百九十八話
俺VSノリ先輩の戦いはそろそろクライマックスに向かっている。
状況は四対六で俺が不利かな。けどここから挽回してみせる!やってやるぜ!
現状は俺がトンファー、ノリ先輩が槍を装備している。さて、どうするかと考えていたらノリ先輩が突っ込んで来た!
「ぼやっとしないで下さい。ほら、いきますよ!」
ノリ先輩の槍のラッシュがきた!連続の突きをトンファーで凌ぐ!くそ!一撃が速くて重い!このままじゃやられる!俺は距離をとってギガントアームズの左腕を作った!それをノリ先輩に向かって放つ!
「やれやれ、またですか。これではやられませんよ!」
そう言ってノリ先輩は俺のギガントアームズを粉々にした!嘘だろ!アレ、結構硬いハズなのに!
・・・やっぱりノリ先輩に出し惜しみは出来ないな。使うか!俺の本当の切り札を!
覚悟した俺は距離をとってノリ先輩に話しかける!
「やっぱノリ先輩は強いっすね。このままだと勝てそうにないっす」
「おや、では諦めるのですか?」
「いえ、正真正銘の俺の切り札を切らせて貰うっす!」
「切り札?それは一体?」
「そ・れ・は!これっすよ!装着!」
俺の声と同時に、俺の全身を白い鎧が覆う!
これが俺の切り札!それを見たノリ先輩が語りかけてきた。
「ダイ、それは・・・ガンダ◯ですか?」
「そうっす!様々なガン◯ムの、俺が好きな所を集めて作った、俺ガンダ◯っすよ!」
「いつの間にこんなのを作ったのですか?」
「ユウ先輩の黄金の鎧を見てから、設計してこの前師匠と共に作ったっすよ!」
「その鎧、ただのハリボテではないですよね?」
「当たり前っす!見せてあげるっすよ!この鎧の性能を!」
俺は背中に魔力を集中する!すると翼の様に魔力を排出する!魔力ブースターだ!気分はデ◯ティニーガンダムだ!いや、V◯ガンダムか?分からない人はごめんよ!とりあえず突撃だ!
「先程よりも速い踏み込み。成程、ハリボテでは無いのですね。他にはどんな攻撃方法があるのですかね?」
ノリ先輩は槍で攻撃してきた!俺はその槍を掴み、掴んだ手に魔力を込める!すると掌から魔力が放出されてノリ先輩の槍を折った!
「なっ!今のは!パルマフィオキーナですか!」
「流石ノリ先輩!気づいたっすか!そうっすよ!」
「本当に小型ガンダ◯って感じですね。面白い!」
「魔力を馬鹿みたいに消費するっすから短時間しか活動出来ないっすけどね」
「ですが、それだけの価値はありそうですね。それと、流石に遠隔操作武器はないのですねファンネ◯みたいな」
「アレ系は俺が使えないっすから、今は無いっす!」
「ほう、今はですか。では、今後に期待しましょうか」
「うっす!じゃあ、続きをやるっすよ!」
「では、その鎧の性能を私が確認してあげましょう!」
ノリ先輩が槍を捨てて、双剣で突っ込んでくる!この人、色んな武器を使いすぎだろ!まあ、ユウ先輩もそうだけど!しかも、双剣だから手数がやばい!鎧の手甲で防いでいるけど!何時まで持つか!
俺はこのままではヤバイと思い、焦って手を出したらカウンターをくらった!
「グハッ!ヤバ!焦ったっす!」
「まだまだ甘いですね。少し押されると焦って手を出す。昔からのクセですね」
「そうなんすか?自分だとあんま分からないっすけど!」
「クセなんて、自分じゃ分からないものです。しかし、鎧はその程度なのですか?なら大した事ないですね」
カッチーン!
「ノリ先輩、今の言葉はちょっとムカッときたっすよ!」
「おや?ムカッときたらどうしますか?」
「見せて上げるっすよ!この鎧の真の姿を!」
俺は全力で魔力を放出する!
「おっと!中々の魔力ですね!」
「では、行くっすよノリ先輩!」
俺は全力でノリ先輩に突撃する!スピードはこの戦いで最速だ!だが、ノリ先輩は対応している!流石だ!
だが、今の俺は止められないぜ!魔力全力のラッシュだ!流石のノリ先輩も無傷ではいられない!何発か俺の拳がヒットした!
たまらずノリ先輩が距離をとる!
「グッ!その鎧は伊達では無いのですね」
「これで分かってくれたっすか!でもまだまだっすよ!」
「さてと、少し時間をかけすぎましたか。そろそろ決着をつけましょうか!」
「賛成っす!俺の魔力もそろそろ切れそうっすから!」
俺はそう言うと深呼吸をして集中する!次の一撃が俺達の決着となるだろう!俺は大剣を取り出し、構える。ノリ先輩もロングソードを構える。
「じゃあ行くっすよ!」
「かかってきなさいダイ!」
「ユウ先輩がやっていたっすけど、本物の分身はこうやるっすよ!」
俺は魔力解放して分身を五体作り出す!そして、五体でノリ先輩に突っ込む!さあ、どうするノリ先輩!
「分身ですか。なら全て叩き斬ります!」
俺の分身がノリ先輩に斬り裂かれた。やっぱりノリ先輩だ!これぐらいじゃ勝てないよな!だけど!
俺は分身と共に突撃する!この一撃に全てを賭ける!
そんな俺にノリ先輩の冷たい言葉が飛んでくる。
「簡単な挑発に流されての突撃。そのクセも昔から辞めろと言っていたハズですよダイ?」
確かに昔そんな事を言われたけど、今更止まれない!五体の分身の内、一体は既にやられている!残り四体でどうにかするしかない!そんな事を考えていたら更に一体やられた!残り三体!
「さて、残りの分身も片付けますか!」
その言葉通りに更に一体やられた!残り二体!だが、これで俺の武器の間合いには入った!
俺は分身を操作して三方向から攻めるようにした。空中と右と左だ!本物はどれだ!
「ほう、三方向からの攻撃ですか。ですが!」
ノリ先輩は先ず左の俺を攻撃してきた!しかし、それは分身だ!次は右だ!それも分身だ!
「やはり空中が本体ですか。さて、これからどうしますか!」
「ここまでは計算通りっすよ!ノリ先輩こそ一撃受けれますっすか!」
「挑発ですか?いいでしょう!受けてたちますよ!」
俺は空中で大剣をノリ先輩に向かって振り降ろす!重力+武器の重さで威力をプラスにしてある!かなりの一撃だぞ!
しかし、ノリ先輩はその攻撃を真正面から受けきった!
俺の大剣の一撃をロングソードで受け止めたのだ!
「ダイ!これで貴方の攻撃は防ぎました!私の勝ちです!」
「いや!俺はこの瞬間を待っていたっすよ!」
「なっ!足が!」
俺はギガントアームズの残骸を利用して小さな手を作った。見た目はドラク◯のマドハンドだ!それがノリ先輩の足をガッチリと掴んでいる!
「いつの間に!まさかコレを私の視界に入れない為に空中に飛んだのですか!」
「そうっすよ!そして、ノリ先輩を移動出来ない様にしたのはコレを確実に当てる為っす!」
「なっ!まさかその兜の額にあるのは!」
「勿論、ハイメガキャノンっすよ!」
「くっ!足の手を離さないと!」
「もう遅いっす!くらえ!ハイメガキャノン!!」
俺は額にある出力砲に魔力を集中させて放った!逃げれないノリ先輩に直撃した!いくらノリ先輩と言えどもコレの直撃には耐えられないハズだ!
土煙が晴れていく。その中から悠然と立っているノリ先輩がいた!俺はその姿を見て愕然とする。
「マジっすか。あの一撃に耐えたっすか。それなら俺の負けっすね。もう魔力は残ってないっす」
俺はそう言ってその場に座りこんだ。やるだけやったけど、やっぱノリ先輩には届かなかったな!
俺がそう思っているとノリ先輩が俺に話しかけてきた
。
「・・・いえ、ダイ。この勝負貴方の勝ちです。最後の一撃を受けて私はもう駄目です。気絶するので宿屋まで運んで下さい。お願い、し・ます・・・」
そう言うとノリ先輩は大の字で倒れた。
えっとつまりこれは・・・。
俺が考えていたらマンバさんが大声を出した。
「勝負あり!勝者ダイ!」
その声を聞いた瞬間、全身が震えた!勝った?勝ったのか!俺がノリ先輩に?マジで!
勝ちを認識した瞬間、俺は大声を出して喜んだ!
「うおおおおおお!やったーーー!」
俺の叫び声が海岸の舞台に響いた。ここまで喜んだのはいつ以来なんだろう。身体中が痛いし、魔力を全て消費したせいでダルいけど、その疲れさえ心地良い!
だが、全力を出しきったので俺もその場に倒れてしまった。俺とノリ先輩はモイラさんとマンバさんに担がれて宿屋と戻った。俺達が目を覚ましたのは次の日だった。
起きた俺は一人ベットの上で、再び勝利の余韻を噛み締めていた。




