表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
205/206

二百十四話

ノリ先輩とポロワスさんが地獄の特訓を初めて三日目。本日終了予定の日だ。はてさて、どうなったかな?俺が二人との集合場所に行くと、既に二人共いた。ノリ先輩はいつも通りなのだが、ポロワスさんは・・・泣いている!何でだ?とりあえず俺はノリ先輩に話かけた。


「おはよーっすノリ先輩!」


「ええ、おはようダイ。時間通りですね」


「うっす。ところで、何でポロワスさんは泣いてるっすか」


「さあ?私には分かりません。本人に聞いてみて下さい」


「了解っす。おーいポロワスさんおはようっす!」


「・・・ああ、ダイか。おはよう」


「ポロワスさん、何で泣いてるっすか?」


「ああ、やっとあの苦しい特訓が終わったと思ったら、何故か勝手に目から涙が溢れてきましてね」


「・・・苦労したっすね。お疲れっす」


「ありがとうダイ。私はもう少しこの喜びを噛み締めておくよ」


そう言ったポロワスさんから離れて俺はノリ先輩に話かける。


「ノリ先輩、一体どんな特訓をしたっすか?ポロワスさん泣くほど辛いって!」


「まあ、確かに厳しい特訓でしたが、それを乗り越えないとユウ先輩には勝てませんからね」


「それはそうっすけど」


「さて、ではそろそろ組手をしましょうか。ダイに特訓の成果を見て貰わないとね」


「了解っす。とりま俺は準備運動してくるっす」


「私はポロワスさんに準備運動をするように伝えますね。では五分後に始めましょうか」


そうして俺は準備運動を始めた。さて、ポロワスさんは強くなっているのかな?たった三日しか経ってないけど。まあ、やってみたら分かるか。

準備運動を終えた俺はポロワスさんと向かい合う。


「さて、ポロワスさん!どれ程強くなったっすか?試してみるっすよ!」


「私は、あの地獄を超えた。その成果を貴方で確かめさせて貰おう!行くぞダイ!」


さて、とりあえず前回と同じ速度で同じ場所に攻撃してみるか!そう思って突撃した。前と同じ場所に拳が当たる!そう思っていたら、俺の拳がポロワスさんに当たる前に止まった!

何故!そう思って俺の腕を見ると糸が絡まっている!コレで止められたのか!


「前回は全く見えなかったのに、今は見える。あの地獄の特訓は無駄では無かった!」


やるねー!俺は反対の手で剣を握り、糸を切る!思ったより簡単に切れる!だが、数が多い!いつの間に!結界の様にポロワスさんの周りを囲っている。


「やるっすね!ポロワスさん!コレならユウ先輩にワンパンで殺られる事はないっすよ!」


「そうか?だがそれだけでは意味が無い!私はユウに勝ちたいのだ!」


「ならせめて俺くらいは倒せないとダメっすよ!ユウ先輩は俺の倍くらいは強いっすからね」


「・・・貴方がそう言うならそうなのでしょうね。では初めから本気で参ります!」


そう言うとポロワスさんは赤い手甲を付ける。あれはまさか!


「さあ、行きましょう!スピネル!神器解放!」


やっぱり神器か!これは楽しくなってきたぞ!なら俺も!


「魔導甲冑発動!」


さあ、ここからが本番だ!俺の魔導甲冑を見たポロワスさんは驚いている。そうか、ポロワスさんには初めて見せたか。


「す、凄い魔力です。それは、ダイの切り札ですか?」


「違うっすよ。これはユウ先輩が開発した魔法っす。俺達のチームは全員出来ますよ」


「・・・貴方達のチーム全員?あのマシロちゃんもですか?」


「勿論っすよ」


「貴方達は本当に・・・。いいでしょう。私は貴方達を倒してユウも倒しましょう!」


「それは簡単じゃ無い事を教えてやるっすよ!」


俺は双剣を取り出す。対するポロワスさんは手甲から糸を出している。アレが武器なのか。とりあえずもう一度突撃するか。糸に気をつけながらな!

ポロワスさんの周りの糸は無数にあるが、俺は双剣で刈っていく!めちゃくちゃ簡単に切れるな!これならすぐに近づける!そう思ってポロワスさんの近くの糸を切ろうとした瞬間、俺の双剣が弾かれた!


「なっ!弾かれた!何でっすか!」


「貴方がさっきまで切っていた糸よりも強度を上げているのです!簡単には切れませんよ」


バランスが崩れた俺にポロワスさんが迫ってくる!ポロワスさんの手甲から白い何かが伸びている。それを俺に向かって振り降ろす!何だアレは!俺は双剣で受けると、凄まじい金属音がなる!

ちょっと待て!アレは糸じゃないのか!何で金属音が鳴るんだよ!


「ちょ!何すかその糸は!何で金属音がするっすか!」


「私の魔力によって強化された糸。鋼鉄糸!金属の硬さと糸の柔軟性を合わせ持つ私の特製の糸です!更に見た目は普通の糸と同じです。貴方に見切れますか?」


そう言うとポロワスさんは、沢山の糸を俺に向かって飛ばしてくる!どれが鋼鉄糸だ!見た目じゃ分からない!・・・なら!

俺は飛んでくる糸の中から鋼鉄糸を見切る!一本目の鋼鉄糸を弾いた。その瞬間、俺は予想の確信を得た。俺は他の鋼鉄糸を弾いていく!その様子を見てポロワスさんがビックリしている。


「何故鋼鉄糸を見切れるのですか!見た目は普通の糸と同じなのに!」


「ポロワスさんが言ったっすよ。魔力によって強化されたって!つまり、鋼鉄糸は普通の糸より魔力が多いっす!つまり、魔力量を見れば簡単に分かるっすよ!」


「なっ!そんな方法で!」


「驚いてる場合じゃないっすよ!今度はコッチの番っすよ!」


俺はギガントアームズを召喚する!それを見てポロワスさんが更にビックリする!


「な、何ですかその大きな腕は!」


「さて、何っすかね!とりまくらえっす!ロケットパーンチ!」


俺はギガントアームズをポロワスさんにぶつける!先ずは右腕からだ!時間差で左腕を発射だ!そして最後に俺が突撃する!


「こんな大きな岩の腕如き、切断してみせる!一糸斬撃!」


ポロワスさんは太い一本の糸を作り、それで俺のギガントアームズを斬り裂いた!まさか俺のギガントアームズが真っ二つになるなんて!なんて切れ味だよあの糸!上から振り下ろした糸で右腕を!下から振り上げた糸で左腕を斬り裂いた!だが、まだだ!まだ俺がいる!邪魔な糸を切り裂いてポロワスさんに近く!よし!懐に入れた!せっかくだし、アレをやってみるか!俺は右腕に魔力を溜める!そして、腰を深く落として真っ直ぐ突く!


「くらえっす!魔力込みの正拳突き!」


俺の正拳突きをポロワスさんは糸で防ごうとしている!両手の間に糸をはった!そこに俺の拳が当たる!糸で俺の拳が止められた!だが!


「グハッ!」


俺の拳から放たれた魔力がポロワスさんの腹部に命中する!吹っ飛ぶポロワスさん。思ったより威力が出たな。ってか制御が難しい!こんな事を簡単にやってるのかユウ先輩は!けど、これを応用すれば!

吹っ飛んだポロワスさんが立ち上がる。


「まさか、拳から魔力を放つとは!予想外でした」


「ちなみにユウ先輩の威力はもっと上っすよ!気をつけて下さいっすよ」


「・・・本当に貴方達のチームは。しかし、まだやられた訳ではありません!続きをしましょう!」


「勿論っすよ!いくっすよ!」


「私の奥義、受けてみて下さい!万糸斬光!」


ポロワスさんからとてつもない量の糸が飛んでくる!しかも糸に込められている魔力量がヤバイ!当たるとヤバそうだ!更に、逃げ道が無い!ならば!俺は双剣に魔力を込める!


「双剣に込めた魔力を刃として飛ばす!これを繰り返すっす!全部撃ち落とすっすよ!」


さあ、ポロワスさんの糸が無くなるか、俺の魔力が尽きるか!勝負だぜ!


「オラオラオラオラオラオラオラオラっす!」


無限に続くような気がしたが、終わりが見えてきた!ポロワスさんから飛んでくる糸が少なくなった!見て見るとポロワスさんが疲れた顔をしている。

今がチャンスだ!俺は糸の合間を通ってポロワスさんに接近する!そして武器を双剣から槍にチェンジ!


「くらえっす!俺の必殺!トルネードスピア!」


俺は槍を回転させる!ポロワスさんの周りの糸を回収しながら刺突する!

ポロワスさんが直撃を避けようとしたが、俺の槍が肩にぶつかる!


「グッ!だがまだ!」


「これで終わりっすよ!」


俺は槍の刃の部分をポロワスさんの首筋に当てる。勝負ありだな!


「勝負あり、勝者ダイ!」


ノリ先輩の言葉で、俺達は緊張を解いた。ふぅ~、何とか勝てたな。しかし、三日前とは大違いだな。マジでどんな特訓をしたんだノリ先輩は!


「ノリ先輩、ポロワスさん大分強くなったっすね」


「その為の特訓でしたからね。さて、ポロワスさん。少し休憩したら次は私と戦いましょうか」


「わ、分かった」


「さあ、ユウ先輩との決闘まで時間はありませんよ。時間は有限です。やれる事はやりますよ」


「ええ、必ずユウに勝ってみせます。やります。やりますよ私は!」


そうして、俺とノリ先輩でポロワスさんを鍛え続けた。あと、四日後にはユウ先輩とポロワスさんの決闘だ。それまでにどれだけ鍛えられるか!とりあえず、前回の様に瞬殺されないようにしないとな!

次回、リベンジマッチ。ユウ先輩VSポロワスさん!前回の敗北を糧に奮闘するポロワスさん。果たしてユウ先輩を倒せるのか!頑張れポロワスさん!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ