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神様になった  作者: 小原河童
破壊神編
573/634

破壊神の仕事・12

みんなぁ~!!

今日も来てくれたありがとうぉ~♪

楽しんでってねぇ~!


評価ありがとうございます、とっても嬉しいです。

本編は異世界でルイネがする初めての人助けです。

少し長くなりますがお楽しみください。

エイニーモ商店は相変わらず閉まったままだったが、様子を見ていると両隣の店が開いたのでアニタとオリビアが突撃して行った。

(アニタもオリビアも店ごと買っても構いませんからね)

(ルイネ様本当に宜しいのでしょうか。

私は買い物が大好きになりました)と、アニタが嬉しそうに言うし、オリビアは(我々貴族でも流石に店ごとは買いませんが、これは本当に楽しいです。

館で数少ない物を見るよりもこっちの方が断然楽しいですから)と、嬉しそうに話してくれた。


(そうそう、お二人には破壊神の使徒と名乗ってもらって構いませんからね。

そうしないと、店ごと買っても運べませんから)と、ルイネが面白そうに話すと二人は了解した。


ルネとヨウコさんは二人の面倒を見てくれますか、面倒なことに巻き込まれる事はないと思いますが、やはり心配ですから。

と、言うルイネの指示に二人は直ぐにアニタとオリビアの後を追った。


そうしていると、エイニーモ商店が店を開けた。

その店員と言った感じの少女について店の中に入ると「おはようございます。

今朝は店においてある品物全てを買いに来ました」と、微笑むルイネは、何時もよりも自身が纏うオレンジ色の光を少しだけ強くしてみせた。


開店と同時に入ってきた幼女が大法螺話を始めると急にオレンジ色の光が幼女から発せられるので、少女は恐怖し奥にいる店の主を「おとうさ~ん」と、引き攣った甲高い声大声で読んだ。


可愛い娘の一大事と感じて店に出てみると、オレンジ色に輝く幼女を見た店主は思わず膝を付き祈りだした。

「ダナ、神様の御前だ。

何も怖がることはないから、神様を祈りなさい」と、店主のクリストファーが驚く娘を諭した。


いきなり正体が知られ戸惑うルイネは、今はとにかく耐え続けるしか無いと思い、僅かな時間が長く感じられた。


「私はたしかに神ですが、あなた達がよく知る神とは違います。

今日は買い物に来ました。

店に有る物も倉庫にも有る物全てが欲しいのですが、売ってくれますか」と、言いルイネが札束をその小さい手で掴めるだけを取り出して見せた。


ルイネの光る姿に怯える少女は、とにかく得体が知れない幼女に早く帰ってもらいたい一心で、父に倉庫の在庫品と数量知らせようと奥へ駈けていった。


店主クリストファーはルイネを神と信じ病を患って久しい妻ナディーンに会わせあわよくば、治してほしいと真剣に願っていた。


暫くすると「どうぞ、店先では話になりませんので、とりあえずは奥の応接室にご案内したいと思います。

今はまだ仕事人が来ていないものですから、店の商品と倉庫の在庫の品々については分かりかねます。

それで、一まずは奥でお茶でも如何かと思います」と、言いルイネを奥の応接室に案内した。


それから、父の下に各種在庫量を知らせに来た娘に「ダナよ、神様にお茶とお菓子を用意しなさい。

お前も神様に近くで会える、これがどれほど素晴らしいことか、一生に一度でも経験できる事が本当の奇跡なのだから」と、クリストファーが聞かせた。


その後も奥へ歩き案内された応接室は、ルイネがよく知るルーノンの貴族の家と大差ないほどの豪華な応接室に案内された。


どうも、エイニーモ商店は間口はさほど広くはないが、奥に長い構造になっているようにルイネは感じた。

「これはまた素晴らしい応接室ですね。

それに調度品はどれもが品が良く、あなたの資質をよく表していると思いますよ」と、ルイネが話してテーブルを見て更に「これは、いわゆる銘木ですね。

確か私は鉄刀木と認識していますし、あちらの書棚は紫檀ですね」と、ルイネが言い当てるのをクリストファーを驚いていた。

「さすがは神様、そのとおりでございます」と、ルイネの指摘に喜んだ。


「ところであなたに聞きますが、先程も話したように確かに私は神ですが、この世界にも神は存在するでしょう。

私はあなた達から祈られる神とは少し性質が違いますが」と、言うルイネに、クリストファーが話した。


「確かに今も中央広場に神と呼ばれる像はあります。

しかし、この世界の誰もその神を見た者はいませんし、今、アドンリナ大陸では同じ神を信じているはずですが、その名前に拘り戦争を続けています。

本当に愚かな事と思います、同じ神を信じ崇めている者同士が争うのですから。

それを神様は止めようとはなさらないし、ほぼ毎日の様に彫像の周りで繰り広げられている如何わしい行為に付いても放置されています」と、言ったところで、気が付きルイネに過ぎたことを言ったと謝罪した。


「先程は驚かせましたね。

私の見た目が幼女なもので、そのアドンリナ大陸もですが今泊まっているベルタホテルもですが、幼女扱いされますので少しだけ存在感を出してみました」と、ダナに微笑みかけるとダナもクリストファーも直ぐにルイネの大ファンになった。


「神様、先程は本当に失礼いたしました。

このとおりです、どうかお許しください」と、お茶をテーブルに置いて、ダナはまた祈りだした。

それを見てクリストファーが、ルイネにお茶とお菓子を用意し、自分達の分もテーブルに置き一緒にお茶を楽しむことになった。


「それで商品は売ってもらえるのでしょうか」と、聞くルイネに勿論でございます、倉庫に有るものも全てお売りいたしますと、クリストファーが二つ返事で答えた。


「あのお父様、それでは今日受けている注文分が全て無くなります」と、ダナが言うが、「良いんだ。

今から製造元に発注をかけるんだ。

それで間に合わないのは後日だ」と、言い出した。


「分かりました、では、今日の分以外を全て私にください。

特に数はどうでも良いのですが、今私がいる世界よりもこちらの世界が良い物が揃っていますからね」と、微笑むとダナは、「いえ、それなら全てお持ち帰りください」と、言い出した。


「あの神様、本当に申し訳ないのですが、どうか私の妻をお助けください。

本来は娘のダナではなく妻のナディーンが店の一切を取り仕切ってくれていたのですが、凡そ二年前から体調を崩し今は寝たきりなのです。

私の方も妻の病状を気にかけ方々から高名な医者を呼んで診せたのですが、原因も病名も不明で、今は痛みを和らげるだけの対症療法で病状は徐々に悪化していますから、それで今は藁をも掴む思いです。

と、言い親子が揃って椅子に座ってお茶を飲むルイネを前にしてまた祈りはじめた。


「困りましたね、私は壊すことに特化した神であなた達が思う神のような力を持ち合わせていないのです」

「それでも良いのです。

一度ナディーンを診てやってください、このとおりですからと、いつかストング領で見た闇奴隷商が行った膝を折り、頭を床に付ける青の頭の上で両手を合わせる、面白い動作をするので、ルイネは親子の一途な熱意に負けて了解した。


「仕方ないですね、本当に診るだけになるかもしれませんよ」と、念押ししてルイネはナディーンが居る寝室へと庭園が広がる外の景色を見ながら案内された。


その部屋から庭園は見えなかったが、カーテン越しの柔らかな朝日がよく当たるとても快適で清潔な寝室のベッドに部屋着のままで、ナディーンは上体を起こし中年のとてもふくよかな女性使用人の手で、白いスープを飲ませてもらっていた。


その青白い顔は痩せこけ頬が凹んだ様子に、長い寝たきりの生活とルイネは感じた。

「ナディーン、今朝は神様をお連れしたぞ。

もしかすると、お前の病気も今日で全快にするかもしれない」と、言い出すクリストファーにダナも「神様に会えたことは奇跡のようです。

私はこの奇跡を信じます」と、言い出し期待が高まる発言にルイネが困りだした。


「私は壊すのが専門ですから、あなた方が信じる神のような力は持ち合わせていないのです」と、前置きすると、中年の使用人も腹が支え苦しい姿勢でもルイネに祈りを捧げ始めた。

「過剰な期待をされても困りますが、それではあなたは部屋着を脱いで裸になってくれますか」と、言うルイネに驚いてナディーンと呼ばれる病人の顔が更に青くなりはしたが、ふくよかな使用人とダナの手を借り素直に裸になった。


かつては胸だったものも今は皺だらけで萎み重力に任せ垂れている。

下半身は浮腫んでいるが上半身が特に骨と皮だけのような状態だった。

ただ、糞尿にまみれたジュークの地下室で鎖で繋がれた状態のラミー達とは違い、わずかに生気は感じられた。


ルイネがナディーンを寝かせて神眼を使い体中を診ると、へその下辺りに異常な箇所を見つけたが、外見からはへその直ぐ下に見えても、実はへその下でも体の一番奥深いところに原因が有る事が分った。


(薬の神様、この病状は私でも治すことが来ますか)

(ルイネは何時もやることが大胆じゃな。

わしの知るところでは、邪神は度々異世界に行っているが人を助けた記憶はないど。

ふむ、どれどれ、よし分かったど。

位置が悪いので、この者をうつ伏せに寝かせてみよ。

ルイネにもよく分かるからな)

と、聞こえた薬の神様の指示に従いルイネは、ナディーンにうつ伏せになれと言い、ダナと仕事人の二人がかりでナディーンをうつ伏せにした。


(ルイネよ、その者をもう一度よく見てみると今度はよく分かるぞ。

以前性器を手当したことが有ると思うが、その時よりも更に光を細く出し、悪い部分を体から切り離せ。

その後は、体力回復に紫色をしたポーションを飲ませると万事解決するど)

(薬の神様ありがとうございます。

間違った事をしているようなら、その都度指摘をお願いします)と、ルイネが感謝を話した。


「今からあなたの体の中にある悪い部分を取り除きます。

痛くはないので気を楽にしていなさい」と、ルイネが話すと、その場のみんなが歓声を上げた。

(薬の神様、場所が良くわかります。

うつ伏せが良いです)と喜ぶルイネに、多くの神様の応援が聞こえてきた。

ルイネは両手人差し指から黄金色の光を出し背骨を避けて、それを見て驚く者を無視して、光を細く更に細くし産毛位の細さにして体内に光を射し入れ光を強くした。

これを見たエイニーモも娘のダナは極細い針金の様に感じた。

その後は、慎重に体を少しづつ右に前に動かしていると、薬の神様からうまく行っていると言われ嬉しくなった。

最後に体から切り離すことが出来、ルイネが輝く手をナディーンの体内に入れ、その病巣を体内から取り出してみんなに見せた。


それは、小さな茶色をした硬貨程の塊だったが、不思議なことに病巣から血の一滴も垂れず、取り出した箇所からも傷痕はついていなかった。

これで終わりました、後はこれを飲んで終わりにしましょうと、言うルイネから手渡された紫色をしたポーションをナディーンは一気に飲み干した。


そればかりか、ビンを逆さまにしてわずかに垂れる液を手で受け止めて舐めて終わった。

「神様、本当にありがとうございます。

今は良くなっているのが体の奥底から実感できます」と、感謝を述べていると、ナディーンの体が大きく変化しはじめ、重力に従っていた萎びたものは、重力に逆らう程の膨らみに戻り、同様に体中の骨と弛んだシワだらけの皮膚の間に肉が付き、肌の張りも艶も元に戻り、間近で見ているダナもクリストファーも使用人も驚いていた。


「あなた、これまで大変な心配をおかけしました。

今は神様の奇跡で私は元気になることが出来ました。

ダナにもマルテにも心配をかけましたね。

本当にありがとう」と、言いナディーンは涙を流した。


ルイネは抱き合って喜んでいる四人を嬉しそうに見ていると、アニタから買い物が終わりましたが、ルイネ様の御姿が見えません)と、心配そうに言い出した。

(オリビアは如何ですか。

買い物が終わったなら、ルネに任せてアニタとヨウコさんと一緒にルネの転移で私の所に来ることが出来ますからね)と、話した。


ルイネが話し終わると直ぐルネが転移してアニタとオリビアにヨウコさんが、ナディーンの部屋に現れた。


「アニタもオリビアも買い物は終わったようですが、私は未だなのです。

それで、もう少し待ってくれますか」と、ルイネが言うが、クリストファーもナディーンは驚き、同じ様にアニタもオリビアも驚いていた。


ダナが気を利かせて、お茶にしましょうと言い出し、はじめにルイネがお茶を楽しんだ応接室へ皆を案内してまた戻ってきた。


「まずは自己紹介をしましょうか。

ヨウコさん頼みますね」と、言うルイネにヨウコさんがこの場を仕切ってくれた。

「では、はじめにこちらは神ルイネ様です。

ルイネ様は立派な名持ちの神様です。

その隣が、アニタと言いルイネ様の使徒です。

その隣もオリビアと言い同じくルイネ様の使徒です。

最後はルイネ様の妹のルネ様です。

ルネ様はルイネ様の分神です。

私はルイネ様から些事一切を任されてる者でヨウコ、と申します」と紹介した。


この紹介が始まるとエイニーモ商店の者は驚いた、そしてまた祈りだした。

そこへ、大変にふくよかな仕事人がお茶とお菓子を用意して来た。

そして、難しそうにしながら店の者に倣って祈りだした。


「ヨウコさん、もう良いですから。

こちらが、クリストファー・エイニーモさんと言いエイニーモ商店の主です。

少女はダナさん。

私が病を治したナディーンさんは奥様。

そして、使用人のマルテさん」と、祈り続ける人の紹介をルイネがした。


このお菓子は美味しそうですね、これも買ってもいいと思いますよと、ルイネが言い出した。

ルイネが買い物が遅くなった原因を話すと、アニタもオリビアも見たかったと凄く悔しがるのが面白く、みんなで笑った。

ダナもマルテも神の奇跡を見たと話すと、クリストファーは初めて会った時から予感が有ったと言い出すから、奇跡に立ち会えなかったのが悔しいし残念だと使徒の二人がまた悔しがった。


「旦那様を探しておりましたがこちらでしたか。

今朝の配達用に荷造りが出来上がっていますが、お忙しい様子なので私が行きましょうか」と、若い使用人が突然入ってきた。

「これは大変失礼いたしました。

ハンス、今日の出荷はそれだけだ。

その後は問屋と製造元に今店に置いている商品全てを発注しろ。

それから今日の出荷は全て中止だ、良いな」

「ですが旦那様、一体どういう事でしょうか」と、不思議がるハンスと呼ばれる中年の使用人に部屋着姿のナディーンが「今の私の姿でよく分かると思いますから、旦那様の言いつけに従いなさい」

「それでは私達もこれで帰りましょう。

治療については内緒にしてくださいね。

私は此方の世界で医者の真似事をするつもりも時間もありませんから」と、ルイネが言い、アイテムボックスから札束を550個出してテーブルに積み上げた。

これだけあれば十分足りるでしょうと、言うルイネに、お金は頂く訳にはいかないと、クリストファーもナディーンも言い出した。


そこでヨウコさんが「あなた方も商売をされているのでしょう。

物を売り正当な代価を受け取る事は、その相手が誰であっても同じことでしょう。

我々のことはルイネお嬢様が話されたと思いますが、この世界の神ではないのですから余計な配慮は要りません。

治療を気にされているのなら、それはルイネお嬢様の優しさですからね」と、言い納得させた。


それから、店に移動して多くの使用人が見ている前で、ルイネがアイテムボックスに一瞬で収納した。

突然目の前にあった商品が消えるので使用人は驚いていたし、事情を知るエイニーモの家族も青くなっていた。


次は奥へいきましょうと、言うクリストファーの案内で向かった倉庫はオリビアがよく知る倉庫よりも奥へ長く広かったが、その中も一瞬で空になり棚だけが残った。

ほんのチョットでも面白かったとか続きが凄く気になると感じた方々は高評価を、下にある☆☆☆を★★★★★と、こんな感じにして下さると、河童が大喜びします。


引き続き宜しければブックマークもお願いします。

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