外伝:杏奈の大変な一日 前編(本編のストーリーとは直接関係はありません)
「外伝:杏奈の大変な一日」は本編の流れとは一切関係ない内容になります。本編シリアスよりな内容しか読みたくない方は次のお話に飛んでいただくか、バックして下さい。出来ましたらここでしか見られない杏奈をお楽しみください。
その日の杏奈は朝から忙しくしていた。
昨日家に帰ってからテストが近かったこともあり、集中して勉強をしていたら夜中になっており、お風呂にも入らずに寝てしまったのだ。
そこで朝からシャワーを浴びていた杏奈。シャワーが終わって体をふいた後、体にタオルを巻いた状態で髪を乾かす。
ヘアアイロンで前髪を整えた後に気が付いたのだが、制服と一緒に持ってきたつもりであった下着のパンツを部屋に忘れてしまっていた。
(とりあえず髪を乾かして、学校行く準備終わらせてからとりに行けばいいっか)
制服を着て、歯を磨いてからナチュラルメイクを施していると母親から声がかかる。
「杏奈、浩紀君が迎えに来てるわよ。早くしないと電車に間に合わないわよ」
スマホの時計を見て慌てる杏奈
(やだ、いつも出発する時間を10分もオバーしてるじゃない!)
慌ててメイクを終わらせると、玄関で待つ浩紀のところに向かい、玄関にあらかじめ置いておいたカバンをもって浩紀と二人早歩きで駅に向かった。
この時、杏奈は自分が大事なことを忘れていることに気が付かないまま。
ーーー
駅が見えてきて少し余裕ができてきた二人。
「どうやら間に合ったみたいだね。それにしても杏奈が遅刻しかけるなんて珍しいよね?」
「昨日は集中してテスト勉強してたら結構遅くなっちゃって、朝シャワー浴びてたら予想以上に時間たってたみたいで……」
「今回のテストは大丈夫そう?」
「うん、結構いけると思うわ」
「なら頑張ったかいがありそうだね」
そんな日常的な会話をしながら駅につき、階段が見えてきたとき、杏奈は気が付いてしまう。
(私、今パンツはいてない!どうしよ、コンビニ寄ってたら電車来ちゃうし……)
青ざめる杏奈に浩紀が気付いて声をかける。
「アン、どうかしたの?」
「な、なんでもないわよ。ちょっと虫が目の前を通って驚いただけだから」
「そんなのいたか?それに顔色が悪いけどだいじょうぶ?」
「な、何でもにゃいから……! 気にしないで!」
(アン、今、嚙んだ……噛んだよな。にゃいって。可愛いけど//……さては……)
「ははーん、さては何か大事なもの忘れてきたんだろ?」
「な、なんで……」
ばれてしまったのかと一段と青ざめる杏奈。
「やっぱり図星か。俺が持ってるものであれば貸すから遠慮しないで言いなよ」
(ヒロが持ってる物……私が借りちゃったら、今度はヒロがノーパンになっちゃうじゃない////)
(それに……ヒロがさっきまで身に付けていた“それ”を、私が直接身に着けるなんて……っ、そんなの破廉恥すぎるわよぉぉぉっっっ!!!!)
杏奈はそんな浩紀の姿と、自分の破廉恥な想像のせいで、青かった顔が一気にトマトのように真っ赤に変色した。
「そろそろ電車来るし急ごう!」
「う、うん、……ヒロが先に階段上って」
「かまわないけど、どうして?」
いぶかしげに聞く浩紀に対し、杏奈は自分の恥ずかしい想像のせいで一気に赤くなった顔を浩紀から逸らし、スカートの裾をぎゅっと握り下へ引っ張りながら、精一杯の強がりを込めて怒鳴りつけた。
「今日はそういう気分なのよ!つべこべ言わずに、いいから先に行きなさい!」
その勢いに押され先に階段を上る浩紀。そしてそのすぐ後ろを、スカートのお尻部分をしっかりと抑えながら杏奈は上がっていった。
(確か学校のロッカーに、もしもの時用に置いておいた予備の下着が1枚あったはず……! 学校まで誰にも気づかれずに行ければ何とかなるわ!)
この判断を学校についてから後悔する杏奈であったが、今はまだそのことに気が付いていない。
『外伝:杏奈の大変な一日 前編』をお読みいただきありがとうございました!
普通ならよくある日常風景なのに、今回は階段のシーンで、杏奈がこんな大ピンチを迎えてしまうドタバタコメディになります(笑)。
「この判断を学校についてから後悔する」ということになってしまった杏奈ですが、いよいよ次の【後編】では、学校に到着した杏奈がどうなってしまうのか。
この先の【後編】の文章も構成はすでにできているので、これから一気に仕上げます!
この話の続きが読みたいという方は感想欄に続き希望!と書いてください(笑)。ついでに評価をまだしてないよという方はしてくれると嬉しいです。希望が多かった場合は「午前中ゲリラ更新」として、できるだけ早く本編とは別にドロップさせていただきたいと思います!でも希望がなくても我慢できず、後編を勝手に投稿する可能性も否定はできません(笑)
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