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『幼馴染の境界線 ―僕の祈りと、君の憧れ―』  作者: サッサン
第5.5章:浩紀と杏奈の熱い冬休み ―聖夜と、こたつと、振袖と、甘々な二人―

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75/100

第5.5章 第1話イルミネーションデート、杏奈はサンタさん(前編)

恋人となった浩紀と杏奈の甘い冬休みのスタートです。

※キャラクター総選挙の中間結果があとがきに載せてありますのでぜひご覧ください。

イブの告白の次の日の午後4時過ぎに、二人が良く行くショッピングモールに来ていた。

並んで歩く二人からは今までの単なる幼馴染の時と違い、どことなく緊張感が漂っていた。

今までであれば特に意識してこなかった一緒に出掛けるという行為ですら、少しの緊張と気恥ずかしさ、それに大きな幸福感が混ざり合っていた。


「ねえ、ヒロ。私達って今……その、こ、恋人同士ってことでいいんだよね?///」


胸の三日月のネックレスを指輪のハメてある左手で抑えながら、上目づかいで浩紀に確認する杏奈に対し、


「そ、そうだね。改めて言うとちょっと恥ずかしいね」


浩紀は照れながら肯定した。


「うん。……その、改めてこれからよろしくね。こ、恋人として」


杏奈の声は最後の方はかなり小さくなっていた。


「こっちこそよろしくお願いします」


緊張から敬語になってしまう浩紀であった。

そんなやり取りにお互いに顔を見合わせて笑いあう二人。


そんな時、向かっている方向から見覚えのある二人がやってきた。

仲良さそうに手をつないで歩く太田(俊)と花山(敦子)のカップルであった。

2人に気が付いた太田は浩紀たちに声をかける。


「二人もここに来てたんだな。にしてもいつも一緒だな、お前たち。やっぱ付き合ってんだろ?」

といつもの調子でからかう太田に対し、二人は一度お互いに顔を見合わせた後、顔を赤くして下を向いてしまう。


「………」


「え、二人ともどうしたんだよ?」


いつもと違う反応にいぶかしむ太田であった。

そんな太田に、浩紀が意を決し、今の二人の関係について告げた。


「実は俺達昨日から、その……つ、付き合うことになったんだよ」


その浩紀の言葉で一段と顔を赤くする杏奈であった。

それを聞いた太田はまるで自分のことのように嬉しそうな顔をして二人を祝福した。


「やったな!浩紀。お前らいつになったら付き合うんだよって、ずっともやもやさせられっぱなしだったからほんとによかったよ!」


花山も心底嬉しそうに杏奈の手を握って祝福した。


「杏奈ちゃん、おめでとう!浩紀君と杏奈ちゃんは美男美女でとってもお似合いの恋人だと思うよ」

「ありがとう、花山さん」


杏奈は顔を少し赤らめながら嬉しそうに答えた。

女子2人が話しているときに太田が少しニヤケ顔で浩紀にこっそりとアドバイスする。


「せっかく付き合えるようになったんだから、浩紀から手ぐらい繋いでやらないと。多分杏奈も待ってると思うからさ」


そういうと太田は花山の方を向いて声をかけた。


「それじゃ敦子、そろそろ俺たちは行こうぜ。せっかくの初デートの邪魔しちゃ悪いからな」

太田はニヤつきながら二人に言った。


浩紀とすれ違いざまに「浩紀頑張れよ」と小声で伝え、太田と花山はまた手をつないで去っていった。

浩紀の横に戻ってきた杏奈が先ほどの太田との会話について尋ねる。


「ねぇ、ヒロ。さっき太田に何言われてたの?」


「た、大したことじゃないよ」


浩紀は少し慌てたようにごまかした。


「ふーん、まぁいいわ。私達もいきましょ。そろそろ大きなツリーのライトアップが広場で始まるはずだし」


(敦子ちゃん、太田と手をつないで歩く姿、幸せそうだったなぁ。……ヒロも私と手をつないでくれないかなぁ……)

杏奈は自分の手を少しだけ浩紀の手に近づけ、浩紀の手と自分の手を横目でちらっと見た。


ーーー


夕方5時が近づき、外の広場にある大きなツリーの木の下にちらほらと人が集まり始めていた。

浩紀たちもツリーの全体が見える場所に陣取り、ライトが付く瞬間を待っていた。

そんな時冷たい風が吹き、杏奈が寒そうに手をこすり合わせる仕草をする。


「風が吹くと寒いわね」


そうつぶやいた杏奈の手を見ながら、勇気を振り絞り何かを決意した顔をする浩紀。

そしてそれはツリーがライトアップされるのと同時に行動に移された。


「これなら……そんなに冷たくないだろ」


そう言って、浩紀は杏奈の左手を右手でつなぎ、コートのポケットの中に入れたのであった。

その握った杏奈の手には三日月の指輪がしっかりとはめられていた。

一瞬驚いた顔をした杏奈であったが、手が繋がれていることを理解すると、真っ赤な顔で嬉しそうに答えた。


「うん。とっても温かい」


そう言って浩紀の手を強く握り返した。

ライトアップされたツリーが二人を照らすように光り輝き、二人の吐いた白い息が冷たい空気の中、照らされた光へと溶け込んでいった。



第5.5章第1話をお読みいただきありがとうございます。


この章では恋人になった浩紀と杏奈の初々しい二人を書いていく予定です。

まずはクリスマスイベントからのスタートになります。この後の展開もお楽しみに。


「2人の幸せを祝福してくれる方」、「浩紀、良く手をつないだ!と思っている方」はぜひブックマーク及び評価☆で応援よろしくお願いします。あと、二人への応援メッセージも感想欄へ書いてあげてください。


毎日19時に1話投稿していきますのでよろしくお願いします。


※第1回キャラクター総選挙(5月30日に投稿)の中間結果発表

  1位:作者 6票

  2位:浩紀 2票


となっております。このままではネタで入れた作者が1位になってしまいます(-_-;)

皆様の愛でキャラクターたちに勝利を与えてやってください!

ちなみに優勝者は外伝にて本編に関係する過去のお話を1話分作る予定にしております。

是非この機会に推しキャラに日の目を見せてあげてください。

投票締め切り:第5.5章が完結するまで


URL:https://ncode.syosetu.com/n2955mc/64


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― 新着の感想 ―
うわー! 初々しいカップル誕生日おめでとうです!! 今後の展開を楽しみにしてます♪ 推しキャラの外伝もとっても面白そう。 でももっと接戦を期待してます♪ ちなみに私は投票済みです^_−☆
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