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スタート 0.3  作者: プーリ
偽証
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 前田さんとのトークショー後は、コマーシャル撮影だ。

 特に業界もコマーシャルには力を入れていて、テレビやネットでコマーシャルを見ない日は無いほどだ。

 コマーシャル撮影では、後輩達と30回以上模擬レースをした。

 CGでは作り出せないリアルな水しぶきに監督さんがこだわっていた。

 2日間に渡ったコマーシャル撮影ではレース感覚が鈍ることもなく、とても有意義な時間になった。

 自分は模擬レース撮影以外では役名や演技もなく、有名俳優の後ろでうろうろする「チョイ役」とはいえ、自慢のコマーシャルとなった。

 残すは、近隣住民との清掃活動ボランティアだ。

 清掃活動とは言いながら、一流選手は近隣住民からサインや写真を求められ、そのまま軍手すら着けることなく、ファンサービスだけで3時間を過ごすことになる。

 一方、新人選手などは軍手がドロドロになり汗をかきながら、「側溝の草を引き抜いて」など近隣住民のリクエストに答えながら、3時間ひたすらに清掃活動をすることになる。

 今の自分はどの位置にいるのだろうか。

 きっと3時間ファンが離れないということは無いだろう。

 3時間きっちりと作業をする覚悟を持って集合場所へ向かう。

「おはようございます!!」

 福田の声が響く。

「元気だな。もう清掃活動ボランティアにそのモチベーションは持てない」

 自分の発言に集まった参加者達も笑う。

「改めまして今日は、葉山選手、福田選手、青井選手にも参加していただきます!よろしくおねがいします!」

 職員の声に参加者の近隣住民の方たちは拍手で迎えてくれる。

「よろしくおねがいします!!」

 もはや大きな自分のあいさつはやけくそだ。

 最初の1時間は、参加者の皆さんとお話をしたり、写真、サイン対応もあったが、残りの2時間はきっちりと清掃活動ボランティアに集中することになった。

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