89 オバケ娘とキノコ騎士
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「しかし、この場所は素晴らしいなっ。ジメジメしていて気温も悪く無い。我らにとってはリゾート地にしたいくらいだ…」
流石キノコ。この気持ち悪いジメジメを最高と申すか。
「それに、キノコ博士もいらっしゃる。敵対者で無くて良かった、良かった」
…3人集まって肩を合わせる。
「……セーフかな?これ」
「多分。」
「た、タロちゃんのおかげですね…」
一応はキノコ狩りしてたからね…。あのマタンゴ君が被害者として訴えたら間違いなく、私達はやられる。……ふむ。
「お聞きしたいのですが、キノコ型の魔物が襲って来た場合って正当防衛は有りです?」
大人しく襲われろとか言われたら、流石によろしくないからね…。
「む?…下級の者達はなかなか意思疎通が出来ぬからなぁ…。ついこの間も戯れて来てるかと思ったら菌を植え付けられそうになったわ。ハッハッハッ」
もう一度3人集まって肩を合わせる。
「コレはセーフなの?」
「聞いた感じ微妙ライン。」
「私からも聞いてみますね」
「あの、結構収穫してしまったのですが、お返しした方が良いですか?」
ヤバい所切り込んだね…。でも、コレで敵対かどうかが分かるはず。
「面白い事を聞きますな。我らは不滅のキノコなれば。市場に出すと言う事は侵略すると言う事。徐々に我らの新たな国になる事でしょう。ハッハッハッ」
もう一度3人で集まって肩を合わせる。
「思っていた以上にヤバい話?」
「でも、市場はいつも通りよ。」
「考え方が違うのかもしれないですね。もう少し色々聞いて見ましょう」
「侵略とはどう言う事でしょう?」
「む?…まだ新米博士なのですなぁ。…例えば、人間は香り高い同胞を好みますな?。その様な場合更に香りを高くすると普通の動物は我らを嫌い、運んでくれなくなります。しかし、人間は違う。食べられる物ならなんでも食べる。しかも、色々な場所に運ぶ。我らからしたら、分布を広げる良い足なのです。貴族と言われる人間は特に面白いですな。我らを生で食べるとか。乗っ取ってくれと言ってる様なものです。ハッハッハッ」
長い長いっ。…怖いなっ。
「ある意味合理的な話だった。」
「ですね。トリュフとかはそのままスライスです…」
「私達に害は無さそうでFA?」
2人とも肯定ね。仮に貴族にキノコが生えたら、草って笑えるからね。
「収穫したと先ほど聞いたが、我らからしたら、胞子の拡散の手伝いでしかない。…もちろん火属性で殺しておらんよな?」
「やってないです」
鎌でスパスパ切ってました。
「まぁ、同胞には火で拡散するモノもいるには居るが、総じて弱点である。使うべからずだ。…さて、この洞窟の主人と話がしたいのだが、何処に行けば良いかね?」
「主人ってキングさんかな?」
「多分。」
「取り敢えず、ゴブリンジェネラルさんに聞きに行きましょう」
「ほうっ!近くにゴブリンの集落があるのかね!?」
「…っ」
早い!?少し離れて喋ってたのに。…もしかして、ヒソヒソ話も筒抜けだった?
「え、ええ。この洞窟はゴブリンの町の管轄なんですよ〜」
「町とは。…それでは皆、身綺麗では?」
「ですね。…でも、ハグレモノがちょくちょく出るらしくて。そいつらはこの洞窟を根城にして穴を掘る、汚くて野蛮な存在です」
「ほうほう。理想の供物に困る事は無い、と」
流石に理性的なゴブまで捧げよとか言われたらどうしようかと思ったよ。
「因みに、人間ってどうなんです?」
「む?敵対するならば、このミツルギダケで斬る」
…そのロングソードもキノコなんかい。
生でキノコ食べるとか。考えると怖いですよね。




