シャーロットのお祝い
みんなぁ~!!
今日も来てくれたありがとうぉ~♪
楽しんでってねぇ~!
ルイネの帰還に気づいたバトラーがやって来て、「ルイネ様、お祝いの用意が整っていますから食堂へお越しください」と知らせた。
「さぁ、今夜は初めて神官を持ったルネと神官のシャーロットのお祝いですから、大いに食べて飲んで祝ってください」と、言う宣言でお祝いの食事がはじまった。
お祝いの途中でルネがワインを出した。
それを直ぐにバトラーが受け取り、ワインの栓を抜きファニーとテスが給仕した。
ヨウコさんと言うルイネの指示で、ヨウコさんが白ワインを用意し栓を抜いてヨウコさんが給仕して回った。
透明な不思議な形の物に入る赤と若草色のワインにシャーットは感激した。
それもそのはずで、ルーノンにはガラス製品が無いため、透明なものに入るワインをはじめて見たから。
ワインをほとんど飲まないシャーロットでも、このワインがイポロワインよりの品質が良いのが良く分り、試しに一口飲んでみた。
今までの舌を射すような渋みと違いまろやかで芳醇な香りが、口から鼻に抜けワインの良さが少し分ったと思った。
次にワインと言われた若草色をした物を飲んでみたところ、上品な甘さがシャーロットに合った。
まろやかな味に飲んだ後口も悪くなく、シャーロットは大好きになった。
よく気を付けてみると各種の皿に手元には銀のフォークやナイフなど、見るからに高価な物と分かるそれ等を普段使いに出来る神様は、本当に凄いと感心した。
そこへ、ジュウジュウと音を発てる焼き立てのステーキが運ばれて来た。
「あっ、これは牛ですね」と、喜ぶアニタにオリビアは「これが出るんじゃないかと少し期待しました」と、喜んだ。
「さぁ、シャーロットも食べてみて、初めてでしょうが本当に美味しいから」と、ルネが言う。
シャーロットが食べるのを皆が注目するので、シャーロットが困ってしまった。
「皆さんシャーロットさんが困っていますから」と、ルイネが面白そうに言い出すので、諦めてシャーロットがフォークに刺した肉を口に運び、その美味しさに驚いた。
「これは今まで食べたどの肉よりも美味しいです」と、笑顔で感想を話した。
それに、この肉に掛かるソースが絶品です」と、感想を言い喜んだ。
食事の最後絶妙なタイミングでボンがワゴンを押してやって来た。
「やはりお祝いといえば、ステーキとケーキは欠かせませんから」と、言いワゴンからケーキを出して皆に披露した。
真っ白いケーキに少量のチョコパウダーが掛かった非常にシンプルな外観と違い中が凝った物になっているのがルイネには良く分った。
ボンがケーキを披露して切り分け始めると、ルイネの予想通りで、3層に別れるスポンジの間のフルーツを敷き詰めた層から、プリンと苺と凝った作りに、アニタもオリビアも喜び、シャーロットも良く知るケーキにここまで出来るのかと驚いた。
バトラーがお茶を用意してくれ、各自で美味しく食べお茶を飲んでお祝いは終わった。
今夜は既に遅いので話を中止にします。
アニタとオリビアは下がって直ぐに寝なさい。
シャーロットはシャワーの使い方が分からなければ、ルネが教えますがと、言うルイネに「初めての邸ですから是非教えてください」と言うのでシャーロットとルネが部屋の同行した。
(ルネはシャーロットに黄色のポーションを飲ませてくださいね。
シャーロットは人の身ですから)
(はいルイネ様心得ています。
私の様な者に神官を付けて下さり、本当にありがとうございます)
(ルネは私の妹ですからね。
私はとっても嬉しいですから)
暫くするとルネとヨウコさんが談話室に戻って来た。
ルネの様子からするとシャーロットの方は大丈夫なようですね。
はい、あの娘はとても素直で言う事を良く聞きますから、何時ぞやの人質とは大違いですと喜ぶルネにヨウコさんも同じだと付け加えた。
あっ、と言うルイネにヨウコさんもルネも注目した。
何かありましたがと、聞くヨウコさんにルイネが「アニタとオリビアに昼まで寝るように話すのを忘れました」
今からルリ様の所へ行きましょうと、言うルイネの転移でルリの私室にやって来た。
ルイネさん、シャーロットの方は片付いたようですね。
ローナについては、セレスが宿の女将にと考えたようですが、彼女に隠れた才能があり、セレスの作戦参謀付きの執事になりました。
「それが良かったです。
あれに宿の女将はジェンセン隊よりも厳しいと思いましたから。
私の方も近々ジョアンが代官に付きますから、その後はジョアンを私の傍に置こうと思っています。
その時にローナもジョアンと同じ扱いにしようと今は考えています。
ルイネさんもシャーロットについてはその心算なのでしょう」
「はい、シャーロットの様子を見てからになりますが、私も同じように考えています。
それで、ルリ様に相談があるのですが、ベッサム領の領主交代をルチェとリンウッドに知らせてやろうと思うのです。
攫われた少女を家に帰すためにガリ領へ行ったついでにリンウッドに会うと、リンウッドは我々に嫌われているとか言い出すので、私はポーションの原料になる薬草の採取と並行して栽培を提案してみようと思いますが如何でしょう」
まぁ、ルイネさんは優しいですね。
私はルイネさんの意見賛成です。
やはりルイネさんが居てくれて私は大助かりですからね。
リンウッドについては、アースンが苦手にしている様で、特に行きたがらないから。
私としては特定の個人や国に関わる事は出来ませんから、少し考えていましたからね。
ガリ領にしか無い薬草が多数有りますから、リンウッドもそれを知っていますから、自生地と同じような環境で育てると成功すると思います。
これは良い事を聞きましたと、喜ぶルイネに瑠璃がお茶にすると言い出した。
瑠璃はルイネの為にモンブランと紅茶を用意した。
そのモンブランに興味が出たルネが、自身も持つモンブランを出した。
ルネの持つモンブランに興味が出た瑠璃も喜び早速試食したところ、何方も美味しいからルネも瑠璃も面白がった。
ルイネは大好きなモンブランが二種類も食べられ、その何方も美味しいので大満足だ。
帰りぎわにルイネが、やはりルリ様に相談してよかったと、微笑んでいた。
遅くなったと帰ると庭では、シャーロットが剣を振っていた。
ルイネ達に気づいたシャーロットは恥ずかしそうにしたが、ルイネもルネもシャーロットに満足した。
ヨウコさんが私が少し御相手しましょうかと、言いシャーロットの所へ行った。
はじめ何事か話していたが本格的な打ち込み稽古が始まった。
静かな庭にシャーロットの剣を打ち込む気合の籠った掛け声が聞こえていた。
シャーロットはオリビア程ではないが、そこそこ強いのは分かったが、改めてヨウコさんの凄さが良く分った。
あの強さでヨウコさんだけの妖術に配下の神獣もと思うと、ヨウコさんに恐れを抱く神や使徒が出てくるのも納得できた。
それにステイシーを鍛えて剣の達人にすると言い出したのも、冗談ではなくヨウコさんが本気で言ったのも納得できると、ルイネは知った。
ルネ、今朝は良いものが見れましたねと、ルイネが言うとルネもその通りでシャーロットは良いと喜んでいた。
暫くヨウコさんとシャーロットの稽古を見た後談話室に入ると直ぐにバトラーがお茶とお菓子を用意してくれた。
お茶とお菓子を楽しんでいると笑顔のヨウコさんがやって来た。
シャーロットは如何でしたと、聞くルイネに「はい、兵士の中では間違いなく強い部類に入ると思いますが、我々と比べる事は出来ません。
鍛えるとまだまだ強くなると思いますと、笑顔で話してくれた。
ヨウコさんの感想を聞いたルネが喜び、時間がある時で構わないので、稽古に付き合って欲しいと言い出すから、何がしかに責任感がルネに芽生えたのかと思うとルイネも嬉しくなった。
戸を叩く音がしてアニタとオリビアが入って来た。
おはようございます、あれシャーロットが居ませんねと、アニタが言い出した。
「シャーロットは今まで私と剣の稽古をしていました。
汗を流して着替えて来ると言っていましたよ」と、話すヨウコさんにオリビアが「私も混ぜて欲しかった」と残念がった。
オリビアさんじゃ相手になりませんから、私で丁度良いのですよと、ヨウコさんが言い出すから、シャーロットが強いのだと勘違いしたオリビアに、ルネが「今のオリビアじゃ、まだ力の加減が出来ないからヨウコで丁度良いのですよ」と言うのでオリビアは何となく納得した。
暫くしてまた戸を叩く音がして、フリルも薄黄色で統一された真新しい服で着飾ったシャーロットが貴族がするお辞儀と共に談話室に入って来た。
「ヨウコさん、先程は稽古に付き合ってくださりありがとうございました」と、お礼を言った。
シャーロットさん良く似合っていますよと、ルイネが微笑むからシャーロットがはじめて言われたことに、何と言えばいいのか困ってしまった。
すかさずヨウコさんがバトラーを呼び、お茶とお菓子の用意を頼んだ。
先ずはお茶とお菓子がもう直ぐ来ますから楽しみましょう。
用意されたお菓子はボボンとジンガロが出された。
シャーロットはこのジンガロは初めて食べるお菓子と思いますがとても美味しいですよ。
それにボボンも美味しいですよと、アニタが話した。
「あの某のような者が、朝から頂いても宜しいのでしょうか」と、シャーロットが言い出すから、「良いのです。
これが遺産の毎朝の習慣ですからと、言っても何時もと違い昼に近くなっていますね。
それに、シャーロットの服は明るいブロンドの髪に良く似合っていますよ。
本当にロネット商会の仕事人のセンスが良い」と、ルネが言い出すからシャーロットが恐縮するその仕草が可愛い。
「まぁ可愛い」と、オリビアが笑顔で揶揄うから増々シャーロットが可愛くなった。
今日は急ですが朝のうちにオリビアさんの家に行きます。
午後からはリンウッドさんに会いに行きます。
ベッサム家の領主交代と少し提案したい事が出来ましたからと、今日の大まかな予定を話した。
朝食に出てくる固焼きパンが薄くスライスしてある事を不思議に思ったシャーロットだったが、実際食べてみると笑顔になった。
食後十分寛ぎたいところをアニタが急かすので、オリビアがルイネに気を使い、どうして良いのか困ってしまうのでルチェの執務室に転移した。
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