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神様になった  作者: 小原河童
領主代理編
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ヨウコさんの過去と不思議な朝食

みんなぁ~!!

今日も来てくれたありがとうぉ~♪

楽しんでってねぇ~!

扉が開くとルネが帰りを迎えてくれた。

ルネにアニタの事を聞くと、まだ起きないと言うのでルイネは一先ずは安心できた。


それは、たちまちやる事を思いつかないから、特に今はアニタに荒事の現場を見せる心算が無かったからだ。

次は、アースンが領地に帰ってくると社交界に向けての下準備と、バニーの使徒の儀式とかのイベントと、ステイシーの事もあるから今は急がず何もしない時間を楽しみたかった。


静かな夜を談話室で一人過ごすのも悪くなく、今までの出来事を色々思い出し、その時々に自分が下した決断とそこから生じた結果を色々考えていると、窓の外が薄明るくなっているので夜が明けたとルイネは思った。


そこへ、何時もの挨拶と共にアニタがやって来て、その後ろにヨウコさんがいた。

「おはようアニタ。

体調は如何でしょうか。

何処か不具合があるなら話してくださいね」と、言うルイネに、アニタは今朝は何時も以上に快調です。

それで、昨晩はシャワーを使わなかったのですが、不快感を全く感じませんから、これが本当に不思議ですと喜んだ。


「あのぅ、私は今日から何をすれば良いのでしょうか」と、アニタが聞いてきたが、今日は何もしない1日にしたいとルイネが言うと、アニタはガッカリすると思ったが言い出した。

「それなら私は、イストランド大陸でルリ様が行なわれた都の跡を見てみたいと思います」と、言い出した。


「ところで、アニタはエレンの使い魔のシリウスについてどう感じました」と、聞いたところ、「はじめ見た狼の姿はヨウコさん同様に、銀色に輝く毛並みがとても綺麗でした。

それに、人型に変身したその姿は、ピンと立った耳が可愛い美少女でした。

ただ、灰色の耳と髪は銀髪なのでその境目が何処にあるのか、と考えると不思議でした」と、アニタが話してくれた。


「そうね、そう言えば私もそこが分らなかったですね」と、ルイネが言う。


ヨウコさんは「あれは、私とは少し違いどちらかというと、私が持つ神獣に近い物ですが、エレンさんを大いに助けてくれる頼れる存在と思います。

私はルイネお嬢様もご存じの様に色々ありましたから、あの者に付いては何も知らないのです。

昨日会ったのが初めてです」と、ヨウコさんが話した。


「それは仕方ありません。

ヨウコさんに付いて、観る目が無かった人が多かったのでしょうから」と、ルイネが言うとヨウコさんが喜んでくれた。


「あのぅ、それは一体どういう事なのでしょうか」と、言うアニタに対して、何時かはヨウコさんが話してくれると思いますから、それ迄は我慢しなさい。

「ルイネお嬢様、私に要らぬ気づかいは不要です。

では、今からアニタに話しましょう。


アニタも昨日神界で観たように、遠い遠い昔は神の使徒でも将来が有望と大神様が判断された使徒には使い魔が与えられていたのです。

エレンさんはそう遠くないうちに神になりますから、何時から基準が変わり厳しくなったのかは知りませんが、エレンさんに大神様から使い魔が与えられたのです。


私も当時の使徒に片手で足りるだけの回数を使い魔として主に仕えたことがあります。

当時から私の場合は、使い魔になってもその多くの時間を主のアイテムボックスの中で過ごすだけでした。

その主たちは例外なく、何れも使徒で一生を終え、現世で亜神はおろか寿命を全うし神になった人もいなかったですね。

まぁ、これが普通といえば普通なのですね。

今の様にルイネお嬢様によって自由にさせてもらっているのは、私は初めての経験ですからね。


当時から今まで私が唯一知っているのは、黒妖犬です。

知っていると言っても、極一部ですがね。


アニタはまだ会った事が無いと思いますが、今はルリ様の使い魔でゴズ、と呼ばれています」と、話したところアニタに目にうっすらと涙が溜まっていた。

「私はヨウコさんが大好きですし、ルネ様も同様に大好きです」と宣言した。


そこへ、何処からかルネがやって来て、アニタを気に掛けていた。

「ルイネ様朝食の用意が整っています」と、呼びに来た。

アニタが大好きですと、言うのが聞こえたようで、ルネは嬉しそうにしていた。


今朝の朝食は初めて食べる物が出て来た。

それが今までのシチューと大きく違い、嫌いではないが変なに匂いする茶色いスープの具は何時ものシチューよりも少なく、変わった食感の物ばかりだった。

それから、以前一度だけ若葉の朝露亭で食べた、細長く小さい豆を連想するそれは白くツヤツヤと輝き、食べてみると豆ではなく不思議な食感の物だった。


真正面に座るアニタの様子を見ると、アニタも不思議そうな顔をして食べているのが、ルイネからすると少し可笑しかった。


それでバトラーに指示してボンを呼んでもらった。

「おはようございます、ルイネお嬢様。

私に御用というのは凡そ分かりますが、これらはルリ様が居られた世界のルリ様の国の一般的な朝食です。


こちらのシチューに似た物は、みそ汁と言いまして体にとても良い物です。

主な原料は豆ですが、此方の白い色した物は、お米と言います。

他に麦も使った物もあります。

それから、この白いのがお米を炊いた物でご飯と言いまして、ルーノンで例えるなら、固焼きパンに相当するかと思います。

その他はルーノンの一般的な料理です」と、説明してくれた。


それでルイネは前に神界で日神様が用意されたカレーライスを思い出した。

あれは、ルリ様のお母様の貴子様の手作りだったと。


それで、「ボン、夕食にカレーライスを作ってくれますか」と、軽い気で言うと、「分りました。

今回はデリーシャに造らせましょう。

夕食は期待してください」と、いい笑顔で返事をして厨房へいった。


「あのぅルイネ様、この変わった朝食がルリ様の世界の物とは知りませんでしたが、朝食にしては少し物足りないと私は感じました」と、アニタが感想を聞かせてくれた。


「そう言えば、ルリ様の話では朝食に種を押しつぶしたような粗末なものを食べる人もいるのだと聞いた事があります。

私もこの世界でベッサム侯爵家の朝食で初めて知ったのですが、ベッサム家では毎朝がそれなのだそうで少し不思議な感じがしました」と、ルイネが話すと、アニタは何の事か分らないと言った感じの顔をしてお米を食べていた。


食後寛いでいるとバトラーがお茶とお菓子を用意して談話室に来た。

その後暫くすると使用人全員が談話室にやって来た。

「なんかまた今日も話をする事になりましたね。

今日は話を昼までとして昼からは、使徒になったアニタにこの世界を少し見せておこうと思います」と、言うルイネにアニタも使用人達は喜んだ。

ほんのチョットでも面白かったとか続きが凄く気になると感じた方々は高評価を、下にある☆☆☆★★★★★と、こんな感じにして下さると、河童が大喜びします。


引き続き宜しければブックマークもお願いします。

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