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【本編終了】『幼馴染の境界線 ―僕の祈りと、君の憧れ―』  作者: サッサン
アフターストーリー第1部:3年生編 第1章:春休み編

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第1章 第七話:お風呂場で逆ラッキースケベ?

杏奈が家に帰った後、博康がケイティに声をかけた。


「長いフライトで疲れただろうから、夕飯の前にお風呂に入ってすっきりしてくるといいよ」


「ジャパニーズお風呂!お湯に入るの初めての体験ね。早速行ってきます!」


そう言うと着替えを取りに部屋へ行くケイティであった。

着替えを取ってきたケイティは浩紀の元へきて、耳元でささやいた。


「浩紀、いつでも入ってきていいからね」


「い、行くわけないだろ!いいからさっさと入っこい!」


ケイティは笑いながらお風呂へと向かっていった。

30分ほどして出てきたケイティはすっきりした顔をしていた。


「日本のお風呂気持ちよかったね。いつか温泉も行ってみたいです」


「それなら夏休みになったらみんなで温泉にでも行こうか」


ケイティの要望に博康が答えた。


「ところで夕飯なんだけど、ケイはお寿司は食べられるかい?よかったら今夜は寿司を出前で頼もうと思うんだけど」


「お寿司大好きね。マグロ、サーモン、エビとかどれも大好きです!特にワサビの鼻にツーンとくる感覚は面白いね」


「なら今夜は寿司に決定だな。浩紀、よかったら杏奈ちゃんや薫ちゃんにも声かけてみなよ。食べに来るならその分増やしておくからさ」


浩紀はさっそく杏奈に電話をし、確認を取った。


「兄さん、二人とも来るってさ」


「わかった。なら5人前頼んでおくかな。後は冷凍のフライドチキンとポテトに、あとピザもあったはずだから、それも一緒に出しちゃおう」


こうして夕飯のメニューが決まったのであった。


「浩紀、夕飯までまだ時間あるし、お前も先にお風呂入ってきちゃったらどうだ?」


「そうだね兄さん。入ってきちゃうよ」


そう言うと浩紀は自室へ戻り着替えをもってお風呂場へと向かった。

それを見ていたケイは何かを思いついたように目を輝かせた。


(さっき浩紀に悪いことしたね。お詫びに浩紀の背中流してあげるね)


浩紀が脱衣所へ入っていくのを確認したケイは、急いで自分の部屋へ戻り、スーツケースの中から夏に使おうと思っていたビキニを取り出し、急いで着替えてお風呂場へと向かっていった。

そして階段を下りた先で、浩紀と話をしようと予定の時間よりも早めにやってきた杏奈と鉢合わせする。


「ちょっとケイ、なんて格好をしてるのよ」


ケイティは悪びれる様子もなく杏奈に答えた。


「さっき私のいたずらのせいで浩紀に迷惑かけたから、お詫びに浩紀の背中を流すね!日本の男の人、女性に背中洗われるの好きって聞いたね」


「ちょ、ちょと待ちなさいよ!そういう役目は恋人の私がやるべきよ!」


「私お詫びしないといけないね!だから私やるね!」


「だめよ!ヒロの背中を洗っていいのは私だけなんだから」


もつれあうようにしながらお風呂場へと向かっていく二人であった。

その頃浩紀は鼻歌交じりに髪の毛を洗っていた。


(ん?なんか廊下の方が騒がしい気がするけど、何かあったのかな?後でお風呂から出たら聞いてみるか)


そんなことを考えながらシャワーで泡を落としていった。そろそろ体を洗おうかとボディーソープに手を伸ばそうとしたとき、脱衣所と廊下の間のドアが勢い良く開かれ、杏奈とケイティが脱衣所へ入ってきた。


「いったいどうしたんだい?」


脱衣所に人が入ってきた気配を感じ取った浩紀は、腰にタオルを巻きながらお風呂場の扉の方に向かって声をかけた。


「さっきの悪戯のお詫びに、浩紀の背中を流してあげようと思ってきたね」


「だからヒロの背中を流すのは私だって!」


(ケイだけじゃなく杏奈もいるのか)


「ちょっと二人とも落ち着きなよ。ケイもさっきの事なら気にしなくていいから。それにアンも落ち着いて」


なだめる浩紀であったが、争いは激化するばかりであった。


(こうなったら扉を開けて直に顔を見ながら二人を落ち着かせるしかないか)


浩紀は何とかなだめようとお風呂場の扉を開けて、直接落ち着かせようとした瞬間に事件は起こった。

扉を開こうとした杏奈とケイの手が扉の代わりに浩紀が腰に巻いていたタオルを掴んでしまったのである。

そしてそれにより浩紀の腰からタオルがはぎとられるという悲劇が起こってしまう。

とっさの出来事に固まってしまう浩紀であった。

そして杏奈とケイの目の前にさらされる浩紀のジュニア。

それを眼前で見た二人の反応は、ケイは「ワオー」と言いながらまじまじと直視し、杏奈は「キャッ」と可愛い声を上げながら目を指で覆っていたが、指と指の間は大きく開いており、その隙間からしっかりと見ていた。

そのまま時が数秒流れ、我に返った浩紀は自分の手でジュニアを隠した。


「お前らいい加減にしろー!お風呂場からさっさと出てけー」


浩紀の怒声で急いで立ち去る二人であった。

その後、お風呂から出てきた浩紀が二人を正座させ、あとからやって来て事情を聴いた薫と一緒に説教をするのであった。

特に薫の怒り方は大変なものであった。


(ずるい、ずるい、ずるい!私だってお兄ちゃんの……見たかったのに!)


それはもはや八つ当たり以外の何ものでもなかったが、この日の桐谷家は、注文したお寿司が届けられるまで賑やかな説教の声に包まれることになったのであった。



第1章第7話をお読みいただきありがとうございます。


今回はお風呂場でのハプニングについて書かせてもらいました。

通常ラッキースケベって男性が女性の裸を見ちゃうとかの展開が多いと思うんですけど、逆のパターンでもラッキースケベと呼んでいいのでしょうか?よかったら皆さんの意見を聞かせてください。


お願い:皆様からの応援(ブックマーク&【評価★★★★★】)をお待ちしております。その応援で恥ずかしい思いをした浩紀君の心も癒されるはずです(笑)。


明日も1話投稿予定ですので、よろしくお願いします。

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