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スタート 0.3  作者: プーリ
偽証
26/53

26

「おつかれさまです」

「おつかれ。練習手伝うよ。久々にボート乗らなきゃね」

 福田は驚いた顔でガッツポーズをしている。

「マジっすか!」

「模擬レースも、二人走りもしようぜ」

「やった〜!」

 久しぶりの乗艇になった。

 感覚の全てが一気に戻って来る。

 スタート練習のタイミングも悪くはない。

 早くはないが、フライングをせず、レースにきっちりと参加できるレベルには仕上がっている。

 このままの状態で、復帰戦のレースの参加が早く決まることを願っている。

 腰の状態も良く、多少の無理はしているが、どの選手もだいたい同じだろう。

 新人選手達との模擬レースでも、無難に上位着順はキープできている。

 復活の時は近い。

「久しぶりだね」

 ゴルフのスイングをしながら、岡本副委員長が近付いて来た。

「ありがとうございました」

「何が?」

「トークショーやコマーシャルのオファーなどで、営業かけてもらって、窓口までしてもらったみたいで」

「気にしないで。1ヶ月仕事なしは大変でしょう。立場は違えど、同じ支部の仲間だからね」

「感謝しかないです」

 岡本さんはニコッと笑いながら言う

「早く復帰して勝ってくれよ」

 自分は頭を下げることしか今はできない。

「ありがとうございます」

 手厚いほどのサポートには感謝しかない。

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