百五話
誘拐されたユウ先輩の元に向かう為に誘拐犯メンバーについて行った俺達。
誘拐犯の屋敷についてビックリ!屋敷は既に半壊しており燃えている。そして屋敷の広場にはユウ先輩とデスサイズを持っている人物がいる。
一体どういう状況なのか?そして誘拐犯は無事なのか!とりあえずユウ先輩に状況説明をして貰わないとな!俺はユウ先輩に話しかける前に此処まで案内した男に一撃を与え、気絶させた!
「さてと、ユウ先輩ー!今どういう状況っすか?」
「おう、ダイ!遅かったな。大体片付いたぞ!」
「それでユウ先輩、今何やってるっすか?」
「いや、俺がここを破壊してる途中でコイツが来たんだよ!目的も分からん!」
「俺達はどうしたらいいっすか?」
「此処に黒幕がいる。コイツを頼む!」
そう言ってユウ先輩が黒幕を放り投げようとしたが、デスサイズの人物が邪魔をする!
「逃さない。ソイツには私のアギトで永遠の闇を与える!それの邪魔はさせない!」
「おいおい、お前コイツの仲間かよ!」
「仲間?ふざけるな!私の闇について来れる者などいない!こんなゴミなど、深淵に呑まれればいい!貴様こそ、そのゴミの仲間ではないのか!」
「阿呆か!俺はコイツを潰す為に此処に来たんだよ!それを邪魔するならテメーも潰すぞ!」
「フッフッフ、やってみろ!だが、お前は私の闇に飲み込まれるだけだがな!」
「上等だコノヤロー!俺にケンカを売った事を後悔させてやるぜ!」
「ちょ、ちょーっと待つっすよ!ユウ先輩!そんな知らない人と戦うなんて駄目っすよ!」
「えっ!あのデスサイズの人はもしかして!」
「知ってるっすか!レッキスさん!」
「ええ、あれは私の友人のピグミーです!」
「な、なんだってー!ちょっとユウ先輩!その人レッキスさんの友人らしいっすよ!戦ったら駄目っすよ!」
「はぁー!何でレッキスの友人が俺にケンカ売ってるんだよ!」
「なに?貴方レッキスの知り合いなの?」
ピグミーさんがデスサイズを下ろしたのを確認してからレッキスさんが近寄っていく。
「ちょっとピグミー!何で貴方が此処にいるの?」
「私の耳が情報を掴んだ。レッキスを大会に出させない為にタンがポーリッシュを誘拐するって!だから助けに出向いたらコイツがいた」
ピグミーさんがデスサイズでユウ先輩を指す。
「ちょっとピグミーやめて!この人はポーリッシュを助けてくれた人よ!ポーリッシュの代わりの捕まったんだから」
「何?なら何でタンを庇っている?仲間だからじゃないの?」
「ちげーよ!コイツが殺されたら悪事の自白が出来ないだろ!だから生かして捕らえてたんだよ!」
「なんだ、それならそうと言えば良かったのに」
「言う前に斬り掛かってきたろ!ふざけるなよ!テメー!」
ユウ先輩が再びピグミーさんに殴りかかろうとしたが俺が止めに入った!あっ、駄目だ!俺だけだと止めれない!
「モイラさん!ユウ先輩を止めるの手伝って下さいっす!」
「わ、分かりました!」
俺とモイラさんの二人がかりで止めに入った!全く、
ユウ先輩いつもはもっと冷静なんだけどな。
「と、ところでレッキスさんとピグミーさんは知り合いだったっすか?」
「ええ、幼なじみなんですよ。私達!」
「昔ながらの腐れ縁」
「ちなみに彼女はこの街の十ニ守護獣なんですよ!」
「私強いよ!この神器も使えるし!」
「へっ、本当に使えてるのか?神器解放出来るのか?」
「舐めないで、私は神獣化も出来てる!そこにいる武器の名前も知らない未熟者とは違うよ」
「もしかして、それは私の事ですか?」
「ええ、そうよ!私の相棒が言ってるわ。まだまだ、武器の声も聞けない半端者だとね」
「武器の声?一体貴方は何を言っているのです?」
「私の言っている事を理解出来ない。それが半端者の証拠よ。むしろあっちの男の方が詳しいんじゃないの?」
ピグミーさんはユウ先輩を指をさした。この人、鋭いな。確かにユウ先輩や俺は色々知ってるからな。
「貴方はまだ深淵を覗いてない。だから半端者」
「・・・深淵、・・・半端者」
「まあ、それは置いといて。コイツどうする?」
ユウ先輩は片手で一人の親父を連れてくる。コイツがタンかな?気絶してるけど。
「私に任せて欲しい。コイツには地獄よりも厳しい目にあわせる」
「じゃあ任せる。よし、ダイ、モイラ、レッキスさん。帰るか!」
「了解っす!しかし、俺達何もしてないっすね」
「そうですね。しかし、私は少し気になる事が出来ました」
「と、とりあえずユウさんが無事で良かったです!早く帰ってポーリッシュとマシロちゃんを安心させてあげましょう!ピグミー、後はよろしくね」
「任せて!貴方は明日の大会に集中しておきなさい。今年も優勝しちゃいなさい」
「任せといて!じゃあまた今度ね。私が優勝したら祝賀会でもしましょう!」
「勿論よ!最高の酒を用意しとこう!」
そう言って俺達は半壊した屋敷を後にした。その帰り道にレッキスさんがユウ先輩にお礼を言い始めた。
「ユウさん。この度は私の妹、ポーリッシュを助けていただきありがとうございます」
「気にすんな。たまたま、俺と一緒の時に襲われただけだ。それに、マシロの大事な友達だからな。無下には出来んよ」
「・・・ありがとうございます。このお礼はいずれさせていただきます」
「気にすんなって言っても気になるよな。じゃあ明日の大会優勝してくれ。それでチャラでいいぞ」
「ふふふ、貴方もですか。分かりました、全力で優勝を狙いにいきますね」
「ああ、それでいい。」
「ところでモイラさん。黙ってどうしたっすか?」
「・・・いえ、彼女、ピグミーの言っていた事が気になりましてね。ユウやダイは何か知っているのですね」
「あー、どうっすかね?ねえ、ユウ先輩!」
「そうだな。お前の知らない事を知っているぞ。伊達に色々な大陸に行って情報を得ている訳ではないからな」
「ちなみにその情報を教えてもらう事はできますか?」
「俺達が教えてもいいが、それよりもいい見本がさっきいたろ?そっちに教えてもらう方がいいと思うぞ」
「ピグミーさんですか?・・・そうですね彼女に聞いてみます」
「おう、お前も少し深淵を覗いてこいや!」
「ユウ先輩、深淵ってなんすか?」
「知らん!」
「ユウ先輩、また適当な事を言ってるっすね」
「またって何だ!まあいい。とりあえず帰ろうぜ!」
「そうっすね!マシロもポーリッシュさんも心配してるっすから!」
そう言って歩き出す俺達を少し離れた場所で見ていたモイラさんが呟く。
「深淵ですか。いいでしょう覗いて見せましょう」
モイラさんの決意を新たにしているのを知らないまま、俺達はレッキスさんの家に戻った。ユウ先輩を見つけたマシロとポーリッシュさんがミサイルの様に突撃していた。
ユウ先輩も泣く子には勝てないみたいだな。
明日はいよいよ魔道具大会だ。レッキスさんは優勝できるかな?あと、もしかして還る為のアイテムも売ってないかな?売ってたらラッキーだな。
大会に応援に行きたいな!さあ、楽しみだ!




