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「でもビックリしたよ。マーマレード・ソースの正体が高原ちゃんだとは…」
高原ちゃんの顔が真剣になる。
「事務所からは、ふわふわしたキャラクターで行けっていわれて。でも本当の自分はそんなんじゃなくって。芸能活動してれば、嫌でも頑張っている人が報われないのも見てきてさ」
「本心ってこと?」
「本心っていうか、なんていうか…言う事言うよってスタンスかな」
「センスあるよ。だれも高原ちゃんだと気付いてない」
「誹謗中傷や事実誤認をするつもりもないし、確定していることを、ギリギリ強い言葉で言うだけかな」
賢さが垣間見える瞬間が多々ある。
「頭の回転早いよね、自分も関心することがあるよ。もうアイドルとしてトップが見えてるよね」
高原ちゃんは笑って話す。
「生活かかってるから、ふふふ」
気がつけばテーブルの上のお肉は全て無くなっていた。
「今日はありがとうございました」
「こちらこそありがとう。後輩の店だから、情報は絶対に漏れないから安心して」
「何かあったらまたここに集合ですか?」
「進展があれば連絡するよ」
「よろしくおねがいします」
そう言いながら階段を降りて解散した。
そして川又記者の留守電にメッセージを残した。
「あの日の写真が自分の手元に届いていない」と。
あのレース、もし自分がフライングなら誰が得をするのか。
クビのかかっていた中川さんだけが得をするだろうか。
お客様は掛け金が返金で得も損もしない。
運営は返金により売り上げが減り損をする。
自分は一ヶ月出場停止で損をする。
あのレース、絶対に何が何でも勝たなければいけないのは中川さんだけだ。
中川さんが誰かと手を組んでいるのか、それとも中川さんを利用しているのか…




