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「おつかれさまです」
「おつかれ。練習手伝うよ。久々にボート乗らなきゃね」
福田は驚いた顔でガッツポーズをしている。
「マジっすか!」
「模擬レースも、二人走りもしようぜ」
「やった〜!」
久しぶりの乗艇になった。
感覚の全てが一気に戻って来る。
スタート練習のタイミングも悪くはない。
早くはないが、フライングをせず、レースにきっちりと参加できるレベルには仕上がっている。
このままの状態で、復帰戦のレースの参加が早く決まることを願っている。
腰の状態も良く、多少の無理はしているが、どの選手もだいたい同じだろう。
新人選手達との模擬レースでも、無難に上位着順はキープできている。
復活の時は近い。
「久しぶりだね」
ゴルフのスイングをしながら、岡本副委員長が近付いて来た。
「ありがとうございました」
「何が?」
「トークショーやコマーシャルのオファーなどで、営業かけてもらって、窓口までしてもらったみたいで」
「気にしないで。1ヶ月仕事なしは大変でしょう。立場は違えど、同じ支部の仲間だからね」
「感謝しかないです」
岡本さんはニコッと笑いながら言う
「早く復帰して勝ってくれよ」
自分は頭を下げることしか今はできない。
「ありがとうございます」
手厚いほどのサポートには感謝しかない。




