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スタート 0.3  作者: プーリ
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 岡本さんは余裕な表情だ。

「本部に電話か?もう遅いぞ」

 ニヤリと笑い、岡本さんに言う。

「現在、動画配信中です」

 岡本さんは睨みながら声を荒げる。

「そんなことは許されないぞ」

「だから許されないかどうか配信中なんですよ」

 通信機器の持ち込み禁止はレース中のみのルールだ。

 レース中以外は工事などがおこわれることもあり、違反にはならない。

「ルール上問題はないでしょう」

 岡本さんはスマホを触りながら驚いている。

「まさか、マーマレード・ソースの配信か!」

 もちろん、高原ちゃんからアカウントを預かった。自分のアカウントより、マーマレード・ソースのアカウントから配信をしたほうが話題になる。

「そんな反社くずれと付き合うのはやめたほうがいいぞ」

 苦し紛れすぎる言い分だ。

「マーマレード・ソースさんは、昔からの顔見知りでした。普通の方ですよ」

「裏切り者が…」

 どう裏切ったのかわからない。

 動画配信のコメントには「成敗!」や「警察まだかよ」などのコメントで溢れている。

 館内放送で岡本さんが呼び出された。

 もうこれで終わりだろう。

 スマホに本部からの電話がかかってきた。

「本部の村上です。派手にやってますね…もう少しこっちに頼ってほしかったです」

「申し訳ないですが、こうでもしないと進展しなくて…」

「昨日、岡本が闇サイト閉鎖に追い込んだと聞いたが、そんな裏があったなんてね…」

「これで自分への疑惑や違和感はなくなりましたね」

「すまなかった、復帰戦へのサポートはこちらにまかせてほしい」

「よろしくおねがいします」

 どこからかパトカーの音がした。


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