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スタート 0.3  作者: プーリ
偽証
24/53

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 明日、万が一の事になれば、記者はどういう見出しで書いてくれるのだろうか。

「次世代エース候補引退」なんてかっこよく書いてくれればありがたい。

「清掃活動ボランティア終了後、突然の引退」ではあまりに味気ない。

 もはや「なぜなぜ引退」でもいい。

 眠れずにそんな妄想に入っていると朝を迎えた。

 バスでいつもの病院へ向かい、検査表を記入する。

 もし異常が見つかれば、自動車の運転すら止められる事も考えた行動だ。

 たくさんの同意書に記入をし、検査へと向かう。

 もう思い残すことも、出来ることもない。

 壁に貼られた啓発ポスターや、腕時計の針を見つめながら、その時を待つ。

「葉山さん、どうぞ」

 先生の呼び出しに答え、部屋に入り、見たこともない大きな機械に身を委ねる。

 その後、大きな病院ということもあり、会計にも時間を大きく取られ、夕方を過ぎあたりも真っ暗な夜になっていた。

 結果は、異常なしだった。

 カルテには、慢性的な腰への圧力とだけ書かれていた。そこは職業病だから仕方ない。

 急いで電話をかける。

「葉山です、遅くなりました」

「はい、どうでしたか?」

 支部にかけると、いつもの事務員さんだ。

「異常なしです、お騒がせしました。これからもお世話になります」

「かしこまりました。異常無しでよかったです。」

 最悪の事態は免れた。

 次は記者に電話をかける。

「葉山です、遅くなりました」

「おつかれさまです、どうでしたか?」

「異常なしでした。お騒がせしました」

「良かったですよ〜」

 電話を切り、バスで帰路に着く。

 ほっとしてSNSでも開こうかと思ったら、電話がかかってきた。

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