百七話
楽しい宴から次の日!俺達は皆で朝ご飯を食べている。さてと、今日からどうするか!話し合いだ!
「それでユウ先輩、俺達は今日からどうするっすか?」
「んー?そうだな。この街での情報収集が終わったしそろそろ次の街に行くか?」
「そうですね。では、今日の昼ぐらいに出発しますか?ヨルムンガンドのメンバーはどうです?」
「私とマンバは問題ありませんが、モイラ貴方はどうですか?」
「・・・私はもう少しこの街に用事があります。最悪貴方方だけ先に行ってもいいですが、どうします?」
「そうだな。どれくらいかかりそうだモイラ?」
「一週間以内に終わらせる予定です。」
「そうか。なら俺達は先に行ってるぞ。いいか?」
「勿論です。すぐに追いつきます。必ず!」
「分かった。待ってるぞモイラ」
そんな話し合いがされ、俺達は昼過ぎに街を出ていく事になった。それを少し悲しそうにポーリッシュさんが呟く。
「皆、今日出ていくのですね」
「仕方ないわ、皆冒険者だもの。私としてもダイさんとはもう少しお話ししたかったです」
「ははは、そりゃ嬉しいっすね」
レッキスさんは昨日の花火や俺の作った椅子やテーブルに興味を持っていた。流石、魔道具製作者。気になるんだろうな。
「俺達の用事が終わったら、また寄らせて貰うよ!」
「・・・本当ですか?」
「勿論っすよ!さっさとアイテム集めてまたくるっすから!」
「ならその時の為に、貴方達が驚く魔道具でも作っておこうかしら」
「楽しみにしていますよ」
「よし、忘れ物ないように各自準備しとけよ!」
「了解っす!」
そうして俺達は昼過ぎまで少しゆったり過ごした。
約束の時間になり、皆が入口に集合していた。
「遅れたっすか?」
「いや、時間ぴったりだよ。じゃあいくか!」
「・・・必ずアイテムを見つけたら、またよって下さいよ!」
「安心しろ。マシロの友達を裏切る事なんてしないからよ!」
「必ずもう一度戻ってくるっすよ!」
「またね。ポーリッシュお姉ちゃん、レッキスお姉ちゃん!」
「ええ、またねマシロちゃん。今度来たらもっと凄い魔道具見せてあげるわ」
「おし、挨拶も終わったしそろそろ行くぞ!モイラ、早く戻って来いよ」
「ええ、用事を終わらせてすぐに合流しますよ」
「待ってるっすよ!」
「それじゃあまたな!」
「行ってくるっすよー!」
俺達は挨拶をしてヴィサスブルーを後にした。
街道を歩きながらユウ先輩がガーターさんに話しかける。
「ガーターさんよ。次の街まではどれくらいだ?」
「次はスプレグリーンですね。この街から三日程の距離ですね」
「どんな街なんっすか?」
「実は余りよく知りません。あの街にはあまり寄らないので」
「何故です?」
「あの街は色々面倒なんだよな。身内には優しいらしいが他所者には厳しいんだよな」
「へえー、それならあまり長いはしない様にするか」
「けど、あの街は人気なんだよなー」
「何でだよ?他所者には厳しいんだろ?」
「あの街にはアレがあるからなー」
「アレ?アレってなんだ?」
「カジノですよ。それがあるから、あの街は人の行き来が激しいんです」
「カジノかー。それなら人が多いわけだ。けど俺達には関係無いだろ」
「それならいいのですが」
「何だよガーター、奥歯に物が挟まったような言い方をして」
「そうですね。先に言っておきましょう。私はカジノなど興味は無いのですが、私はね」
「ガーターは行かないね。つまりマンバさんは?」
「ノーコメントで」
「彼は前回、有り金全てカジノで溶かして私とモイラから借りてましたよ」
「まて!ガーター!そんな事を言わなくてもいいじゃないか!」
「おいおい、今回はカジノに寄るなよ!絶対面倒事になるんだから」
「分かってるって!今回はヒバカリの情報収集が目的だから大丈夫だって!」
「とか何とか言って、カジノにヒバカリが居るかもって言って入っていくんですね。分かります」
「だから行かないって!・・・多分」
「コレは行くだろうな」
「ええ、行くっすね。確実に!」
「ちょ!お前等少しは俺を信用しろよ!」
「普段の行いですよ。マンバ」
「ちくしょーめー!!」
そんなくだらない話をしながら俺達はスプレグリーンを目指して歩いていた。
それから三日後。道中、特に問題もなく目的地のスプレグリーンに着いた。
「さて、特に何事も無く此処まではこれたな」
「この街でも何事も無く過ごしたいっす!」
「とりあえず宿をとりましょう。それとモイラさんが此処に来た時の合流はどうしますか?」
「ギルドの方に伝言を頼んでおきます。モイラにもこの街に来たらギルドで聞くように伝えてありますので」
「じゃあ、宿で一息ついたら全員でギルドに行こうぜ!」
「別に私だけでもいいのですが?」
「街の観光もかねてだよ。それに、全員で動けば面倒事にも会いにくいだろ?」
「ユウ先輩にしては珍しく良いアイディアっすね!」
「珍しくは余計だ!よし、行こうぜ!」
俺達は宿屋を決めて、冒険者ギルドに向かった。街中を歩いていたら街の真ん中にすっごいギラギラした建物が建っている。もしかしてあれが?
「あのギラギラした建物がカジノです。まあ、今回は行く予定はありませんけどね。ねえ、マンバ?」
「分かってるって!何度も言うなよ!」
「何度も言わなきゃ分からないから言っているんです。頼みますよ?」
そんな話をしていたら冒険者ギルドに着いた。中に入ると今までの冒険者ギルドで一番デカイな!
ガーターさんが受付に言伝を頼んでいる最中、俺達はギルド内を見学していた。
「すっげーデカイっすね。此処のギルド!」
「今まで一番大きいですね」
「師匠!見て下さい!依頼書も沢山ありますよ!」
「分かったから落ち着けよマシロ」
なんてほのぼの会話をしながらギルド内を見ていた。
そしたらそんな俺達を見て笑う集団がいた。
「おいおい、何時からギルドは子供の集まり場に変わっちまったんだよw」
「言ってやるなよ。お使いの最中かもしれないだろw」
「全く、あんな奴等が冒険者なんて、品位が下がっちまうな!」
何か俺達に向かって悪口を言ってるみたいだけど、えっ!このメンツに絡んでくるの?バカなの?死ぬぞ?
ほらぁ、ユウ先輩の怒りメーターが爆上がり中だぜ!
おいおい、死んだわアイツ等!
そんな事を考えていたらユウ先輩がソイツ等に近づこうとしたら、足を止めた。何で?と思って悪口を言ってる奴等の方をみると、男達の後ろにデカイ男が立っている。
「あらあら、面白そうな話をしてるのねえ?」
何と男がオネエ口調で話し始めた。
「何だよ!やんの・・・」
ぐるっと後ろを見た男が固まる。そりゃあ、オネエ口調のデカイ男がいたら驚くよな。
「あ、ぺ、ペルシュロンの姉さん!何で此処に!」
「あらぁ、別に私が何処に居ても問題ないでしょう?それで、貴方達は何をしていたの?」
ペルシュロンと呼ばれた男から話しかけられた男は口ごもる。そして、意を決して話し始める。
「す、すいませんね。ペル姉さん!今からクエストに行かなきゃいけないのでこの辺で失礼します!」
男三人はそう言うと脱兎の如く逃げていった。あのペルシュロンの姉さんと呼ばれた男。そんなにヤバイのか?
「さてと、余計なお世話だったかしら。けど、貴方が暴れたらギルド内が壊れちゃいそうだったから止めさせていただいたわ」
「いや、面倒事が減って助かったよ。えっと?」
「ああ、私の名前はペルシュロン。よろしね」
そう言ってペルシュロンさんはウインクをする。
面倒事が起きない様に、皆で行動してたのに結局何かしら起きるんだよな。ってかペルシュロンさんは一体何者なんだろう?
さっさと情報収集して、次の街のダンジョンでアイテムゲットしたいな。
ハァ、早く日本に還りたいぜ!




