百三話
レッキスさんの家に泊めて頂いて次の日の朝!
「・・・知らない天井だ」
俺は某アニメキャラのセリフを呟いた。
しかし、このセリフに反応する人はいない。何故なら一人だからだ!
ふぅ~、アホな事してないで起きるか。
食堂に行くと皆起きていた。
「おはようございますっす!」
「おう、おはよう。さて、ダイよ。お前今日どうする?」
「えっと、皆はどうするっすか?」
「俺とマシロはポーリッシュと一緒に街の散策だな」
「私はヨルムンガンドのメンバーと一緒にヒバカリさんの情報収集ですね」
「なるほどっすね。俺は今日はこの家でゆっくりしたいっすね」
「何かやるのか?」
「ちょっと家の改良したいっす。今回作って色々思う所があったっすから」
「そうか。一応家主に許可は取っておけよ。ポーリッシュかレッキスさんに確認しとけ」
「了解っす!朝飯食べたら聞いてみるっす!」
「じゃあ、俺達は出るから。もし一緒に行動したくなったら来いよ!」
「うっす!気を付けて行ってらっしゃ~い!」
ユウ先輩達が出て行った後、俺は朝飯を食べてレッキスさんに庭を使ってもいいかの許可を貰いにいった。
レッキスさんは、庭を壊さなければ好きにしていいと言われた。
俺は庭の一カ所を借りて、家の改良をしようと思い、先ずはミニチュアの家を作る。改良したいのは風呂をキチンとしたのを作って、キッチンをもう少し大きくして、後は・・・!
何て色々考えていたら後ろから視線を感じた。振り返ってみるとレッキスさんがいた!レッキスさんは俺が何をしているのか分からないのか聞いてきた。
「ねえ、貴方何をしているの?そんな小さな模型で何をするの?」
「コレっすか?俺が作る家の模型っすね。本物を作る前にコレで確認してるっす」
「へえー、大分細かいのね。っで出来たの?」
「一応完成したっすね。後は本物を作っての確認っす!」
「本物って今からこの模型と同じ家を作るの?どれくらい時間かかるの?」
「大体五分くらいっすねー」
「えっ!そんなに早く出来るの!・・・見ててもいい?」
「別にいいっすけど、あんま面白く無いっすよ」
「大丈夫、私が見たいだけだから。あと、その模型もう少し見せてもらってもいい?」
「いいっすよ。もう改良する所は頭に入ってるっすから」
俺はミニチュアの家をレッキスさんに渡して、魔力を集中させる。五分後に改良したイメージが出来た。
さあ、作るぞ!
「じゃあ、作るっすよ!少し離れて下さいっす!」
俺は、庭の土に手を触れ、魔力を流す!俺の魔力で土が形を変えて家に変わっていく!俺のイメージした家の形に!土を変える!
すると、立派な家が庭の中に出来た!
「ほ、本当に作れたの!中を見てもいい?」
レッキスさんが少し興奮しながら問いかけてきた。
「大丈夫っすよ!ってか俺も中の確認したいっすから」
俺とレッキスさんは作った家に入った。前回の家には無かった風呂も作ったし、キッチンも広げた。その代わり部屋数は少し少なくなったけどいい出来だ!
「凄いわね。あの短時間でこれ程立派な家を作れるなんて!貴方、冒険者をやめて大工になった方がいいんじゃないの?」
「いやー、これ結構魔力持っていかれるし、あんまり維持出来ないっすから難しいっすね」
「あんまり維持出来ないってどれくらい持つの?」
「俺がいれば何時まで持つっすけど、この場を離れると大体二日って所っすね」
「・・・二日?二日も持つの?」
「そうっすね。俺だと二日が限界っすね」
「俺では?貴方、あのパーティーの中で一番魔力量が多いのではないの?」
「いや、一番魔力量が多いのはリーダーのユウ先輩っすね。次はノリ先輩っすよ」
「だ、だって私の眼鏡で魔力量を見たら貴方が一番多かったのよ」
「あの二人、多分魔力を抑えてたんじゃないっすかね。レッキスさんの眼鏡、多分抑えてる魔力は測れないっじゃないっすか?」
「・・・成程。抑えてる魔力は測れない。だから毎回ブレが生じてたのね。つまり・・・」
レッキスさん何かブツブツ言いながら考えている。俺は再び家の中を確認していく。
よし、いい感じで出来てるな!そういえば!
「レッキスさん、魔道具大会の魔道具は出来たっすか?」
「え?ええ、もう出来てるわ」
「どんな物を作ったっすか!気になるっす!」
「今回は今までに無い物を作ったわ!私の最高傑作よ!」
「ふむふむ、っで何を作ったっすか?」
「聞いて驚きなさい!今回私は陸を走れる船を作ったわ!」
「えっ!陸を走れるってどういう原理っすか!」
「それはトップシークレットよ。当日を楽しみにしていてね」
「楽しみっす!他にはどんな物が大会に出るっすか?」
「色々あるわよ。日常で使える物もあるし、戦闘用の魔道具もあるし、見るだけでも楽しいわよ」
「へえー、大会見に行きたいっすね。・・・さて、家の確認も終わったし解体するっすよ。外に出ましょう」
俺とレッキスさんが俺の作った家を出る。そして、作った家を解体する。最後に地面を綺麗にならせば元通り!
「凄いわね。此処にさっきまで家があったなんて分からないわ」
「まあ、これくらいなら誰でも出来るっすよ!」
「どうかしら、少なくとも私は出来ないわ。魔力が足りないもの」
「まあ、俺も冒険者っすかね!鍛えてるっすよ!」
「そうだったわね。ねえ、他にも何か出来るの?」
「そうっすね、こんなのはどうっすか?ギガントアームズ!」
「これは!土魔法で大きな腕の鎧を作っているのね!」
「そうっすよ!しかも魔力で動かしてるっすから腕は自由に動かせるっすよ!」
「成程、理にかなっているわね。面白いわ」
なんて話をしていたら入口の方が騒がしくなった。見てみるとマシロとポーリッシュが走ってこっちに向かって来ている。あれ?何かあったのか?そう思っているとポーリッシュが信じられない事を言ってきた!
「た、大変です!ユウさんが誘拐されました!」
「・・・な、なんだってーーーーー!!」
ポーリッシュが伝えてきた事はとても信じられない事だった!あのユウ先輩が誘拐された!
そんな馬鹿な!
コレはじっくりと話を聞いてみる必要があるな!
果たしてユウ先輩は無事なのか!一緒に日本に還れるのか!あと誘拐犯は無事なのか!
次回につづく!




