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【本編終了】『幼馴染の境界線 ―僕の祈りと、君の憧れ―』  作者: サッサン
アフターストーリー第1部 第2章:1学期編

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第2章 第十五話:コスプレイベントに強制参加

次回投稿予定日は8月11日(金)です。

聖地巡礼ツアーをともに過ごしたことですっかり仲良くなったケイティと好代。

そんな好代が重大な情報を持ってケイティのもとへとやってきた。


「ケイ殿、耳寄りな情報をお持ちしましたぞ」


「どんな情報ですか?」


「まずはこちらをご覧ください」


そう言ってスマホの画面を見せる好代であった。

その画面には大きく『アソクタ@池袋ムーンライトシティ2026』と書かれたイベントの公式サイトが映し出されていた。


「好代、これはまさかコスプレイベントではないですか?」


ケイティが興奮気味に好代に聞き返した。


「まさにその通りです。池袋で毎年行われているイベントでかなり規模の大きいものになりますから是非浩紀氏たちを誘って五人で参加されてみてはいかがでしょうか?」


「それは素晴らしいです!早速浩紀に話をしに行きましょう!」


「私もお供しますぞ!」


二人はお昼ご飯を食べる準備をしていた浩紀と杏奈のもとへとやってきた。


「浩紀、聞いてください!好代が素敵な話を教えてくれました!」


ケイティと好代の組み合わせに、先日行った池袋でのことを思い出し、なんとなく嫌な予感を感じる浩紀であった。


「加相さんから、いったい何を教えてもらったんだい?」


ここですかさず好代が、先程ケイティに見せたスマホ画面を浩紀にも見せた。


「『アソクタ@池袋ムーンライトシティ2026』?……もしかしてこれって……」


内容を読んで言葉に詰まる浩紀。

その様子を見た杏奈が好代のスマホを浩紀の手から取りその内容を確認した。


「これってもしかしてこの間、加相さんが言っていた『コスプレイベント』の事なんじゃない?」


「まさにその通りでございまする。さすがは浩紀殿の将来の奥方様でござる」


好代のあからさまなよいしょにも気分を良くしてしまう杏奈であった。

ここでケイティが浩紀に懇願する。


「浩紀、私は浩紀や杏奈、それに沙織と薫の5人で一緒にこのイベントに参加したいです!一緒に行きましょう!」


「ケイは池袋でも参加したがってたもんな……。でも衣装はどうするんだい?俺たちはそういうの全然わからないけど……」


ここで好代が待ってましたとばかりに助け舟を出した。


「五人の衣装でしたら先日お伝えしたようにすでに準備済みですぞ!後は一度皆様にわが家へ来ていただき、微調整などをさせて頂ければと思いまする。もちろん当日は五人のマネージャーとして同行しますのでご安心召され」


ここまで舞台を整えられてしまっては断り切れない浩紀であった。


「うーん。ケイはどうしても参加したみたいだし……。わかったよ、俺も参加するよ。でも他の人はどうかわからないぞ?」


ケイティがまず手始めに杏奈の照準を合わせた。


「杏奈、私達と一緒にコスプレしましょう!」


「急にそんなことを言われても……」


ここで好代が正面から推す作戦ではなく、あえて別の方法で杏奈を攻略することにした。


「ぜひ杏奈嬢には浩紀氏の『恋人兼許嫁役』として参加していただきたい!」


「ヒロの恋人兼許嫁役……」


そうつぶやいて考えこむ杏奈。

ここで好代がとどめを刺す。


「ちなみに、もし杏奈嬢が断るのであれば、その役を沙織嬢か薫嬢に変わっていただく事になりますかな……」


「そ、そんなのダメよ!ヒロの恋人は私なんだから!私が絶対その役をやるんだからね!」


好代が杏奈の答えを聞いてニヤリとする中、こうして浩紀と杏奈の参加が決まったのであった。

そこへもう一人の参加予定者である沙織がトイレから戻ってきた。


「沙織、よかったらGWに私達と一緒にコスプレイベントに出てください!」


唐突のケイティからの申し出に戸惑う沙織。


「いきなり何?いったい何の話なの?」


ここで浩紀がこれまでの経緯を沙織に話した。


「ああ、そういうことなのね。でもどんな役をやるの?」


ここで好代が説明をする。


「『シティー・クリーナー』という忍びとくノ一のお話でござるよ。特にスタイルの素晴らしい沙織嬢には妖艶なお姉さんの役をやってもらいたいと考えておりまする」


「あら、加相さん、よくわかってるじゃない。でもどうしようかな?GW中は結構、友達からの誘いも受けそうだしな……」


ここで好代が沙織の耳元で、他に聞こえないように小声でささやいた。


『沙織嬢のやられる役は浩紀殿の愛人役でござる。ということは当然撮影中は浩紀殿にべったりとくっついていられますぞ!』


この好代のささやきは、沙織にとって「公に浩紀といちゃいちゃできる」ということであり、まさに悪魔のささやきに等しかった。


「ケイ、私も参加するわ!浩紀もよろしくね!」


急に乗り気になった沙織を訝し気に見詰める杏奈。


「沙織、あなた今、加相さんに何を言われたの?」


「たいした事じゃないから杏奈は気にしなくて大丈夫よ。それより後は薫を誘うだけね。よかったらそれは私の方からしておくわ」


そう言って沙織はコスプレイベントに期待を膨らませるのであった。

その夜、浩紀たちのスマホに沙織から薫の参加が決まったという内容のメールが届いたのであった。

ちなみに薫を口説き落とした文句は「撮影だからという建前で、二人で協力して浩紀とイチャイチャしまくるわよ!」であったとか。


第2章第15話をお読みいただきありがとうございます。


今回から4話に分けてコスプレに関するお話となります。

コスプレとかを実際に見に行ったことがあるのは約30年前から数年間通った東京ビックサイトの夏と冬の某巨大イベントに行った時ぐらいなので、どこまでうまく書けるかわかりませんが、よかったらお付き合いください。


お願い:ブックマーク&評価★での応援をよろしくお願いします。また、「このキャラの話が読んでみたい」などのご要望がございましたら、感想欄までお書きください。宜しくお願いします。

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