84 オバケ娘とダンジョンの続き
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スキル宝珠でパワーアップしたスイちゃんを持ってズンズン進む。
「さっき見たより禍々しい見た目になってる。」
「草刈り鎌なんですよね…?」
「おかしいなぁ。呪いは無くなってたんだけど…」
片手で持つギリギリの重さになってるんだよね…。コレは、ダイエットなのか?車輪を与えるべきなのかね?
「さや。キノコがまた来た。」
「あいあい。スイちゃん、キノコ狩りだよ」
「きゅんっきゅんっ」
「タロちゃんが手前のヤツは食べられないけど、奥のは食べられるとの事ですっ」
「了解!」
手前のヤツ。赤紫の縞々キノコ。いや、食べられるとしても手は出さないでしょ…。
ゆっくり近寄って来るのを、こちらから迎え撃つ。若干重くなったけど問題なく扱える、スイちゃんを横スイングっ!…食べられないなら、滅多切りでも良いんだけど、ついついキノコって縦に裂きたくなるんだよね。…食べられないけどインベがあまり気味だし、澪さんへお土産にするか。
次。傘も軸も真っ黒な丸い感じのキノコ。
「さや様っ、そのキノコは市場に滅多に出ない幻のキノコですーっ」
「え、食べられるの?真っ黒なんだけど…」
「…黒トリュフ?。」
「え、マジで!?」
私は食べた事無いから分からないけど、こんな形なんだ?確かに良い香りがする様な?…方向転換して逃げようとしてる。
「何処に行こうと言うのかね?」
スパッ…。
おお〜。確かに凄い香り。こんなに大きかったらさぞ、料理に使えるでしょう。お金もがっぽり。
「ウケケケッ」
「さや。まだ生きてる。」
「おっと。スライスして保存しないとだね」
「あ、そのキノコは横スライスでお願いしますっ」
「あいあい」
トリュフのブロック肉キノコ。余さず使ってあげましょう。
「澪が喜ぶ。」
「リゾットがおすすめですっ」
「チョコちゃんは食べた事あるんだ?」
「…?。偶に食卓にでますよね?」
「でる。」
「かーッ!コレだからお金持ちはッ」
私の家だってそれなりに大きいけど、そんなハイカラな料理出た事無いよっ。今日の夕飯だって揚げ豆腐と鶏肉の煮物だぞ。…うん。美味しかったけどね。
「今度食べに来る?。」
「行く」
「即答なんですね、うふふ」
「きゅん〜」
それはそれ、コレはコレでしょ。こんな良い香り、リアルでどれだけ美味しいのか。大変興味が有りますね。
「ゴブさえどうにかすれば、キノコ天国じゃん。このダンジョン」
「食べられるかの判別要員がいる。」
「…キノコ博士ってレア称号なの?」
「…どうなんでしょう?。タロちゃんはキノコに突撃して食べてたので…」
「毒ありでも?」
「はい。毒に当たったら、近くに生えている毒消し草をもぐもぐしてたので…」
「良く生きてたね、君。」
「きゅんっ」
「ヤバいヤツは避けてたらしいですけど、私には全部毒キノコにしか見えませんでした」
「…叱らなかったの?」
「良く食べる子なので…。それに、毒耐性持ちなんです」
「きゅん〜」
「あはは……」
「何て?」
「美味しい毒もあるよ〜って…」
流石レア個体。多分持ってるスキルも色々変なモノ持ってそうだね。進化したらポイズンて付かないよね?…紫色のウルフか。想像し難いね。
好きなお散歩コースは北平原とゴブ森。オヤツはキノコ。毒はスパイス。最近は狩りも出来る。
おや?…タロちゃんの様子が!?




