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岡本さんは余裕な表情だ。
「本部に電話か?もう遅いぞ」
ニヤリと笑い、岡本さんに言う。
「現在、動画配信中です」
岡本さんは睨みながら声を荒げる。
「そんなことは許されないぞ」
「だから許されないかどうか配信中なんですよ」
通信機器の持ち込み禁止はレース中のみのルールだ。
レース中以外は工事などがおこわれることもあり、違反にはならない。
「ルール上問題はないでしょう」
岡本さんはスマホを触りながら驚いている。
「まさか、マーマレード・ソースの配信か!」
もちろん、高原ちゃんからアカウントを預かった。自分のアカウントより、マーマレード・ソースのアカウントから配信をしたほうが話題になる。
「そんな反社くずれと付き合うのはやめたほうがいいぞ」
苦し紛れすぎる言い分だ。
「マーマレード・ソースさんは、昔からの顔見知りでした。普通の方ですよ」
「裏切り者が…」
どう裏切ったのかわからない。
動画配信のコメントには「成敗!」や「警察まだかよ」などのコメントで溢れている。
館内放送で岡本さんが呼び出された。
もうこれで終わりだろう。
スマホに本部からの電話がかかってきた。
「本部の村上です。派手にやってますね…もう少しこっちに頼ってほしかったです」
「申し訳ないですが、こうでもしないと進展しなくて…」
「昨日、岡本が闇サイト閉鎖に追い込んだと聞いたが、そんな裏があったなんてね…」
「これで自分への疑惑や違和感はなくなりましたね」
「すまなかった、復帰戦へのサポートはこちらにまかせてほしい」
「よろしくおねがいします」
どこからかパトカーの音がした。




