↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
24/29

~・~ 8 (5) ~・~


ムカデ競走は赤団1位となり、ハードル走は2位に終わった。残りはリレーだけとなった。


「頑張って1位取って来いよ〜」


「相手によるけど頑張るよ」


相手がスポーツ科じゃなかったらいける…か?特進科なら勝てると思うけど芸能科はどうかな…差がたくさんあったら厳しいかも。


僕は5レーン目だからそんなにスタート地点に向かう。


「は?お前ここなのかよ」


え、景がいる。いや、まだ5レーン目だとは限らないから一緒に走るとはまだ判断できない。


「景は何人目?」


「5」


……一緒に走るわ。え、何このいらない奇跡。景を相手に走るとか嘘でしょ。これ1位取るの難しいよ。


「お前もまさか5レーンか?」


「うん。頑張ろうね」


「絶対負けねぇ」


「僕も負ける気はないよ」


景の闘志に火がついちゃった。これ4人目にかかってるな…せめて2位くらいで渡して欲しいな…


パァン!!


『さ、始まりました!スタートは1位緑団、2位青団、3位赤団となっています!赤団ちょっと出遅れたか!?』


まずいかも。景は緑団だからこのままだと本当にまずい…


『緑団速い速い!序盤にスポーツ科を持ってくる作戦か!この作戦が吉とでるか凶とでるのか!おおっとここで3人目に渡った!順位は変わらないが青団と赤団の差が縮まって来ている!このまま抜かせるか赤団!それとも順位を死守するのか青団!』


そのまま抜かせ。なんなら緑団との差も縮めてくれ。青団の4レーンは確か特進科。縮めるならそこだな。赤団は芸能科の人みたいだし。抜かしてくれるかな…


『4人目にバトンが渡った!緑団との差も縮まって来ている!5レーン目で待ち構えてるのは特進科、芸能科、スポーツ科の3人!これは良い勝負になるか!?』


緑団、青団、赤団の順番でバトンが渡った。青団は確実に抜かせるけど景は分からない。いや、抜かすんだ。


『赤団速い速い!ついに緑団を抜かして青団に迫っている!バトンが渡るのは同時か!?って赤団走ってるのアクロバットスケートボーイじゃないか!君大活躍だねぇ!!』


アクロバットボーイにスケートが付け加った。あだ名長いだろ。


てか景が速い。これ余裕持って抜かせないな。


『おぉお!6人目にバトンが渡ったところで赤団が青団を抜かしたッ!!』


「お前ッ…ハァハァ速すぎるッだろ…」


「ハァ景も…ハァ速かったよ…」


最後の最後でギリギリ抜かせた。一様僕の勝ちかな?


「すみません。僕たちどちらが先に着いたか分からなくて…よろしければじゃんけんで決めていただいても良いですか?」


「こいつが1位だよ…俺は負けた」


「え、あ、そうですか。では緑団の方はこちらに」


すんなり認めてくれた。いや〜久しぶりに本気で負けるかと思った…危なかったな…


「クッソ…やっぱお前速すぎんだろ…」


「景も速かったよ。本気で負けるかと思った」


「1位の余裕かよ」


「いや、全く余裕なかった。全速力で走ってギリギリだったから」


「差がなかったら勝負にすらなってなかっただろうな…」


「それも良く分からない。負けたくないって強く思った時は火事場の馬鹿力が出るかもしれないから。1秒の差もひっくり返る可能性はある」


「…ま、可能性考えたってしょうがねぇ。負けは負けだ」


「じゃあ僕は勝った事を喜んでおくよ」


中学の時はリレーで1位取ってもなんとも思わなかったのに今回は嬉しかった。多分本気で勝ちにいったからかな。


「あぁ〜次何かで勝負する時は絶対勝ってやる」


「モデル勝負だったら確実じゃない?」


「そんなせこい事はしねぇよ」


別に自分の得意な事で勝負しに行くことはせこい事ではないのでは?立派な戦術じゃないのかな。でも、僕がフィギュアで勝負を挑むようなものか。それは確かにずるいというか酷いかも。


「じゃあ何で勝負するの?」


「…身長の高さ?」


現在既に負けてるけど大丈夫なのかな。僕はまだ成長期だから景が僕のこと抜かせる日が来るとは思えないんだけどな…


_____________________________________________


あの後リレーは赤団が1位で終わって今は閉会式だ。まぁ多分勝ったとは思う。全体的に1位と2位が多かったし。


「勝てたかなぁ〜」


隣の櫻木さんがすごい不安そうに言う。


「多分勝てたと思います。櫻木さん玉入れ活躍してましたし」


「活躍したのが玉入れとか地味すぎるよ」


「玉入れも立派な競技ですよ。僕は玉入れが下手なのですごいです」


「玉入れに下手とかある?」


「籠を良く飛び越えるんですよね」


籠に届かないか、籠を大幅に飛び越えるか。昔から調整ができない。毎回加減が下手で全然入らなかったのを覚えてる。


「えぇ?こう狙って投げれば入るじゃん」


「狙って投げたら籠に当たって入らないんですよ」


「じゃあ上に向かって投げたら?」


「真っ直ぐ上がってそのまま落ちてきます」


「えぇ……」


櫻木さんが憐れみの目で見てくる。別に玉入れが下手で人生困る事ないから良いでしょ。


『学園長先生。ありがとうございました。次に結果発表を行います』


あ、やっと終わった。ずっと飼ってる犬が可愛いっていう話しかしてないから聞くの諦めたんだよね。


さて、結果は勝ったのか。負けたのか。


「えー皆さん。お待ちかねの結果発表の時間でございます。えー今日はね。えー非常に面白く、楽しく過ごす事ができました。えー勝っても負けてももう結果は変わりませんので、えー受け入れて次に向かって頂いたらと思います。えーさて、えー1位の発表です。1位は…」


ジャカジャカジャカジャカ ジャン


「赤団」


そう言った瞬間雄叫びが上がった。


「えー2位は青団、3位は緑団となりましたが、えーまだまだ各団が戦う機会はありますので、えーその時までその悔しさを忘れずに、えー過ごしてもらえたらなと思います。えーまた楽しい勝負が見られる事をえー期待しております」


13回だったな。この短時間でよくそんなにえーを詰め込めたものだ。えーって言うプロなのかな。


『教頭先生ありがとうございました。これにて閉会式を終了いたします。各クラスのテントに戻ってください』


終わった。今日はなんか疲れたな…今まで体育祭でこんなに疲れた事なかったのに。多分応援だったり本気で走ったりしたからかな。この後リンクに行って練習するのか…ちょっと疲れるな。


「朔やったな!!」


後ろからきたからバランスを崩した。転倒はしなかったけど躓いた人になった。


「危ないよ」


「ごめん!嬉しくてさ〜」


力加減とか色々気をつけてほしい。後ろから突進されたら構える事もできないんだから。


「でも、体育祭勝てて良かった〜良い気分で夏休み入れるよ」


「テストあるからまだ安心じゃないくね?」


「……陽太朗それ今言うなよ!」


そうだった。テストあるから勉強しないと。でも、今まで授業でやってる範囲なら全然問題なさそうではあるけど特進科に勝てるかと言われるとちょっと怪しい。


「あぁ…練習に勉強…多忙すぎる…」


「僕もそろそろ勉強始めないと」


「毎回小テスト満点の朔は何を勉強すると言うんだ!!」


「普通に国数社理英だけど」


「朔が勉強して高得点取られちゃうと平均点上がっちゃうからな…ちょっとやめて欲しいかも」


「そうだよ!僕親に怒られる…」


「大丈夫。そんなに高得点は出せないと思うから平均点は上がらないよ。多分」


公立レベルだったらいけるけど特進科がいるから相当難易度高いはず…だからちゃんと勉強して単位取らないとなぁ……


練習とフィギュアの両立…厳しいけど頑張るか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。