スーザンの覚悟
みんなぁ~!!
今日も来てくれたありがとうぉ~♪
楽しんでってねぇ~!
美味しそうな匂いがして、盛り付けも美しく美味しそうに感じられる。
さぁ、ルイネ様はこちらへと、一番重要人物が座ると上座へ案内され、続いてルネの席があった。
続いて、アニタとオリビアが席に着き最後がシャーロットになった。
反対側にリンウッドとシーラに歳の順で席に着き、最後がジャルが付いた。
これはまた相当気合が入っていますね、見るからにとても美味しそうですからと、ルイネが喜び食事がはじまった。
そうそう、ヨウコさんとルイネが言い、それに笑顔で応えたヨウコさんがワインを取り出した。
「少し説明をしますと、これもワインです。
ルリ様は白ワインと呼ばれますが、私が行った先の異世界ではベルタと呼んでいました。
勿論白ワインと呼ぶのだそうですが、私達が滞在した国ではベルタでした。
そのベルタとは醸造所の名ですが、そこのワインです。
美味しいと思いますから是非試してください」
ルイネの指示で、ヨウコさんがリンウッド家族に、ワインを給仕して回った。
その手際と所作に、食事に付いたメイドも驚いていた。
「うん、これは確かにワインだな、とても旨いぞ」と、リンウッドが大喜びだ。
シーラもいける口で、これはイポロワインと違いまろやかで美味しいですと、感想を話した。
ヨウコさん、あれもお願いと、言うルイネにリンウッドをはじめ家族が注目する中で、ヨウコさんはポウ・ジュースを出した。
「こちらも異世界で買ってきたジュースですが、これは御子達が気に入ると思いますが、勿論大人も美味しいと思います」と、ルイネが話すとマーサとスーザンが直ぐに飲み「お父様お母様とても美味しいですよ。
ルイネ様ありがとうございます」と、ルイネにお礼を言った。
これは大人でもいける、本当に美味いとリンウッドが喜びを爆発させた。
それからは、皆がルイネをはじめ異世界に行ったと話すアニタとオリビアにもルネにも詳しく教えて欲しいと言い出し、それまで見られて遠慮が無くなった。
ルイネ様がこうされてとアニタが手ぶりで話しはじめると、男のウェイクとロンが目をキラキラさせて聞き、大陸が一瞬で焼けたと話すとルイネを畏れだした。
お父様お母様今この場で言う事ではないのはよく承知していますが、もうこの熱い思いは抑えきれません。
私はルイネ様の使徒になりたいですが、賛成してもらえますかと、言い出した。
これは想定外の事でルイネが驚いた。
私としてはスーザンもだが娘に対して他所の家の様に、無理に嫁ぎ先を強要する心算も無いし、家の方はウェイクが居てくれるので問題は無いと思うが、シーラはどう思う。
私としてもあなたと同じ考えですから。
しかし、スーザンが本気でルイネ様の使徒になりたいのであれば、あなた自身でルイネ様に頼みなさい。
私達は神様に指図をするようで、その様な不敬はお断りですからね。
それが条件ですと、シーラが言い出した。
その後はまた場所を談話室に移し話が続いた。
思いがけない事になりましたが、今日来た二つ目は提案です。
食事前に話した様にベッサム領に特にこれといった産業は無いので、鉱脈が尽きると財政が途端に厳しいものになるでしょう。
ガリ領も今より更なる発展を考えると、主産業のポーションですが、高級なエクストラポーションやハイポーションに使う特別な薬草が数種類あると聞いています。
薬草採取を気まぐれな冒険者に頼るのも良いが、並行して栽培してみては如何かと申します。
自生している場所の環境を人為的に作り出し育てるのです。
如何でしょうかと、言うルイネに、それがこれまで何度も挑戦してきましたが何故か途中で枯れてしまうのです。
水も肥料も十分に与えているというのに、本当に不思議ですよと、リンウッドが話した。
不思議でも何でもなく、今話された事が原因と私は思います。
私が説明しますから良いですか、自生している所と同じ環境で育てるのですよ。
土は似たようなものを用意するとして、肥料は要らないと思いますし、自生場所が乾燥地なら乾燥させ、湿地なら水を十分に与え、日陰なら日の光を遮るのですが、はじめから上手くは行かないと思いますから、気長に続けてみてください。
私の後には神界の多くの神々が付いていますから、その気があるなら詳しい栽培方法を聞きましょうと、ルイネが言うと感謝され祈られた。
私はルネと違い多くの種類のお酒を持っていませんから、ルネ頼みますねと、言うルイネにルネが笑顔で答えてウイスキーとブランディーを5本づつ今日のお土産とした。
これ等はこの世界の酒と違い、このままで飲むと喉が焼けるような感覚がありますが、慣れると美味しいと思いますから家族で飲んでください。
今夜はこれで帰りますというルイネに、「少しだけ私に神様のお時間をくださいませ。
私は本気でルイネ様にお仕えしたいと思います。
父とは違い特にこれといった誇れるものはありませんが、その強い想いだけは誰にも負けません。
私はルイネ様が少女を助けられている事に感銘を受けました。
誰もやらない誰も出来ない事が出来るのは、父の様な領主でもなく王様でもありません。
私は神様だからこそ出来るのだと思っています。
私もそんな神様の一助になればと、大それたことを申しましたが何卒宜しくお願いします」と、言いルイネの前で祈り出した。
「そうですか、まぁこう言うとスーザンはガッカリするかもしれませんが、私の暇つぶしで行っているだけですよ」と、ルイネが言うと、それでも弱い者を助ける事に意義があると思います、言い出した。
ルイネはルネとヨウコさんを見て、分かりました。
私に仕えて貰っても構いませんが、それには色々と厳しい条件があります。
その一つが先ほど言った様に、私の仕事は神界の大神様からの命で異世界に行きます。
そうすると、何時此方へ帰って来られるかは分かりません。
その間に色々な不幸が起こっている知れませんが、それでも良いのでしょうか。
「家族について話されているのは良く分りますが、神様に仕える者としてその程度は既に覚悟の上ですから」と、毅然と答えるのでルイネが更に言った。
最後ですが、私の使徒になるのであれば、生涯独身を通してもらいますが、それでもなりたいのでしょうか。
ルリ様は女に幸せは、良い夫に巡り合い子を儲ける事が、最大の幸せと言われますし、私もそのとおりと思います。
リンウッドさんもシーラさんも反対じゃないでしょうか。
「先程言った事は私達のは本心であり、一般的な幸せは私もルリ様の言われる通りと思いますが、ですが人それぞれですから」
「言った先からこんな事を言うのは如何なものかと思いますが、年に何度か元気な顔が見られればそれで良いと思います」
「そうですよ、女の幸せは人それぞれですから」
暫くの間無言で考えていたルイネが「分かりました、それなら私がスーザンについて責任を持ちましょう。
明日の午後迎えに来ますから、その時に断ってもらっても構いませんから今夜はよく考えて決めなさい。
ではこれで帰ります」と、言うと一瞬でルイネ達の姿が見えなくなった。
そのテーブルの上に、琥珀色をした酒が入った不思議な形をした容器に琥珀色をした液が入った10本が置いてあった。
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