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スタート 0.3  作者: プーリ
偽証
29/53

29

 インターフォンが鳴り、宅配が届いた。

 頼んでいたストフラグッズだ。

 それと…競走会からの呼出状だ。

 何もしてないぞ…としか言えない。

 本部への呼出状はフライングだけでされるものではないので、恐怖でしかない。

 本当に心当たりがない。

 ただ、呼ばれている以上は東京の本部へ行くしかない。

 新人記者への「引退するかも」が情報漏洩か…?ただ、あれは自分の事だし、本当の事だ。

 ストフラグッズに手をつける事なく、急いで新幹線に乗り本部へ向かう。

「失礼します」

 この本部に来るのも5年ぶりくらいか。威圧感を感じる大きなソファーで出迎えられる。

「こんにちは、どうぞ。本部の村上です」

 どこかで見たことのある男が出迎えてくれた。

 確か…元選手だった気がする…。

「今日、お呼びしたのには理由があって」

「はい」

「先日のフライングの件についてなんですが」

 きた。やっぱりその話か。

「申し訳なく思っています」

「そうなんだけどね…」

 そう言いながら、書類を見せてくる。

「いろんな方からあのフライングはおかしいんじゃないかと連絡があってね」

「はい」

「君はどう思う?」

 ここでどういう立ち回りをするのが正解なのだろうか。

「おかしいですよね!」と言うべきなのか…

「もう終わった事ですし」と言うべきなのか…

 村上さんが、データを見せてくる。

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