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【本編終了】『幼馴染の境界線 ―僕の祈りと、君の憧れ―』  作者: サッサン
アフターストーリー第1部 第2章:1学期編

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第2章 第一話:ケイの初登校とクラス分け

今日からアフターストーリーの第2章1学期編がスタートです!ブックマークの更新通知機能ONへのご協力もよろしくお願いします。

4月6日月曜日。浩紀たちの高校の始業式である。

今日はいつもより早めに家を出る浩紀であった。

その傍らにはいつも一緒にいる杏奈ではなく、今日から浩紀の通う永徳高校に通うケイティが並んで歩いていた。

登校初日のケイティを早めの時間に職員室まで連れて行かなくてはいけないため早めに家を出たのであった。

最初は杏奈も一緒に早くいくといっていたのだが、それは申し訳ないからと言って、明日から一緒に通う約束をしたのだった。

浩紀が横を歩くケイティに声をかけた。


「今日から日本の高校に通うんだけど、最初の挨拶は考えたかい?」


「問題ないね!しっかり考えて来てるね」


そう言って胸を張るケイティであった。


(ケイが胸を張るとつい視線がそちらに吸い寄せられる……)


浩紀も健全な男子高校生であった。


「ケイはおそらく俺と同じクラスになるだろうからよろしくね」


おそらくケイティのホームステイ先である浩紀が学校でのお世話係となることが予想された。


「こちらこそよろしくね」


「きっと、特に男子たちはケイが入ってきたら騒がしくとなるだろうな……」


浩紀の言葉に首を傾げるケイティ。


「なんで男子が騒がしくなるんですか?」


「それは……」


ちらっとケイティの胸を見る浩紀。


「ケイはとっても可愛いから注目されるだろうなって思って」


「浩紀は私を見てどう思うね?」


無邪気な笑顔で浩紀に尋ねるケイティに一瞬ドキッとさせられる浩紀であった。


(俺に杏奈がいなかったらこれは一発で惚れてたかもな……)


「もちろん俺もケイは魅力的な女の子だと思うよ。もちろん愛しているのはアンだけどね」


そう言っておどけて見せる浩紀であった。


「朝からごちそうさまです」


日本人のような返しをするケイティ。


「ケイはどこでそんな言葉覚えたんだよ?」


「アニメの中でこの言葉たまに使われてるね!」


妙に納得してしまう浩紀であった。

そうこうしていると学校の校門が見えてきた。

校門に着くと浩紀はケイティの方を向く


「ようこそ、わが永徳高校へ!」


「今日からお世話になるです」


そう言って校舎へお辞儀をするケイティであった。


ーーー


ケイティと一緒に職員室へやってきた二人。


「失礼します。桐谷ですが留学生のケイティ・フェルドマンさんをお連れしました」


「おお、会長。朝早くからすまんな。留学生のフェルドマンさんはこちらで預かるから、桐谷はクラス分けの張り出しがそろそろ終わっただろうから、確認してくるといい」


「わかりました。それでは彼女をよろしくお願いします」


そう言ってお辞儀をすると、ケイティの方を向き、「また後でね」と声をかけて職員室を出ていった。

職員室を後にした浩紀は杏奈にメールをする。


浩紀:今ケイを職員室の送り届けたんだけど、よかったらアンが学校に着いたら一緒にクラス分けを見に行かないか?


杏奈:私も一緒に見に行きたい!あと15分ぐらいで着くから校門で待ち合わせしましょ


浩紀:了解!待ってるね


浩紀は杏奈が学校に着くまでの時間をつぶすために行程の桜を見に行った。

桜は7割がたは散ってしまっており、葉っぱと花が入り混じった状態であった。


(どうせならケイに満開の桜を見せてあげればよかったな。もしあれなら来年の3月にまたお花見を決行するのもありだな)


浩紀は少し早めに待ち合わせ場所の校門へ移動した。

浩紀は人気のある会長として生徒たちから広く知られており、校門を通過する生徒たちからよく挨拶を受けていた。


5分ほどすると、浩紀は遠くに杏奈の姿を捕らえた。

近づいてくる杏奈の横には薫も一緒に並んで歩いていた。

二人が浩紀の近くまで来ると、小走りに浩紀の元までやって来たのであった。

。

「ヒロお待たせ。朝早くからケイの付き添いお疲れ様」


「おはようアン。それに薫ちゃんも」


「おはようございます、浩紀さん」


朝の挨拶を交わした三人は一緒にクラス分けの票を見に行くことにする。

張り出された紙の前には多くの生徒が集まっており、悲喜こもごもの感想を述べていた。


「それじゃ俺たちはこっちだからまた後でね」


浩紀は薫にそう言うと、杏奈の手を引いて3年生の張り出しの方へと移動した。


「私ヒロと一緒のクラスになりたいな」


「それは俺も同じ気持ちだよ」


そう言って握る力をお互いに少し強くする。

A組から順番に名前を探していく浩紀たち。そしてB組の張り出しの前でその名前を見つけたのであった。


「ヒロ、見て!わたしB組の欄に名前があったよ。ヒロはどう?」


「えーと……。あ、俺もあったよ!アン、今年は一緒のクラスだね!」


「ホントだ!私すごく嬉しい。嬉しすぎて泣いちゃいそう……」


そう言ってヒロの胸に顔をうずめる杏奈であった。

そこへ沙織がやってくる。


「おはよう、浩紀。それに杏奈も。相変わらず朝からいちゃついてるわね」


そう言ってからかう沙織。

杏奈は沙織に言われて急に恥ずかしくなり、浩紀の胸から離れた。


「そんなことより沙織はどこのクラスだったのよ?」


「杏奈、あなた親友の私の名前が同じクラスにないか確認してないの?浩紀はすでに気が付ていたみたいよ」


沙織に言われてB組の票を見ると、票の後半に『畑中 沙織』の名前を発見した。


「まあ、そういうことだから今年1年間よろしくね」


そう言って二人に向かってウィンクする沙織であった。

そして当然のように太田の名前もB組に書かれていたのは言うまでもない。

浩紀は杏奈だけでなく、沙織や太田も同じクラスになったことに、今年の1年間は去年以上に楽しくなりそうだと心から思うのであった。


アフターストーリー第2章第1話をお読みいただきありがとうございます。


とうとう3年生がスタートしました!新たにケイを仲間に迎えた浩紀たちどのようなハプニングに巻き込まれていくのか、今後の展開をお見逃しなく!


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