二百十二話
何故かポロワスさんと戦う事にしたユウ先輩。その真意は何処にあるのか?そして、ユウ先輩が言ったポロワスさんは十ニ守護獣の中でも最弱という言葉。それは果たして真実なのか?その答えはこれから分かるだろう。
メリノ王とポロワスさんと会ってから三時間後。ロンク爺さんに案内されて城にある訓練場に全員で向かっている。アルガリさんとウェサンさんも一緒だ。途中でネブラスカ大佐も合流した。
訓練場には既にポロワスさんが立っていた。その近くにメリノ王もいる。
俺達を見たポロワスさんが、ユウ先輩を指差し声をかける。
「逃げずによくきたなユウ。それだけは褒めてやる」
「そりゃどーも。最終確認だが本当にいいんだな?メリノ?」
「ああ、存分にやってくれ」
「バキバキに折れるかも知れんぞ?二度と立てないかも?」
「おい、ユウ。我が国の十ニ守護獣を甘く見るな。それほど弱くないぞ」
そう言われてユウ先輩はロンク爺さんの方を見る。ロンク爺さんがユウ先輩に話かける。
「問題無いぞ。もし、立てぬようならワシがどうにかしてやろう」
「りょーかーい!」
「ごちゃごちゃ何を話している。準備運動をしたら始めるぞ!」
「分かった」
そう言うと準備運動を始める二人。メリノ王は俺達所に来る。一緒に観戦するみたいだ。
そう思っている俺にメリノ王が話しかけてくる。
「それで、ノリ、ダイ。ユウは本当に強いのか?身内贔屓ではないがポロワスは強いぞ?」
「あー、メリノ王はユウ先輩の戦いを見てないっすもんね。分からなくても無理ないっすよ!」
「現状、ポロワスさんが勝つ確率は限りなく低いですね」
「それほどか!」
「所でメリノ王、それにロンク爺さん。ユウ先輩に何を言われたっすか?」
「あー、それはな」
「ポロワスをボコボコにしてもいいかと言われたんじゃ」
「私も似たような事を言われた。だからボコボコにしても良いと許可したのだが、さてどうなるか」
そう言うとメリノ王は訓練場に視線を向ける。俺達も見て見るとちょうど準備運動が終わったみたいだ。
「では始めるか!ユウ!」
「やるかポロワス!」
向かい合う二人。さて、どうなる!戦いが始めるか!と思っていたらポロワスさんがユウ先輩に話し始める。
「ユウ、お前お祖父様と戦って負けたらしいな!」
「あー、確かに。マーダル・ヘイズに向かう時に勝負して負けたな」
「ふっ。ならお前は私には勝てんよ!」
「何でだよ?」
「私はお祖父様とよく訓練している。今ではほぼ負ける事は無い。つまりお祖父様に勝てないお前は、私には勝てないと言う事だ!」
ポロワスさん、めちゃドヤ顔で言ってるな。確かにユウ先輩はロンク爺さんに負けたけど、それってかなり前なんだが?それに対してユウ先輩はやれやれって感じで答える。
「分かった分かった。それじゃ始めるぞ!」
「ふっ、いいだろ!いく・・・」
ポロワスさんがセリフを最後まで言い切る前に吹っ飛んで壁に叩きつけられた。ありゃー、あれ生きてるかな?
「ああ、やっぱコレで終わりか。予想通りだな」
そう呟くユウ先輩。ゆっくりとこっちに近づいて来る。しかし、ポロワスさん弱すぎじゃないか?大丈夫なのかこの国は?
俺はそんな事を考えていた。ノリ先輩とマシロは当然って顔をしているが、メリノ王、ロンク爺さん、ネブラスカ大佐はビックリした顔をしている。
「ま、まさかポロワスが一撃で!こ、これ程強いのかユウは!」
「強いとは分かっておったが、いやはや今やったら勝てぬのう」
「あのユウがこれ程強くなっておるとは!ワシも一度手合わせをしたいのう!」
驚いているメリノ王にユウ先輩が話しかけてくる。
「よう、終わったぜ。あとのフォロー頼んだぜ」
「う、うむ。しかし、ユウよ。どれ程強くなっているんだ!どうやってそんなに強くなったんだ!」
「色々あったんだよ。それこそ命懸けの事とかもな」
「是非詳しく聞きたい!今晩話し合おうではないか!」
「ええー、面倒からやだよ」
「そう言うな!よい酒と美味い飯を用意するから!なあ、いいだろ!」
「分かった分かった。それよりもアッチをどうにかしてやれよ」
「そ、そうだな。衛生兵を呼べ。ポロワスの治療を行え!」
「い、いえその必要はありません。メリノ王」
「おお、ポロワス無事か!大丈夫なのか!」
「は、はい。正直なのが起きたのか分かりませんが、負けた事だけは分かります」
「うむ。お前はユウに負けたのだ。一撃でな」
「なっ!そ、そんな!・・・ユウ頼みがある!」
「あん?何だよ?」
「一週間後、もう一度勝負してくれ!頼む!」
「おいおい、今回は偶々負けただけって言うつもりか?」
「違う!これ程圧倒的に負けたのだ。負けは認める!だが、もう一度だけ勝負させて欲しい!この通りだ!」
そう言ってポロワスさんがユウ先輩に頭を下げてる!ええー、ユウ先輩嫌いのポロワスさんが頭を下げるなんて!それだけ真剣なんだな!さて、それに対しユウ先輩はどうでる?
「・・・おい、ノリ、ダイどうする?」
「いいんじゃないですか?一週間くらいなら大丈夫ですよ」
「俺も大丈夫っすよ!ってかポロワスさんを鍛えるっすよ!」
「それはいいですね。私とダイで少し鍛えます。その方がユウ先輩は楽しめますよね?」
「勝手にしろ。ってか仮面一号よ。お前等どうする?」
仮面一号ってアルガリさんの事か!ってか喋れないだったなあの二人。って思っていたらアルガリさんがユウ先輩の近くに行って耳元で話してる。何話してんだろ!近寄って聞いてみた。
「おい、ユウ!私達はどうするんだ!お前達のチームメンバーになっているから、下手に離れられんぞ!」
「ああ、そうか。なら今回の報酬は、コレに付き合うでいいぞ。だから一週間付き合ってくれよ」
「なっ!お前、そんな事を報酬にしていいのか!他のメンバーは納得するのか!」
「気にするな。いいだろダイ?」
「えっ!盗み聞きしてるのバレてたっすか!」
「当たり前だろ。っでお前もそれが報酬でいいよな?」
「いいっすよ。別にお金に困ってないっすから!」
「ほ、本当にそれでいいのか!」
「良いって言ってるだろ。ああ、ちなみにこの一週間の宿屋代は俺が払うから心配するな」
「いや、そういう事ではない。もし、メリノに私達の正体がバレたらどうする!」
「ロンク爺さんにもフォローしてもらえるし!話さなきゃ大丈夫だって」
「簡単に言うけどなユウ。本当に大丈夫なのか?」
「安心しろって!」
俺達の会話が終わった頃にメリノ王がコチラ来る。
「話はまとまったか?」
「ああ、一週間後の対決は受けてやる!ダイ、ノリ、ポロワスを鍛えてやれ」
「うーす!了解っす!」
「任せて下さい」
「マシロと仮面一号と二号は俺と一緒に行動するか!」
「分かりました師匠!」
仮面一号と仮面二号は頷く。
「話は纏ったかのう。ユウ!ワシとも組手をしてみんかのう!」
そう言うネブラスカ大佐。それにロンク爺さんも続く。
「ネブラスカよ。お主一人じゃと厳しいじゃろ。ワシも一緒にやるかのう」
「おいおい、二体一かよ。まあ、問題無いけどな!」
「師匠!私も一緒に戦いますよ!」
「マシロは俺が戦った後に二人と戦え!ネブラスカ大佐とロンク爺さんに鍛えてもらえ!」
「なら、今からこの場所で戦うかのう!どうじゃユウ?」
「いいぜやろうか!よく見ておけよマシロ!」
「はい!師匠!」
「仮面一号、二号!あそこで見学しててくれ!」
仮面一号のアルガリさんは手を挙げて賛同している。
「ふむ。もう少し見学したいが、そろそろ仕事をしないと、夜にユウと話し合いが出来ん。ではロンクよ。夜にユウ達を私の部屋に案内してくれ!頼むぞ」
「了解しましたぞ!」
「では、ユウ。続きは夜話そう」
そう言ってメリノ王は去っていった。さてとポロワスさんを鍛えると言ったけどどうしようか?
「ノリ先輩、どうやってポロワスさんを鍛えるっすか?」
「やはり実戦で鍛えるのが一番でしょう。私とダイでポロワスさんと無限組手をしましょうか」
「む、無限組手?それは一体!」
「まあ、特訓は少し休んでからにしましょう。ちょうど今から、ユウ先輩の戦いを見れますから見学しましょうか」
「いいのですか?時間が無いから、今からその無限組手をした方がいいんじゃないか?」
「昔の偉い人が言っています。敵を知り、己を知れば百戦危うからずってね」
「・・・敵を知り己を知るか。成程、良い言葉ですね」
「だから今はユウ先輩の戦いを見学するっすよ!それが終われば地獄の特訓っすよ!」
「地獄ですか。望むところです!」
それから俺達は、ユウ先輩VSネブラスカ大佐&ロンク爺さんの戦いを見学した。勝敗はユウ先輩の勝利で終わった。
そして夜にはメリノ王との会話をした。今までの旅の話をしていたが、本当に色々あったな。メリノ王やロンク爺さん達は驚いたり、笑ったり楽しそうに聞いていた。
さて、明日からはポロワスさんを強化していくぞ!やるだけやってみるさ!
打倒ユウ先輩!どこまでポロワスさんを強く出来るか!
前回の次回予告の内容と違うじゃないかと思ったそこの貴方!予告とはあくまでも予告!変わる事もあるのです!ご容赦下さい!




