の集計が丁度一昨日出ましたが最盛期の7割にまで落ちていますから、先の事を考えると早めに手を打って何か産業を興したいと思っていたところです。

ところが鉱山近くの在る精錬所の影響か、徐々にはげ山が広がりそれに付けて体を壊す市民や奴隷が最近は特に多くなり、今はお手上げの状態です。

ドゥーの奴についてエラン様に会った時に話しましたが、エラン様は無関心でしたから、今は新領主のガル様に期待しましょう」と、ジャクソンが話してくれた。


何か良い産業が見つかると良いですねと、ベッサム領に関わらないというルイネはそれしか言わなかった。


先程私が話した事は絶対に守りなさい、宜しいですね。

それがジャクソン家の安泰に繋がりますからと、言うルイネをアンドリュー・ジャクソンは祈り始めた。

祈られる中でルイネ達は転移して遺産の談話室に帰って来た。


アニタさんもオリビアも見ていると思いますが、あの男爵がアン班長の御父上ですと、ヨウコさんが話すと納得したが、二人は髪の毛の色以外は似たところがないと感想を話してくれた。


厳しい顔をしているシャーロットが「あのナルディア領にアンさんが居らっしゃるのでしょうか。

やはり噂は本当だったのですね」


それは一体どういう事でしょうと、アニタが聞いた。

「もしかしてシャーロットは噂を信じてナルディア領へ逃げて来たの?」


「はい、ローナがナルディア領主を頼ろうと言い出して、切羽詰まっていたのでローナの意見に従ったのです」と、言い出した。


「私は初めてアンさんを見た時にその美しさに驚きましたから」と、言うルイネに皆は呆れた。


この前シャーロットもアンに会っていると思いましたがと、ルイネが不思議そうに言い出すと、「少女を連れ帰った時の衛兵の班長でしょうか。

あの人がアンさんなのですね」と言いシャーロットは納得した。


忘れるところでしたが明日はジョアンがルリ様の使徒になります。

私達もルリ様に同行しますから今夜はこれでお開きにしましょうと、ルイネが言うと4人は寝室に行った。

チョットでも面白かったとか続きが凄く気になると感じた方々は高評価を、下にある☆☆☆を★★★★★と、こんな感じにして下さると、河童が大喜びします。


引き続き宜しければブックマークもお願いします。

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