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お風呂から上がり、髪を乾かした後一旦部屋に戻った後、リビングに行ったら大量のお菓子があった。
チョコレートとかクッキーとかいろんな種類のお菓子。中には見た事ないお菓子があった。
買い物ってまさかお菓子買いに行ってたの?そんなにお菓子好きだったのかな。
「あれ半袖着ないの?」
「半袖はまだ季節外れだと思って」
「う〜ん…別に良いんじゃない?朔は体温高めなの?」
「平均よりは高いんじゃないかな?」
体温も高いし暑いのは大の苦手。寒いのは得意なんだけど……
「半袖に着替えてきたら?」
確かに半袖に着替えてこようかな。あぁでもレタス千切り始めちゃったしな……あ、千切り終わったら行けばいいのか。
「レタス千切るくらいなら俺も出来るよ」
「……じゃあお願い」
暑い。早く着替えよう。半袖の部屋着はあるしさっさと着替えて戻ろう。
長ズボンはまだ我慢できるから我慢するか。
「ごめん。お待たせ」
「いや、大丈夫。俺このまま千切っとくから他のやってて良いよ」
「いや、もう大丈夫だよ。座ってて」
「……俺がやる」
えぇ…なにその強い意志。休んどけば良いじゃん…
まぁ手伝ってくれるならお願いしておくか。
「じゃあ、お願い」
「うん」
レタス千切ってくれてる間に肉焼くか。味付けは塩胡椒振っとけばなんとかなる。でも肉一種類ってのは彩り悪いな。キャベツも炒めるか。
肉とキャベツ炒めとサラダあるならだし巻きいらない?作っちゃうと多いかな。
「千切り終わったよ」
「あ、じゃあそこに置いといて」
肉切り終わったから焼くか。いや、一旦まな板包丁洗おう。
「この二つ洗うの?」
「うん」
「じゃあ洗っとくよ。お肉ついてるからちゃんと洗わなきゃだよね」
「……分かった」
やりたいならやらせとけば良いか。別に邪魔されてるわけじゃないし、お手伝いしてくれるのは助かるし。
肉焼いてる間暇だな。今キャベツ切っても炒められないから意味ないし…
「あ、そろそろ体育祭だね」
へぇ〜この学校体育祭やるんだ。体育祭とかスポーツ科が無双するだけなのに。芸能科はともかく特進科の人かわいそうだな。
「スポーツ科の争い見るの面白いんだよね!」
「しかも氷上障害物競走とか面白いよね」
「走り方が個性溢れててマジで面白いよな」
氷上障害物競走?何それ。リンクで障害物競走やるの?じゃあリンク使えなくなる?
「でも、今回は朔の圧勝で終わるよね」
「確かに。でも多分他の団の子たちなら見れるんじゃない?」
「お前去年転けてたよな」
「あれ凄い難しいんだからしょうがないでしょ」
まぁ陸でやるよりは難易度ものすごく上がるか。
「体育祭は科ごとに分かれて戦うの?」
「あ、朔は初めてか!えっとね、赤、青、緑に分かれるんだけど科は混合ね。本当にランダムなんだよ。だけどスポーツ科だけは各団に2クラスずつ配置されるの」
なるほど。そうすれば平等か。スポーツ科が偏るのその団の勝利が確定したようなものだから。
「でね!さっき言った氷上障害物競走には芸術点ってのがあってね。ビリでも芸術点が高かったら一位になれちゃったりするの!」
「順位は点が多い順で決まるからね」
障害物競走に芸術求めるの…?じゃあ転けたりしたら芸術点下がるのか。いや、転け方によっては芸術点貰えたりするか。
「これもまた面白いところだよね〜」
面白いか?これとことん特進科が不利じゃないの?スポーツ科に有利すぎるでしょ。この行事。
「みんなは何にでるの?」
「俺は借り人にでもしようかな」
「リレー一択」
え、スポーツ科にリレーで挑むの?無謀すぎる。短距離の子とかいるんだよ?絶対に負けるじゃん。
「僕は無難に玉入れとかで良いかな〜」
玉入れ懐かしい。大玉転がしとかもあるのかな。ムカデ競走とか。二人三脚もありそうだよね。
「朔はやっぱ氷上障害物競走?」
「聞いた感じそうだね。一番それが活躍できそう」
「朔と競走する子可哀想〜スケートが本業の子と戦うなんて僕なら絶対に嫌だ」
フィギュアをやってる僕に勝つために作戦を練れば良いんじゃないの?そこは特進科が得意でしょ。
「朔もちょっと手加減してあげたら?
「そんな事しない。手を抜くのが一番失礼だから」
手加減をするとか一番やっちゃダメ。どんな相手でも本気で戦う。戦わないと舐めてるって捉えられちゃうから。
「そうゆうもの?」
「うん」
話のネタが終わった。また沈黙が流れる。どうしよう何か話を振らなきゃ?いや、ずっと喋ってなきゃいけないって訳じゃないししばらく黙っててもいいか。
「ねぇ唐突だけどずっとやりたかった事あるんだけど良い?」
「良いよ」
黙らせてくれなかった。やりたい事ってなんだろ。
「そろそろ朔の部屋も片付いたと思うから朔の部屋に行ってみたい」
……え、?僕の部屋?なんで。てか、急すぎるし入る意味なくない?別に特別な何かが置いてある訳じゃないし。見てもつまんないよ。
「確かに。朔の部屋はどうなんだろうね。やっぱモノクロかな」
「紺色かもしれないよ」
「ここに運ばれてくる時机とベッドは木だったよね」
「確かに。クローゼットも木だった」
確かに木目が見えてるから茶色というより木だな。意識した事なかったけど全部木目が見えてるな。無意識に木目があるやつ選んでたのかな。いや、違うわ。親が選んだんだから僕は選んでない。親の好みだ。
「部屋綺麗そうだよね。整理整頓ちゃんとして」
「床に物置かなそう」
普通に鞄床に置いてるけどな。でも、教科書とかは置かないかも。
「机とかも消しカス一つ無さそう」
「埃とかゴミも絶対落ちてない」
「どう?どれくらい合ってた?」
あ、今僕に話振るの?
「う〜ん…鞄は床に置いてるし消しカスとか埃は普通に落ちてると思う。でもそれ以外は割と合ってるかな」
「いや消しカスと埃に関しては比喩ね。さすがに一つも無かったら怖いよ」
「家具は主に木?」
「うん」
だからモノクロとか紺色ではないな。掛け布団は紺色だけど。服は黒とか紺色とか暗い色メインだな。
さて肉焼き終わったしキャベツ切って炒めるか。サラダは茹でたレンコンとトマトを入れてハムも入れるか。
キャベツ半玉は多いよね。4分の1くらいでいいかな。
「ねぇねぇ朔はどこでその料理スキルを手に入れたの?」
どこで…どこで?実家でとしか言いようがないけど。
「実家」
「そうなの?親忙しい感じ?」
「うん」
正確に言えば仕事で忙しいのだと信じてる。父親の方は確実に仕事人間だから良いんだけど母親の方は多分違う。
「忙しいと構ってくれないから寂しくない?」
「慣れたから大丈夫だよ」
1人は慣れてるし寂しいとかもう思ってない。構ってもらう事を諦めればなにも寂しくないしね。それに、期待するだけ無駄だったから。
「…そっか」
また空気重くなっちゃった?どう答えるのが正解だったんだろうか。嘘をついてれば良かったかな。
「朔はなんでスケートやろうと思ったの?」
「なんか、気付いたら始めてたから分からないな。楽しそうだったからじゃない?」
楽しそう…それもそうだけど別の理由がある。でも、これは言えない。言ったらもっと空気が悪くなる。空気が悪くなったら困らせちゃう。
「逆にみんなはなんで芸能人になったの?」
「僕の場合小さい頃親に受けてみない?って提案されたのがきっかけかな」
「俺は小学生の時にお遊戯会みたいなのやってそこで演技って楽しいと思ったから芸能人になったかな」
「街中でスカウトされた」
「親が芸能関係の人だったから自然とって感じ」
「みんなはどこで知り合ったの?」
「事務所が同じなんだよ」
あ、そうなんだ。知らなかった。
「年齢も同じだからなんやかんや話があって仲良くなったんだよね〜みとは年下だったけど」
確かに3人とも同い年でみとだけ一つ年下だ。まぁでも一つくらいなら誤差だと思う。
「良かったね。同い年の子が入ってきて」
「まぁスポーツ科だけど」
確かに。どうせなら芸能科の子が入ってきて欲しかったよね。4人とも芸能科なのに僕だけ違う。
「性格良いし料理できるしね」
「確かに。そう言われるとハイスペックじゃない?」
「運動出来るし努力家だしな」
「朔って実はできる男?」
「顔が不明だからミステリアスな感じもあって」
「完璧じゃない?」
さっきから所々飛躍しすぎ。努力家…なのは1000歩譲って認めるけどミステリアスではないだろ。顔を隠してる陰気な男だよ。
「これで勉強できたらもう非の打ち所がないね」
「身長高ぇし筋力あるし。多分腹割れてんだろ?」
確かにお腹は割れてるし、身長も平均よりは高いけど……もう僕の話やめない?僕に対する期待だけ大きくしないでほしい。
「海行ったらモテまくりだね」
まず海に行かないよ。日焼けしちゃうし暑いし。
「ご飯できたけど食べる?」
「あ、食べる」
よし、ご飯で区切った。このまま僕の話を終わらせよ。




