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神様になった  作者: 小原河童
王都支部長編
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スーザン使徒になる・1

みんなぁ~!!

今日も来てくれたありがとうぉ~♪

楽しんでってねぇ~!

さぁ、今からガリ伯の所へ行きましょうと、ルイネが言い転移した先は、伯の館の執務室だった。


これは神様よくいらっしゃいました。

直ぐに家族を呼びますから先ずは御掛け下さいと、言いベルを鳴らした後は、祈り始めた。


家族の一番最後にスーザンが入って来た。

そのスーザンはこれから何処かの舞踏会へ行くのかと、誰もが思う素晴らしい濃いブルーのパーティードレスを着ていた。


ルイネはスーザンを良く観ていたが、覚悟は決まっているのだと判断した。


家族と一緒にやって来た筆頭執事のジャルは、この場は場違いと感じ取り出て行こうとしたところリンウッドに止められその場に残る事になった。

「ジャルよ、わし等は皆お前の事は良く知っているし、執事の中で誰よりも信頼しているから、そう他人行儀な真似はするなよ」と、リンウッドが言い出すと、ジャルは感謝し下を向いた。

外見から受ける冷酷な印象と違い、このジャルという執事は良い性格をしているのだとルイネも感じたので安心できた。


「ここよりも談話室に行きましょう。

その方が相応しい様に存じますから」と、シーラが言い出し場所が豪華な談話室に変わった。


一緒にお茶とお菓子を持ったメイドも付いて来て、給仕をしたら退出した。

皆が無言の中でお茶を飲んで一息ついた時に、頃合いと感じルイネが話しはじめた。


「さて、スーザンさんのドレス姿を見ると分かりますが、ガリ家家族はそれで良いのでしょうか。

今なら未だ無かった事に出来ますけど」


ガリの家族は顔を見合わせていたが、この場の主役になるスーザンが話し始めた。

「はい、私の決意は昨日と何一つ変わりません。

ルイネ様が帰られた後に父と母ともよく話しました。

父も母も兄も賛成してくれました」と、嬉しそうに話した。


「そうです、わしは賛成です。

わし等がいくら4大貴族と世間で呼ばれ、畏れられても所詮はそれだけの事です。

少年少女の誘拐の時に感じた無力感に加え、ただただ情けないものでしたから。

その点ルイネ様に仕えると領を超えた捜査も遠慮なく出来ますし、相手が領主の場合でも簡単に罰する事が出来ると思うと、スーザンは幼い時から正義感が強い娘でして、弱い者を一人でも多く助けたいと言いますから。


先の社交界でもおかしな領主・貴族が多くいるのを知っていますし、その中でわしの所へ入りたいという者も居ました。


わしの派閥は少し特別で、特に行き場の無い領主をほぼ無条件で引き受けていますが、その分領地については厳しく領主の行いを監視し改善を促してきました。

言う事を聞かない領主は派閥から追い出す、わしに出来る事は、罰として派閥から追い出す事しか出来ませんからと話した。


ルイネはヨウコさんにこの場を仕切ってもらう事にし、ヨウコさんに合図を送った。


「では、此処からは私が話しを進めます。

それで、スーザンはお嬢様の使徒になりたいという事に変わりは無いという事で宜しいでしょうか」


「はい、昨日話したとおりです」


「お嬢様」と、言うヨウコさんにルイネが「良く分りました。

それなら私がスーザンについて責任を持ちましょう。

ただし、この先は長く厳しいものなるかも知れませんよ。

と、話すルイネにスーザンは嬉しそうに微笑み家族は安心した。


では、私の方から提案があります。

これはルリ様の世界のルリ様の国の習慣と聞いていますが、素晴らしいので私はその習慣に則り、私がスーザンを嫁に貰い受ける形になりますから、その時に嫁入りの支度金として給料の3か月分を送るのだそうです。

それで聞きますか、リンウッドさんのアイテムボックスの空いていますか」


「はい、わしのアイテムボックスは舘に居る時は何時も空ですが」と、不思議がるリンウッドをルイネは面白そうに見ていた。


「では、リンウッドさんのアイテムボックスに給料の3か月分ではないが、幾らかのお金を送りましょう。

これはスーザンの身を買う奴隷商が行なう商いとは違いますからね」と、言いリンウッドのアイテムボックスに、持てる限度一杯のお金1000万イェンを入れた。


何か得体の知れない物がアイテムボックスに入って来たと感じ、中を観ると持てる限度一杯の1000万イェンが有る事が分かり、みるみる青くなってくるリンウッドの顔色をルイネはヨウコさんとルネで面白く観ていた。


リンウッドはこれ迄アイテムボックスに持った事が無い限度一杯の金額が初めての経験で、アイテムボックスが壊れその影響で自分が死ぬのではないかと思うと、恐怖し顔色が一気に悪くなっていた。


「リンウッドさんのその表情を見ると確認されたようですね。

先程も話した様に、これは奴隷商の商いとは違いますからね」


「あなた、一体何があったんです」と、シーラが心配しだしたところでルイネがまた話しはじめた。


「さて、此処で私の妹から皆さんに祝福を授けるところですが、私同様に妹も祝福で人が簡単に殺せる位に強力になりましたので、私の方から非常に強力な回復アイテムを授けましょう。

一般的な切り傷は言うに及ばず、今世界中にある毒も無毒化してくれますからね。


あっそうそう、仮に手足がもげても2~3日安静にしていると再生しますが、過信は禁物です。

と、言うのが即死の時は効きませんからね。


ヨウコさん、とルイネがぱっと見で黒色に見える深い緑色をした大人の親指の爪位の大きさの楕円をしたペンダントトップが付いたペンダントを人数分渡し、首に掛ける様ヨウコさんに指示した。


リンウッドにシーラにと次々に跪く家族と最後に執事のジャルの首に掛けた。


「今ヨウコさんが掛かたペンダントは細い頼りない鎖に見えますが、決して切れる事はありませんし、これは私しか外す事は出来ませんから安心しなさい。

効力は生涯にわたり何度でも有効ですからね。


次はこれをとルイネが厚い方の御札をヨウコさんに渡した。

御札も跪いているリンウッドからシーラにと最後のジャル迄渡したところでルイネが「これは御札といい、常に肌身から離さず身に付けていなさい。

汗や皺が付き破れるといった事はありませんから、それに、とてもしなやかですから直に肌に触れても違和感は無いと思います。

困った事が起きると、この御札に話なさい。

身に付けた状態なら、そのまま私の名を呼び続けて助けて欲しいと。

それだけで十分ですから、直ぐに私があなた方をどんな状態からでも救いますからね、良いですね」と、ルイネが話した。


昨日少しだけ私の事を話したと思いますが、私の神名は破壊神です。

その気になれば、この世界を無人の世界に変える事も紅茶を飲み終える位の時間があれば十分に出来ますし、私を止める事が出来る神は神界の大神様だけです。

妹のルネも神界では、破壊神の分神として名が通っていますからとても強いですからね。

それに、ヨウコさんも同じです。

では、これで帰りますから、スーザンは私達と一緒に来てもらいます。


「あのルイネ様、これから昼食を一緒にしようと準備をさせていますから、昼食を召し上がって下さい」と、シーラが言い出した。


分かりました、ではその後スーザンは一緒に来てください。

賓客をもてなす前夜の食事会場に既に料理が用意されて、メイド達はルイネと家族が入って来るのを待っていてくれた。


「あぁそうでした、あの回復アイテムは食べ物から体に取り込む毒には効果がありませんのでそこだけは注意してくださいね。

因ってお酒に酔う事も出来ますからね」と、言うルイネの言葉で皆が納得した。


初めのうちはリンウッドの家族は皆緊張したままだったが、ルイネが酒を用意した。


「私はルネと違いこの世界のお酒しか用意できませんが、今日は私が用意しましょう。

ガリ領では何と呼ばれるのか、此方もビールでしょうか。

それともエールでしょうかと、聞きルイネが良く冷えたビールを樽ごと出した。

直ぐにメイド達がコップを用意したので、ルイネの指示でそれを使う事になった。


ヨウコさんがコップに樽から注ぎ始めると、その所作の見事さに驚き、給仕して回るヨウコさんに家族が恐縮した。

コップの底に描かれた綺麗な花紋様がハッキリと透けて見えるほどの澄んだビールにリンウッドもシーラも驚た。


「これはまた凄い逸品ですな。

わしはこんな上物ははじめです」と、感想を話している間に、ウェイクが先に飲み、「親父殿、これは良く冷えていて喉越しが素晴らしく良く、私はこのビールを誰が作っているのか知りたくなりました。

分かると直接仕入れたいですよ」と、喜んだ。


シーラも同じように、本当に今ウェイクが話した様に、これは美味しいです。

何だか幸せな気分ですよと、感想を話した。


御子達には昨日のジュースが良いでしょうと、言うルイネに、それですが、わしも皆も大好きでして、本当に神様に申し訳ないのですが、昨日頂いた酒よりもポゥでしたか、あのジュースが気に入りましたと、リンウッドが遠慮なく言い出した。


あの酒は、慣れないと飲み難いのですが、水やジュースで薄めると美味しく飲めると思います。

では、ポゥのジュースを用意しましょうと言い、ルイネがジュースを出すと、直ぐにヨウコさんがメイドが用意した各自のコップに注いで回った。


シーラとジャルはビールが美味しいと、ビールを飲んでいた。

我が家の男どもはだらしないですよと、シーラが言い出すとジャルが慌ててシーラを止めに掛かり、リンウッドが呆れた。


恥ずかしい話ですが、わしよりもシーラが酒に強く酒が出る席では進んで相手をするのです。

特に領主同士が本音で話をする、その前にする駆け引きの場で大量の酒を飲み互いが酔ってからが本格的な話になりますから。

シーラが居ない時はジャルが頼りになりますが、ウエィクも酒に弱く嗜む程度でこの先領主としてちゃんとやって行けるか心配です。


剣はそこそこ使えるが酒に弱い領主と思うとルイネは面白いと感じた。


その後は子供たちの昔話しで話が弾んで、特にスーザンの子供の時の話が面白く、ルイネ達に知られたスーザンは恥ずかしそうにする。

そのスーザンを連れて遺産に帰ったのは夕方近くだった。


思ったよりも時間が掛かりましたが、今から王都へ行きましょう。

ロネット商会でスーザンの部屋着を買いたいですから、皆さんも一緒に行きましょう。

その時にルネはシャーロットの部屋着と下着の一式とドレスの買い増しも頼みますからね。

と、指示するルイネにシャーロットは恐縮しスーザンは王都と聞いて驚いていた。

チョットでも面白かったとか続きが凄く気になると感じた方々は高評価を、下にある☆☆☆を★★★★★と、こんな感じにして下さると、河童が大喜びします。


引き続き宜しければブックマークもお願いします。

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