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明日、万が一の事になれば、記者はどういう見出しで書いてくれるのだろうか。
「次世代エース候補引退」なんてかっこよく書いてくれればありがたい。
「清掃活動ボランティア終了後、突然の引退」ではあまりに味気ない。
もはや「なぜなぜ引退」でもいい。
眠れずにそんな妄想に入っていると朝を迎えた。
バスでいつもの病院へ向かい、検査表を記入する。
もし異常が見つかれば、自動車の運転すら止められる事も考えた行動だ。
たくさんの同意書に記入をし、検査へと向かう。
もう思い残すことも、出来ることもない。
壁に貼られた啓発ポスターや、腕時計の針を見つめながら、その時を待つ。
「葉山さん、どうぞ」
先生の呼び出しに答え、部屋に入り、見たこともない大きな機械に身を委ねる。
その後、大きな病院ということもあり、会計にも時間を大きく取られ、夕方を過ぎあたりも真っ暗な夜になっていた。
結果は、異常なしだった。
カルテには、慢性的な腰への圧力とだけ書かれていた。そこは職業病だから仕方ない。
急いで電話をかける。
「葉山です、遅くなりました」
「はい、どうでしたか?」
支部にかけると、いつもの事務員さんだ。
「異常なしです、お騒がせしました。これからもお世話になります」
「かしこまりました。異常無しでよかったです。」
最悪の事態は免れた。
次は記者に電話をかける。
「葉山です、遅くなりました」
「おつかれさまです、どうでしたか?」
「異常なしでした。お騒がせしました」
「良かったですよ〜」
電話を切り、バスで帰路に着く。
ほっとしてSNSでも開こうかと思ったら、電話がかかってきた。




