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【本編終了】『幼馴染の境界線 ―僕の祈りと、君の憧れ―』  作者: サッサン
第9章:チョコレート白書

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第2部(本編)エピローグ:伝説再び! ~杏奈、舞台の上で愛を叫ぶ~

とうとう本編の最終話がやって来てしまいました。後書きにて今後の予定も書きますのでよろしくお願いします。

秋晴れの文化祭最終日。

体育館の特設ステージは、全校生徒の熱気に包まれていた。

今年度の目玉行事、文化祭の最終イベントである『ベストカップルコンテスト』の結果発表。

新生徒会長に就任したばかりの薫が、不敵な笑みを浮かべてマイクを握る。


「……それでは発表します。第3位は、畑中沙織さん&桐谷浩紀さんペア!」


割れんばかりの拍手と、「浩紀、今年もか!」「もはや伝統芸能だな!」という野次が飛ぶ。

去年2位だった沙織は、順位を下げたことに少し不満げだが、それでも勝ち誇った笑顔で浩紀の腕を組んで登壇した。


「おめでとうございます。賞品は映画のペア鑑賞券。……ただし」


薫の瞳が怪しく光る。


「今年からルールが変わりました。賞品は必ず、選出されたペア本人同士で使用しなければなりません。譲渡・変更は一切禁止。生徒会長である私の独断による、絶対のルールです」


「ちょ、ちょっと! なんでそんな変なルール作ったのよ!」


客席最前列で、杏奈が身を乗り出して叫ぶ。

しかし、薫はそれを涼しい顔で受け流した。


「生徒会長の特権です、お姉ちゃん。……さて、続いて第2位。河合薫&桐谷浩紀さんペア!」


どよめく会場。

去年3位だった薫が、自らルールを書き換えて2位へ浮上するという暴挙。


「おい、去年も浩紀は3回選ばれて伝説になったけど、今年も全入賞かよ!」と観客が沸く。

浩紀は呆然と立ち尽くす。薫は浩紀の隣に並び、これ見よがしに耳元で囁いた。


「第2位の賞品は、ディズニーランドのペアチケット。……お兄ちゃん、閉園まで遊び尽くした後は、近くのホテルに泊まって次の日に帰りましょうね。ふふ、楽しみです……ひ・ろ・き・さん」


「薫! あなたって子は……っ!」


杏奈のボルテージが最高潮に達したその時、薫がニヤリと笑って最後の一枚を読み上げた。


「そして……第1位。河合杏奈さん&桐谷浩紀さんペア。……おめでとう。賞品は横浜ランドマークタワーのペア宿泊券、観覧車チケット付きです。……もちろん、これも『本人同士』で行ってもらいますからね」


ようやく自分の名前が呼ばれ、ステージに駆け上がった杏奈だったが、その表情は怒りと喜びが混ざり合って大変なことになっていた。


「……やっと呼ばれた。でも、なによそのルール! 沙織と映画? 薫とディズニーにお泊まり!? ふざけないでよ!」


そこへ、3位の沙織が追い打ちをかけるように浩紀の肩を抱く。


「浩紀、いつ映画見にいこっか? そのあとの食事の場所も決めないとね。ちなみに浩紀はどんな服装で来てほしい?」


「ちょっと! ヒロは私のヒロなんだからね!」


杏奈の絶叫がマイクを通して体育館中に響き渡る。

すると、薫と沙織が顔を見合わせ、いたずらっぽく微笑んだ。


「お姉ちゃん、これはルールですから。諦めてください」


「そうよ、杏奈。たまには私に貸しなさいよ」


そして二人は同時に、楽しそうに言い放った。


「「それと私たち、まだ全然諦めてないからね!」」


「なっ……! だーかーら! ヒロは私のヒロなんだってば!!」


必死すぎる杏奈の姿に、浩紀も、そして会場を埋め尽くした全校生徒も、我慢できずに大爆笑の渦に包まれた。

2年連続の「3冠伝説」を目の当たりにした観客は大盛り上がりだ。

浩紀は揉み合う三人を交互に見て、腹を抱えながら叫んだ。


「あははは! お前ら……本当に最高だな!」


その様子を、客席の最前列で恋人の敦子と並んで見ていた親友の太田が、やれやれと肩をすくめた。


「……2年続けて伝説更新か。どうやらあいつの周りは、まだまだ騒がしそうだな」


浩紀の、そして彼女たちの賑やかな日常は、これからもずっと、この青空のように晴れやかに続いていく。


【本編・完】


本編最終話のエピローグをお読みいただきましてありがとうございます。


ここまで100話以上にわたるお話を最後までお付き合いいただきありがとうございます。

読んでくださる読者様がいたからこそ完結まで持ってくることが出来ました。

本当にありがとうございました。

ちなみに、今回の終わらせ方ですが、どうしても悲しい終わらせ方にはしたくなかったので、こういった終わらせ方にさせて頂きました。

ただこのエピローグに関しましては本編(浩紀と杏奈の物語)としてのエピローグであり、物語そのもののエピローグではありません。引き続き明日以降もいつもの19時15分に1話ずつ、投稿します。間幕で数話、外伝では2話と真のエピローグの合計3話を書かせていただく予定です。

ですので、少なくともそこまではぜひお付き合いいただきたいと思います。


あと本編完祝いとしてのブックマーク&評価ポイントでのご祝儀を随時お待ちしております。


※ちなみにこの物語が好きなので、物語終了後も不定期にはなりますが、外伝orおまけとして、様々な内容のものを書いていこうと考えています(内容はまだ未定)。ですのでブックマークは外さずにいてくれると嬉しいです。

あと、場合によっては第三部を書く可能性も……。

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― 新着の感想 ―
サッサン先生 物語の完成、本当におめでとうございます!! 構想から執筆まで、たくさんのエネルギーを注いで来られたことと思います。ドキドキワクワクの物語を楽しませて頂き有難うございました。 お疲れ様で…
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