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『幼馴染の境界線 ―僕の祈りと、君の憧れ―』  作者: サッサン
第5.5章:浩紀と杏奈の熱い冬休み ―聖夜と、こたつと、振袖と、甘々な二人―

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第5.5章 第6話:沙織&薫同盟秘密対策会議(現状把握)

明日の投稿をもってこの物語の第1部は完結となります。また、キャラクター総選挙の締め切りは明日の23時59分までです。これらのことについて、詳しくは後書きをご覧ください。

奇麗に晴れ渡った冬の空の下、駅前通りを一人の少女が歩いていく。

黒のスキニーデニムに厚底のショートブーツを合わせた足元は、驚くほど細く、長い。

淡いグレージュのショートダウンの前をラフに開け、首元がすっきりとした深い赤のVネックニットをのぞかせている。

その縦リブの生地は、引き締まったウエストと、誰もが目を奪われる豊かな胸のラインを美しく主張していた。

ブラウンのショートカットを寒風に揺らしながら、モデルのように街を彩る彼女の姿に、すれ違う人々が思わず振り返る。

その少女が喫茶店に入っていく。

「沙織先輩こっちです」

その喫茶店に入った少女(沙織)に声をかけたのは、薫であった。

薫の服装は白い緩めのニットに、チェック柄のフレアスカートとそこから出るすらっとした脚には黒のニーハイを履き、ここへ来る途中にすれ違う多くの男性たちの目をその肌の出ている太ももと、スカートと同じ柄のリボンでまとめたポニーテールが似合う童顔に集めていた。

「遅くなっちゃたかな?」

「時間通りだから大丈夫ですよ」

沙織は店員にアイスティーを頼むと、

「それで浩紀と杏奈の事なんだけど、本当に二人は付き合ってるわけ?」

「はい、私お姉ちゃんから何度も同じ話聞かされましたし」

そんな話をしていると沙織のアイスティーが運ばれてきた。

アイスティーにシロップを入れてかき回しながら、

「杏奈は博康さんが好きだったんじゃないの?」


「その博康さんにイブの日に告白しようとしたみたいですよ。」


その答えに首をかしげながら薫に尋ねた。

「それが何で浩紀と付き合うことになってるわけ?」


「その博康さんに諭されて、本当に好きなのは浩紀お兄ちゃんだって気が付いちゃったみたいです。ほんと余分なことしてくれましたよね」

表情を変えずに淡々と話す薫。


「実際、杏奈が浩紀を好きなことなんて、杏奈と浩紀以外みんな分かっていたしね」


「気が付いていないのは当人たちだけでしたよね」といって二人とも苦笑いをする。


「そういえばお姉ちゃん左手の薬指に指輪してるんですよ。浩紀お兄ちゃんから貰った指輪を」


「それってどんな指輪なの?」


「三日月のシルバーリングですよ」


「また三日月なんだ。杏奈って三日月好きだよね」


「なんか子供の頃にも浩紀お兄ちゃんからおもちゃの三日月の指輪もらってるみたいですよ」


「ならそのころから杏奈は無意識に浩紀を好きになってたってことなんじゃないの?」


「本人に自覚はなかったみたいですけど、そういうことなんじゃないですか」

沙織はアイスティーを飲みながら考える。


(そんな指輪に頼ってるってことは、まだ最後まではいってないわよね……)


「私はそんな指輪ごときに負ける気はないから気にしないことにするわ」

「まぁそうですね。私も諦める気なんて全くないですし」


決意を新たにする二人


「それで、結局二人はどこまで進んでるの?」一番気になってることを尋ねた。


「年越しの時に浩紀お兄ちゃんの部屋のベランダで一つのマフラーを二人で巻いて、20秒くらい年をまたいでキスしてましたよ」


「……はぁ!?20秒も?」


沙織は驚きのあまり身を乗り出して確認した。


「自分の部屋のカーテンの隙間から見てたんですけど、お姉ちゃんとろけそうな顔してましたし。まぁ私なら浩紀お兄ちゃんをとろけさせるつもりでキスしますけどね」


沙織はその発言に自分が浩紀とキスする情景を思い浮かべ顔を赤く染めた。


「沙織さんて結構うぶですよね。そんなんじゃお姉ちゃんに勝てませんよ」


「だってまだ自分からしたことないし……」


「私はライバルが減るだけなんで気にしませんけどね」

薫はさもたいしたことではないといった感じで話をする。


「わ、私だってちゃんとキスぐらいできるようになるし!」


大きな声で言った沙織を周りのお客さんたちが見ていた。


「沙織さん、声大きいです」


「ゴメン」といって小さくなる沙織。


「とりあえずお姉ちゃんと浩紀さんに関する情報は共有して、それ以外に関してはライバルってことでいいですよね?」


「それでいいわ。正々堂々と頑張りましょ」


(沙織さんは相変わらず甘いですね……、嫌いではないですが)


「とりあえず冬休みが明けたら二人一緒に、お姉ちゃんと浩紀さんの前で『諦めてない宣言』しに行きましょうか」

それを聞いた沙織はニヤリとして。

「なにそれ、おもしろそうでいいじゃない!やろう、やろう!」


その後も浩紀や杏奈の話をして店を出た二人。

「それでは次は冬休み明けの学校で」

「その時は二人にガツンと言ってやろうね!」

そう言ってからそれぞれ家路についた。


浩紀と杏奈の知らない場所で、薫と沙織の同盟がさらに強固になっていることはまだ二人とも気が付いていなかった。


第5.5章第6話をお読みいただきありがとうございます。


今回は久しぶりに出てきた沙織&薫同盟のお話でした。

杏奈から浩紀を奪う為の情報交換会を行った二人。

これにより今後どのような展開になっていくのか、この先の展開を見られるかどうかは皆さんの応援次第です!ぜひブックマークと評価☆×5で応援してください。それが作者に投降する力を沸き起こさせるはずです(笑)。


明日は19時にエピローグをお届けいたします。それをもって『幼馴染の境界線 ―僕の祈りと、君の憧れ―』の第1部が完結となります。是非、明日のエピローグもご覧ください。


お知らせ:キャラクター総選挙の期限が段々と近づいてきております(締め切り予定:6月13日23:59まで)。まだ投票がお済でない方は清き1票を押しキャラへ投じてあげてください。

あなたの1票が新たな話を作らせるかもしれません。(1位:作者6票、2位:薫3票、3位:浩紀2票)

ちなみに作者が1位になった際には作者自身のことを書くのもどうかと思いますので、作者が書きたい内容を勝手に書くことにしました!そこで、日ごろ書けないようなギャグに振り切った内容の物を書かせていただくことにしましたのであしからず(笑)。   

URL:https://ncode.syosetu.com/n2955mc/64

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