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【本編終了】『幼馴染の境界線 ―僕の祈りと、君の憧れ―』  作者: サッサン
アフターストーリー第1部:3年生編 第1章:春休み編

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第1章(最終話) 第八話:ようこそ桐谷家へ!ケイの歓迎会

春休み編の最終話となります。次回から第2章1学期編がスタートです。2章からは投稿日や時間帯が不定期になることが予想されますので、ブックマークの登録をしていただき、更新通知受け取りをできる設定にしていただけると助かります。

桐谷家の食卓には出前で届いた沢山のお寿司と、フライドチキンにフライドポテト、そしてピザがところ狭しと並んでいた。

今この食堂にいるのは、博康、浩紀、ケイティ、杏奈、薫の5名。

博康は全員の飲み物が行き渡ったことを確認した。


「みんな飲み物は持ったね。それじゃあ、ケイ、日本へ、そして桐谷家へようこそ!乾杯!」


「「「「乾杯」」」」


一声にグラスを高く上げ、ケイティと乾杯を行う面々であった。

みんな一斉に料理に手を伸ばしていく。

ちなみに浩紀の両隣を陣取ったのは杏奈と薫であった。


「ヒロ、このマグロの握りとてもおいしいよ。取ってあげるね」


右側から杏奈がマグロのお寿司を取って浩紀のお皿に載せると、今度は反対側の薫が負けじと動き出す。


「お兄ちゃん、このフライドポテトもカリっと揚がてて美味しいよ。はい、あーんってして」


薫の「あーん」につられて口を開けてしまう浩紀であった。


「ちょっと、薫!それ私がやりたかったのに!」


「お姉ちゃん、こういうのは早い者勝ちですよ」


二人のやり取りを見てまずいと考えた浩紀はフライドポテトを手に取ると、杏奈の機嫌を取るように、彼女の前をポテトを差し出した。


「ほら、アン、口を開けて。あーん」


唐突な浩紀の行動に顔を赤くしながらも、嬉しそうに口を開ける杏奈であった。

その一連の行動を見ていたケイティ。


「浩紀。モテモテね!私も仲間に入れてほしいです。ほら浩紀、あーん」


そう言いながらピザを一切れ摘まんで浩紀に食べさせたのであった。

その後ケイは同じように杏奈や薫にも「あーん」をしたのであった。


((ヒロにだけじゃなくって私達もなの))                     


予想外のケイティの行動に慌てる二人であったが、主役からの「あーん」だけに拒否することもできず、素直に受け入れたのであった。

3人に「あーん」をできたケイティは、とても満足そうな顔をしていた。


「そういえばなんでケイは日本に留学しようと思ったんだい?」


浩紀がケイティに尋ねた。


「私のおばあちゃんは元日本人ね!日本語も最初はおばあちゃんから教えてもらったよ。それに私、日本のアニメや食べ物が大好きね!だから昔から日本来たかったね」


「おばあさんが元日本人だったんだね。ならケイはクオーターなんだ」


「そうです。私には日本人の血も入ってるね。大和魂です!」


ここで薫がケイティに質問した。


「ケイさんは日本で行きたい場所とかありますか?」


「私、アニメの聖地である『池袋』や『秋葉原』に行ってみたいです。聖地巡礼するです!」


そんなケイティの言葉を聞いた博康が浩紀に向かっていった。


「浩紀、学校が始まって落ち着いたら、休みの日にでも連れて行ってあげたらどうだ?」


「そうだね兄さん。その時はアンや薫ちゃんも一緒に行ってくれるかい?」


「ヒロとお出かけできるんだから喜んで!ケイ、私たちがしっかり案内してあげるからね」


「薫ちゃんはどうだい?」


「私がお兄ちゃんのお願いを断れるわけないじゃないですか。ちゃんと事前にお店の場所とかチェック入れておきますね」


「おー、みんなありがとう!みんな優しいね。今から聖地巡礼できるのが楽しみです!」


ケイティが心底嬉しそうな笑顔を見せていた。


「でもまずは日本と高校生活になれることが先決だけどな」


博康がくぎを刺したのであった。


「ケイの事ばかり聞いてもあれだから、今度はこっちが自己紹介しておいたらどうかな?」


浩紀の提案にみんなが賛同した。


「なら言い出しっぺの俺からだね。桐谷浩紀、今度の4月からケイと同じ永徳高校の3年生です。一応生徒会長やってます。あと」


言葉をいったん切ると、浩紀は杏奈の顔を見た。


「あと、アンと、杏奈と付き合ってます」


それを聞いて恥ずかしそうにする杏奈であった。


「浩紀は生徒会長なのね。ということは学校を牛耳ってるボスということね!」


「全然牛耳ってるとかないから!」


浩紀が必死にケイティの言葉を否定した。


「それなら次は私ね。河合杏奈、ヒロと同じで今度3年生よ。女子テニス部の主将やってるわ。それと……ヒロの彼女です」


「杏奈はテニス部にボスなのね。私も入るつもりだからよろしくね!」


「ケイもテニス部に入るのね。ちなみにヒロもテニス部よ。部活は夏休みまでだから、短い期間だけどこれからよろしくね」


「了解です!これから私、杏奈の事『ボス』って呼ぶね!」


「お願いだからそれはやめて!普通に杏奈って呼んでください……」


「なら次は私ですね。今度2年生になる河合薫です。杏奈お姉ちゃんの妹です。私もテニス部です。好きなものは浩紀お兄ちゃん。宝物は浩紀さんからもらった青い花で作った栞です。将来の予定はお姉ちゃんから浩紀さんを奪って浩紀さんのお嫁さんになります」


「ちょっと、薫。ヒロはこれからもずっと私だけのヒロなんだからね!絶対にあげないんだからね!」


杏奈と薫のやり取りを見ていたケイティ。


「杏奈と薫はホント仲良しね!日本のことわざ『喧嘩するほど仲がいい』ですね」


「「全然違うから!」」


同時にはハモる二人を見て他の3人は(息ぴったりじゃんか……)と心の中で突っ込んだのであった。

この後、博康も自己紹介をし、あらかた料理を平らげた一行は歓迎会をお開きにするのであった。

これから1年間、ケイティの登場によっていかなる嵐が巻き起こるのか、まだ誰にもわからない。

しかし、一つだけわかることは騒がしい1年になることだけは確かであった。


第1章第8話をお読みいただきありがとうございます。


今回はケイの歓迎会の様子を書かせてもらいました。

パワフルなケイ、浩紀とラブラブな杏奈、さらにブラコン爆発の薫の三人の女子を感じ取って頂けたら嬉しいです。

今回のお話で3年生編お導入部分当たる「第1章春休み編」は終わりになります。次回からは「第2章1学期編」となりますのでお楽しみに。


お願い:皆様からの応援(ブックマーク&【評価★★★★★】)をお待ちしております。その応援がケイのさらなるトラブル発生を後押ししてくれるはずです(笑)。


アフターストーリーは基本的に不定期での投稿になりますので、ブックマークの更新通知機能をONにしていただけると嬉しいです。

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