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【本編終了】『幼馴染の境界線 ―僕の祈りと、君の憧れ―』  作者: サッサン
アフターストーリー第1部 第2章:1学期編

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第2章 第七話:楽しい休日の過ごし方(前編)

土曜日の朝9時半。家の前で合流した4人(浩紀・杏奈・薫・ケイティ)は駅まで一緒に歩いて向かっていた。


「ヒロも一緒に午前中からお買い物へ一緒に行けたらよかったんだけどね……」


杏奈が寂しそうに言った。


「こればっかりは仕方ないよ。遊ぶにしてもやることをやってからにしないとね」


これを聞いた薫が浩紀に尊敬のまなざしを向ける。


「さすがは浩紀お兄ちゃんです!私、一生浩紀お兄ちゃんについて行きますね」


そういうと妹キャラ全開で浩紀の腕に抱き着いたのであった。

それを見たケイティが今度は薫と反対側の手に抱き着いた。


「これでみんな仲良しです!」


これを見た杏奈の背中に般若の面が顔を覗かせた。


「ちょっと、あんたたち!ヒロは私の彼氏だってこと解ってるんでしょうね……。今すぐヒロの腕を離しなさい!」


これに二人が反論する。


「いつもお姉ちゃんが独占してるんだから、今は妹の私がお兄ちゃんを独占する番ですよ!」


「私は浩紀と一緒に住んでるね。だからもう家族同然!だからこれは家族のスキンシップね」


これに納得するはずのない杏奈。


「いいから離れなさいよ!ヒロと腕組んでいいのは私だけなんだからね!」


そう言って二人を引き剥がそうとする杏奈であった。

通りすぎる人たちはこの仲良しの4人組を微笑ましく感じるのであった。


ーーー


駅で予備校へ向かう浩紀と別れた三人は、ショッピングモールへとやって来ていた。


「まず最初にケイのラケットを買いに行きましょ!」


「OK、レッツラゴーです!」


スポーツショップへやってきた三人はテニスコーナーへ行き、ケイに合うラケットを探していた。

と、そこへ高校生ぐらいの男性3人組が近づいてきた。

髪の毛を少し茶色く染めた中央の男性が声をかけてきた。


「ねえ、君たち。テニスやるんだったら俺たちが教えてあげるよ。だから、今度一緒にテニスしに行こうよ!」


これに右隣にいた男も続く。


「俺たち結構有名な高校の選手なんだよね。マジで俺たちに教えてもらえるなんてラッキーだと思うよ」


と調子のいいことを言うのであった。

これに対し薫が冷静に問いかけた。


「有名校ってどこの高校なんですか?」


「俺たちは〇〇高校の3年生だよ」


そう言って胸を張る男に対して、薫が突っ込む。


「ああ、あの2流の……。確かこの間の大会の三回戦で浩紀お兄ちゃんに負けてた高校ですよね。さらにあの時の相手はあなたたちじゃなかった気がしますけど、本当にレギュラーなんですか?」


「あ、あのときはたまたま体調を崩して休んでたんだよ!」


「3人とも同時にですか?」


「そ、それは……」


薫の執拗な質問に言葉を詰まらせる男たち。


「ナンパとかホント鬱陶しいのでやめてほしいんですけど。というか私の声かけたいなら最低でも偏差値60超えてからにしてくださいよね。確かあなたたちの高校って偏差値50ぐらいじゃなかったでしたっけ?」


真ん中の男は、薫に反論できず顔を真っ赤にする。


「お前、ちょっと可愛いからっていい気になるなよ!」


そう言って手を振り上げたのであった。とっさに身構える薫とこの男の間にケイティが入り込み、男の手が薫の顔に下ろされようとする瞬間、その男の腕を取ると柔道の技をかけるようにきれいに投げ飛ばしたのであった。


「あなたたち、女の子に手を上げるなんて日本男児として恥ずかしいね!あなたたちには『大和魂!』が感じられないね。『シティー・クリーナー』見て日本男児の何たるかを勉強しなさい!」


地面で仰向けに倒れている男に対してケイティが言い放った。

その光景を見た周りのお客さんたちから拍手が起き、それに笑顔で答えるケイティであった。

その後ろでは杏奈が何もできずにおろおろとしていたのであった。

その後、ケイティのラケットを購入した三人はティーンズ向けの洋服を取り扱っているショップへとやって来ていた。

洋服選びにおいてこの三人の会話で共通しているものがあった。

それは「これ着たら、ヒロが喜ぶかな?」「このミニスカート浩紀お兄ちゃん好きかな?」「浩紀への夜這いにはどれがいいでしょうか?」など、全てが浩紀のための洋服探しであったのだった。

ここでケイティが二人のとある提案をする。


「どうせなら三人のうち、だれの服装が一番好きか浩紀に選んでもらうです!そして勝者は浩紀に『ほほへのキス』をするです!」


「勝負はいいけど勝者へのご褒美がなんでヒロへのキスなのよ!ヒロは私だけのヒロなんだからね!」


「ということは、お姉ちゃんは恋人でありながら私達に勝てないって思ってるんですね」


その薫の挑発に乗ってしまう杏奈。


「そんなことないわよ!絶対に勝つのは私なんだからね!」


「それなら問題ないよね、お姉ちゃん」


「いいわ!受けて立ってあげるわ!どうせ、必ずヒロは私を選んでくれるんだからね!」


浩紀が真面目に予備校で授業を受けている中、彼の知らないところで、浩紀の『ほほへのキス』を巡って、3人の美少女による熱いバトルが開始されたのであった。


第2章第7話をお読みいただきありがとうございます。


今回は杏奈、薫、ケイの三人娘のショッピングモールでの一幕を書かせていただきました。

果たして浩紀のほほへのキスの栄冠を勝ち取るのは誰なのか……。

次回の投稿をお待ちください。


お願い:ブックマーク&評価☆での応援をお待ちしております。


お知らせ:当作品の中で何度か出てきている作中作品『シティー・クリーナー』ですが、読者の皆さんがイメージしやすいように、別作品として第1章(全6話)を投稿しました。是非そちらもお読みください。そうしていただいた方がより、当作品への理解度が深まると思います。(できれば、☆やブクマしていただけると嬉しいです)

『裏社会の番人「シティー・クリーナー」 ~裏社会の掃除人「ターゲットは綺麗にお掃除致します」~』

URL: https://ncode.syosetu.com/n3739mo/

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