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『幼馴染の境界線 ―僕の祈りと、君の憧れ―』  作者: サッサン
第4章:繚乱!文化祭と恋の火花

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第4章 第十四話:甘い癒やしと、宣戦布告【加筆&修正】(26年6月9日)

今日も午前中の緊急投稿です。ブックマークをまだ登録していない方や、更新通知を受け取る設定になっていない方は出来ましたら登録お願いします。

生徒会室の重い扉を閉め、二人きりになった室内は、いつもと違う緊張伴った静寂に包まれていた


「はい、浩紀さん。薫特製のココアです。ゆっくり飲んでくださいね」


真っ白なテニスウェアに身を包んだ薫から手渡されたマグカップを受け取り、浩紀はふと手を止めた。


「……薫ちゃん? 今、『浩紀さん』って言った?」


「はい。私、今日から『お兄ちゃん』って呼ぶのをやめます。……幼馴染の杏奈お姉ちゃんの妹から、一人の女性になりたいんです」


薫は真っ直ぐに浩紀を見つめ、いたずらっぽく、けれど強い意志を感じさせる瞳で微笑んだ。

浩紀はその大人びた表情に気圧され、ココアを一口含む。

蜂蜜の優しい甘さが、疲れ切った心に染み渡っていくようだった。


「浩紀さん、こっちへ。……横になってください」


促されるまま抗うこともできずに、浩紀は薫の膝の上に頭を預けた。

ウェア越しに伝わる柔らかな太ももの感触と、鼻先をくすぐる彼女の香りに、身体の毒気が抜けていくような感覚に陥る。


「私なら……お姉ちゃんと違って、浩紀さんだけを見ていてあげます。だから、疲れた時はいつでも私のところに来てくださいね」


耳元で囁かれる甘い約束。

それは、博康を求めて教室を飛び出した杏奈の残像によって苦しくなっていた心が、穏やかな気持ちへと上書きされていくような心地よさがあった。


「目が疲れていますね。瞼のマッサージをしてあげます。癒やしの効果があるんですよ。……さあ、目を閉じてください」


浩紀はもう抗うことはできなかった。

浩紀は言われるがまま、ゆっくりと瞼を閉じた。

薫の細い指先が、眉間から瞼へと優しく滑る。

その心地よさに、意識が遠のきそうになったその時。

指の感触が消えたかと思うと、代わりに柔らかく湿った「熱い感触」が、不意に浩紀の唇を塞いだ。


「……んっ!?」


驚いて目を開けようとした浩紀だったが、重なった唇は数秒間、離れることはなかった。

浩紀は薫を突き放すこともできず静かに時間だけが過ぎていった。

やがて名残惜しそうに顔を離した薫は、頬をほんのり赤く染め、満足げに笑った。


「ふふ……妹扱いだった私から、女になった私の『先制攻撃』です」


その笑顔のあまりの美しさに、浩紀は言葉を失い、ただ見惚れてしまう。

さっきまで「妹」だと思っていた少女の面影はどこにもなく、そこには一人の、鮮烈な魅力を持った女性がいた。


「今の……他の人には内緒ですよ? 浩紀さんと私だけの、秘密の癒やしですから」


薫が人差し指を唇に当てたその時、遠くで生徒たちの楽しそうな声が聞こえていた。

魔法が解けたような静寂の中、杏奈への秘密を抱えてしまった浩紀の心には、先ほどの口づけの熱が、消えない火種のように残り続けていた。


第4章14話をお読みいただきありがとうございます。


浩紀君、これでついに、杏奈さん、薫さんの姉妹、そして沙織さんの3人全員とキスしちゃったじゃないですか。

なんて羨ま……けしからん!

浩紀、貴様ハーレム主人公目指してないか?させんさせんぞ!


ということで、この3人との関係が今後どうなるのか続きが気になる方は、ぜひ【ブックマーク】や【評価(☆☆☆☆☆をポチッとな!)】で応援してください!


毎日、19時ごろ(予定)に更新していきます。

お知らせ:今日の夜も19時にさらにもう一話投稿します。

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