36 オバケ娘と飢え満たされぬ群勢 その伍
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「む〜…雑魚ばっかり〜」
「前に突っ込んで愚者達みたいになりたくないでしょ。」
「広範囲技とかないの?」
「あるけど巻き込む〜」
「…うん。大人しくしてよっか〜」
巻き込む技って何?怖いんですが。
バサッバサッ…。
「戻ったで!」
「おか〜。そらちー良い所に来た〜」
「おかえり。報告ご苦労様。」
「おかえり〜」
「そらちー、アレやるよ〜」
「ちょい待ちーや!羽休めてからにしぃ!」
「アレって?」
「見てからのお楽しみ。」
ボカーンッ…!…ボカーンッ…。パンッ…パンッ…。
少し離れた所で派手にやってるのが1人いるね…。マルコムが殲滅鬼って言ってた意味が分かったよ。そして、爆発の余波で死にかけの個体を正確に撃ち抜く精密ロボ子。
「休憩終わり!行くで〜![ハードスキンエンチャント] [ライトウェイトエンチャント]!」
「ごぉ〜[バブルシールド]〜 」
ガシッ…バサッバサッバサッバサッ…!
ー 水よ来たれ 濁流の如く来たれ 水よ来たれ 全てを悉く洗い流すは水なり
椎名が何やら詠唱を始めましたね。そして掴んで飛び始めるそら。…必死に羽ばたいてますね…。軽量してもカラスが人を掴んで飛ぶ絵面よ…。
水よ来たれ 来たれ 来たれ!ー
「そらちー、行くよ〜」
「おうッ!バッチこいや!」
「[ダイダルウェイブ]〜」
ズゴゴゴゴ……!ザッパーンッ…!!
椎名の後ろから放たれる津波。凄いね…。かなり減ったんじゃない?ゴブ共。波に飲まれて森まで流されてるのでは?
べしゃっ…。
「へぶっ…」
空から椎名が落ちてきた…。軽量化されてるから大丈夫だと思うけど…。…あれ?
「そらは?」
「あっち。」
クオンに指を刺されて見た先。まだ、濁流が流れているけど。
ギャーッ!?
「ヒャッハーッ!」
「あぁ。いたね…」
飛び魚かな?それともペンギン?…シールドに守られながらドリルスピンして、まだ体力ありそうな上位ゴブに突撃かましてますね…。中々にエグい事してる。
「僕とそらちーの合体技だよ〜」
「波に乗りたいそらが提案。」
「あっちからなんかい」
確かに波に乗れたら楽しそうではある。乗れたら、だけど…。戻って来れるの?アレ。あ…戻って来た。
バサッバサッ…。ブルブルブルッ…
「ちょっ」
「ふぅーっサッパリスッキリや!」
「……そら?。」
「あ、、すんまへん」
うんうん。サッパリして良かったね?…背中の腕でこのバカラスを掴む。
「ちょっ」
「鳥らしく、今度は空からいってみよっか?」
「堪忍してや!?まだクールタイムやねん!」
「さや。ゴブリンもかなり減ったから。クールタイムが終わったら投げても良い。」
「了〜解〜」
そして、投擲されたカラスがいたとかなんとか…。
「相変わらず賑やかだな」
「おう。黄昏の。そっちはどうだ?」
「足を引く愚か者が減ったからな。安定しているさ」
シロガネに丸サングラスの長身イケ女が。薄紫のショート、何やらミステリアスな雰囲気の人。あ、後ろにいる人藍那さんだ。取り敢えず手を振っとこ。
「藍那から偵察の良い評価を取れたのが永遠の彼方の功績だと聞いてね」
「正確にはクルセイダースとの混合部隊だよ。…さやです」
「ふむ。君が噂の…。シロガネとお嬢様から良く聞いているよ」
何だろう、優しそうなんだけど、近づきすぎると危険な気がするのは…。
「さやは渡さない。」
そんな事を思っていたらクオンに隠されちゃった。
「心配しなくても大丈夫だ。君達の仲を裂こうとは思っていないさ」
「信用できない。貴女、なんて言われてるか知っているでしょ。」
「…織団長、そこまでになさい」
「ふむ。そうだね、藍那。…シロガネ、コチラはソロソロ森に入る」
「おう。こっちもだ」
「恐らくボス個体が何処かにいるはずだ。健闘を祈るよ」
そう言って颯爽と戻って行った。何だろうね…場を支配するカリスマ性?がある人だったね。
「アレが黄昏の空の団長、織だ」
「さや。アレは要注意人物。」
「私の事良く聞いてるって言ってたけど?」
「アレは嘘。」
「ぇ…」
「揶揄われたのさ。アイツは気にいる奴にちょっかい掛けるタイプだ。だから、付けられたあだ名が」
「嘘つきハーレム。」
「ぶふっ…」
「藍那が付けたから公式。」
「あはははっ」
藍那さん、やるねっ!
織。黄昏の空の団長。ミステリアスをロールプレイしてたら何故かクランのトップになった人。ぶらり旅が好きでちょこちょこ消える。




