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ブラックホールの向こうは400年前の沖縄でした〜現代の道具と知識で始める琉球王国改革〜  作者: gere


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第72話 2026年6月5日

更新遅くなりすみません

現代の倉庫に戻った俺は、事務所の椅子に腰を下ろした。王様との話し合いで、これからやることが一気に増えてしまった。


王府直轄の水田20面に、職人の育成、それに必要な道具の調達まである。とりあえずコーヒーを淹れ、煙草に火をつけた。


机の上には王府で書き留めたノートがある。改めて読み返してみると、我ながら随分と大きな計画を立てたものだと思う。


水田20面の開墾に職人の育成。どちらも俺から王様に提案したことだし、やるからには中途半端に終わらせたくない。


水田は100メートル四方が20面。人夫200人を使い、45日ほどで完成させる予定になっている。


それとは別に、鍛冶職人と研究者が40人、木工職人と研究者が40人、陶器職人と研究者が12人。合わせて92人を育てることになった。


俺は土木の知識ならそれなりにあるが、鍛冶や木工の専門家ではない。まして陶器となると、焼き物を作った経験すらない。


「さて、どうしたものかな」


パソコンを立ち上げ、ChatGPTを開いた。こういう時は相談相手がいると助かる。


「1600年の琉球で職人を育てたいんだけど、必要な工具を揃えたい。鍛冶40人、木工40人、陶器12人で、それぞれ半分くらいは研究も担当する予定だ」


しばらくすると、画面に回答が表示された。


『まず、職人が使用する工具と、研究用の教材を分けて考えるとよいでしょう』


確かに、物を作る職人と、仕組みを調べる研究者では必要な道具も違うだろう。俺はノートを開き、購入リストを書き始めた。


「まず鍛冶から頼む。できれば電気を使わない道具を中心にしてくれ」


画面に次々と工具の名前が並んだ。片手ハンマー、両手ハンマー、金床、万力、金属用ヤスリ、金切りノコギリ、タガネ、手回しドリル、ドリル刃。


さらに、ノギス、マイクロメーター、タップ・ダイス、分解用工具まである。どれも現代では珍しくないが、1600年の琉球では貴重な道具になるだろう。


「結構な数になるな」


40人いるからといって、金床を40台も用意する必要はない。何人かで一つの作業場を使えばいいし、最初から全員が同じ作業をするわけでもない。


片手ハンマー10本、両手ハンマー5本、金床5台、万力10台。ヤスリやタガネも複数用意し、精密な測定器は共同で使わせることにした。


「ネジを作るための道具も必要だな」


タップとダイスをリストに追加した。今の琉球でも釘や刃物は作れるだろうが、同じ寸法のネジを大量に作るとなると話は別だ。


そのためにも、まずは正確に寸法を測ることを覚えてもらわなければならない。俺は工具の名前だけでなく、何に使うのかも簡単に書き込んでいった。


次に研究用の道具を調べた。手動ジャッキ、手押しポンプ、手動ウインチ、それに分解用の工具類。


こうした単純な機械なら、構造を調べるのにも向いているだろう。俺は以前、車のジャッキを使った時のことを思い出した。


小さな力で重い車を持ち上げられる。仕組みを知らなければ不思議に思うだろうが、分解して調べれば少しずつ理解できるはずだ。


「研究用は、動かす物と分解する物を用意した方がいいな」


手動ジャッキとポンプ、ウインチはそれぞれ2台ずつにした。一台を動く状態で残し、もう一台を分解して調べてもらえばいい。


次は木工だ。ノコギリ、カンナ、ノミ、木槌、差し金、巻尺、木工用万力、手回しドリル、作業台。


こちらも基本的な道具を中心に揃えることにした。木工職人については、あまり心配していない。


塩屋村でも家を建てる時に大工仕事をしているし、首里にはもっと腕のいい職人がいるはずだ。現代の道具を見せれば、すぐに使い方を理解する者もいるだろう。


ただ、俺が本当に期待しているのは、その先だ。道具を使うだけでなく、同じ物を自分たちで作れるようになってほしい。


「機織り機と足踏みミシンも研究してもらおう」


俺はChatGPTに、電気を使わない機織り機と足踏みミシンを探すよう指示した。機織り機は木工職人が中心になって研究し、ミシンは鍛冶職人にも協力してもらう。


どちらも2台ずつ用意することにした。一台はそのまま使い、もう一台は分解して構造を調べてもらうつもりだ。


「これが作れるようになれば、布や衣服の生産も変わるだろうな」


今の琉球では、布を織るにも相当な手間がかかるはずだ。機織り機を改良できれば、一人が一日に織れる布の量も増えるかもしれない。


足踏みミシンについては、いきなり複製するのは難しいだろう。それでも、針が上下する仕組みや、足の動きを回転に変える構造を研究するだけでも意味がある。


次は陶器職人だ。土ふるい、はかり、高温用温度計、ゼーゲルコーン、スコップ、混練桶、耐熱手袋。


陶器職人には、以前から考えていた耐火レンガの研究を担当してもらいたい。窯の温度を正確に知ることができれば、今まで経験だけに頼っていた焼成作業も変わってくるだろう。


「耐火レンガはもうあるから、今回は研究用の道具だけでいいな」


俺はリストを整理した。旋盤もすでに用意してあるから、新しく買う必要はない。


ここまでで、鍛冶、木工、陶器の道具は一通り揃った。俺はコーヒーを飲みながら、画面に並んだ工具の名前を眺めた。


「しかし、これを渡しただけで使いこなせるわけじゃないよな」


考えてみれば、現代の工具には当たり前のように寸法が書かれている。10ミリのボルト、20センチの定規、1メートルの材料。


だが、1600年の琉球人に10ミリと言っても、何のことか分からないだろう。まずは単位から教えなければならない。


俺はChatGPTに質問した。


「1600年の琉球で現代の工具を使わせるなら、メートル法を教えた方がいいよな?」


『はい。共通の寸法で部品を製作するためには、単位の統一が重要です』


今まで使っていた長さの単位が悪いというわけではない。ただ、俺が持ち込む工具はすべて現代の規格で作られている。


これから同じ部品を作るなら、メートル法を覚えてもらった方が都合がいい。俺はノートに長さ、重さ、容量、温度と書き込んだ。


「じゃあ、基準になる物も用意しておこう」


1メートルの標準尺を3本、30センチの精密金属直尺を20本。1キログラムと100グラムの基準分銅をそれぞれ3個、1リットルの標準容器を3個、精密天秤を3台。


それに保管用のケースも3組追加した。基準になる物だから、誰かが勝手に削ったり曲げたりしないように管理してもらう必要がある。


「1組は王府で保管して、残りを工房で使えばいいな」


これで鍛冶場でも木工場でも、同じ寸法で部品を作れるようになる。例えば、首里の鍛冶屋が作った金具を、遠く離れた村の大工が作った木箱に取り付ける。


寸法が統一されていれば、わざわざ現物を持ち寄らなくても組み立てられるはずだ。そう考えると、これは結構大事なことだと思った。


ただし、米の売買や税の計算まで、いきなりメートル法に変えるつもりはない。王府で決めた米の買い上げ制度では、斤を使うことになっている。


これまでの貫や斤はそのまま残し、まずは工房や建設現場から新しい単位を広めていけばいいだろう。俺は購入リストに基準器の項目を追加した。


一通り道具のリストを作り終えたところで、俺は別の問題に気がついた。


「そういえば、92人もどうやって教えるんだ?」


鍛冶40人、木工40人、陶器12人。俺が一人ずつ教えていたら、それだけで何年もかかってしまう。


そもそも俺自身、すべての技術を知っているわけではない。専門的なことは、職人たちに研究してもらうしかない。


「先生を育てた方がいいかもしれないな」


俺はChatGPTに相談した。


「92人の職人に現代の数字や単位を教えたいんだけど、先に先生を育てる方法はどうだろう?」


『効率的な方法です。読み書きと算術ができる人材を王府から選び、教育者として養成することをおすすめします』


「何人くらい必要かな?」


『92人を教育するのであれば、12人程度を配置する案が考えられます』


12人か。王様に頼めば、読み書きができる人間をそれくらい集めてもらえるだろう。


俺はノートに教育者12人と書き込んだ。まず先生たちに数字と単位を覚えてもらい、それから職人に教えてもらうつもりだった。


ところが、そこまで考えたところで手が止まった。


「いや、待てよ」


先生を育てるのに何十日もかかるとしたら、その間、職人たちは何をしているんだろう。もちろん今までの仕事を続けてもらえばいいのだが、せっかく92人も集めるのだから時間を無駄にしたくない。


俺は王府で決めた水田の計画を見直した。100メートル四方が20面、人夫200人を使い、45日で完成させる予定だ。


「そうか、水田があるじゃないか」


俺は思わず声を出した。水田を造るには、最初に土地を測らなければならない。


100メートルの距離を測り、四隅に杭を打ち、土地の高さを調べる。これこそ、現代の単位を教えるのにちょうどいい仕事じゃないか。


「ChatGPT、先生たちを教室で教育するより、実際に水田を測らせた方が覚えやすいんじゃないか?」


『実物を使った教育は効果的です。距離や面積を実際に測ることで、単位の意味を理解しやすくなります』


100メートルと言葉で説明するより、実際に100メートルを測って歩かせた方が、どれくらいの長さなのか分かる。


1メートルの標準尺を見せれば、センチメートルやミリメートルも説明できる。俺は頭の中で授業の様子を思い浮かべた。


「だったら、職人92人も一緒に連れていこう」


俺はさらに考えた。どうせなら人夫200人も一緒に勉強させればいいんじゃないか。


水田を造るのは人夫たちなんだから、長さや深さの単位を覚えてもらえば、俺の指示も伝わりやすくなる。


「よし、全員で水田を造ろう」


俺はノートに人数を書き出した。人夫200人、鍛冶職人と研究者40人、木工職人と研究者40人、陶器職人と研究者12人、教育者12人。


全部で304人。俺を入れると305人になる。


これだけの人数が集まれば、ちょっとした学校みたいなものだ。水田を造りながら勉強するというのも、なかなか面白い。


俺はChatGPTに計画を整理させた。最初は全員に100メートルという長さを見せ、次に班ごとに分かれて実際に距離を測ってもらう。


「直角も教えないとな」


100メートル四方の水田を造るなら、角が直角になっていなければならない。俺は3メートル、4メートル、5メートルの三角形を使って直角を作る方法を思い出した。


「3、4、5の三角形を作れば直角になる。これも実際にやらせれば分かるだろう」


最初は不思議に思うかもしれないが、自分たちで測って確かめれば納得するはずだ。100メートル四方を測り終えたら、次は面積を教える。


縦100メートル、横100メートル。掛け算すれば1万平方メートルになる。


「これが1ヘクタールだと教えればいいわけだ」


もっとも、最初からヘクタールまで覚えてもらう必要はない。まずは長さと面積の違いを理解してもらえば十分だ。


その後は、実際の開墾作業に入る。パワーショベルで土を掘り、ダンプで運び、トラクターで耕す。


人夫たちには、切り株や石の片づけ、水路の整備などを担当してもらう。これなら200人の人夫にも仕事がある。


職人たちには、作業をしながら重機の構造も見せてやろう。鍛冶職人なら、あれだけ大きな鉄の機械がどうやって動くのか興味を持つだろう。


木工職人なら、測量杭や水路の構造を見せれば、何か新しい発想が生まれるかもしれない。陶器職人には、掘り出した土の違いを観察してもらうのも面白そうだ。


「研究者には、気になったことを記録させよう」


俺が教えたことを覚えるだけでは、いつまでたっても俺を超えられない。分からないことを自分で調べ、考える習慣を身につけてほしい。


それができるようになれば、俺の知らない技術だって生まれるかもしれない。俺は研究者用のノートも必要だと思った。


「先生たちはどうするかな」


最初は12人とも俺と一緒に測量をする。俺が説明した内容を覚えてもらい、次の区画からは自分たちで人夫や職人に教えてもらえばいい。


間違っていたら、その場で俺が直す。これなら先生たちも教えながら覚えられるだろう。


昼間は水田の建設を進め、夕方にはその日覚えたことを復習する。304人全員を一つの場所に集めて授業をするのは大変だから、班ごとに分かれてもらう。


教育者12人には、それぞれ担当する班を決めてもらえばいい。俺はノートに一日の流れを書き込んだ。


「45日間で、どこまで覚えられるかな」


俺は画面に向かってつぶやいた。


『習熟度には個人差がありますが、実際の作業で繰り返し使う数字や単位は、理解が進みやすいと考えられます』


確かに、毎日使っていれば自然に覚えるだろう。最初はメートルとセンチメートルだけでもいい。


長さが分かるようになれば、次は面積。その次は高さや勾配、土の量を計算する方法を教えればいい。


水田造りが進むにつれて、覚えることも増えていく。俺はノートに、45日間の大まかな教育計画を書き込んだ。


最初の数日は測量を中心にする。その後は開墾を進めながら、必要な単位や計算を教える。


水路を掘る時には深さと勾配を、土を運ぶ時には体積を、田んぼを区切る時には面積を教える。これなら勉強のためだけに仕事を止める必要もない。


もちろん、すべての人間が45日で計算を覚えられるとは思っていない。それでも、何も知らなかった人間が1メートルを理解し、数字を読めるようになるだけでも大きな進歩だ。


俺はさらに、教育者用の教科書を作ることにした。0から9までの数字と、その読み方。


足し算、引き算、掛け算、割り算。長さ、面積、重さ、容量、温度の単位。


それに、直線、円、直角、平行、直径、半径といった図形の基本。最初から全部覚える必要はないが、教える側には知っておいてもらいたい。


「図面の読み方も入れておこう」


俺はChatGPTに、木箱を例にした簡単な図面を作るよう指示した。正面から見た図、横から見た図、上から見た図。


そこに縦、横、高さの寸法を書き込む。これを見ながら同じ箱を作らせれば、図面の意味も分かるだろう。


さらに、鍛冶職人と木工職人が共同で作る教材も考えた。木工職人が木の部品を作り、鍛冶職人が金具を作る。


寸法が合っていれば、そのまま組み立てられる。合っていなければ、どこが違うのか調べてもらう。


「これなら共通の単位が必要な理由も分かるな」


単位を覚えるだけなら退屈な授業になるかもしれないが、実際に物を作りながらなら興味も湧くだろう。


「そういえば、千歯扱きも作らせてみたいな」


以前から考えていた脱穀用の道具だ。木製の台に金属の歯を並べる構造だから、鍛冶と木工の共同研究にはちょうどいい。


俺はChatGPTに図面を作らせ、試作用の材料も購入リストに追加した。鋼材、木材、固定用の金具。


最初は一台だけ作らせて、実際に使ってみればいい。うまくいかなければ、どこが悪いのか考えて改良する。


「失敗しても構わないから、自分たちで考えてほしいんだよな」


俺は画面に表示された図面を眺めながら、そんなことを考えていた。今まで俺が塩屋村でやってきたことは、現代から物を持ち込むことが中心だった。


米を持ち込み、農機具を持ち込み、重機を使って土地を開墾した。それで村の暮らしは随分よくなったと思う。


だが、俺がいなければ何もできないままでは、いつまでたっても同じことの繰り返しだ。今度は、作れる人間を育てなければならない。


俺はコーヒーを飲み干し、購入リストを開いた。まずは鍛冶用の道具から整理する。


片手ハンマー10本、両手ハンマー5本、金床5台、万力10台。金属用ヤスリ20組、金切りノコギリ10本、タガネ10組、手回しドリル5台、ドリル刃10組。


ノギス10本、マイクロメーター5本、タップ・ダイス5組、分解用工具10組。金床や万力は重いから、専門業者からまとめて取り寄せた方がよさそうだ。


ハンマーやヤスリ、ノコギリなどは県内の工具店でも揃えられるだろう。俺は購入先を分けてリストに書き込んだ。


次に研究用の機械だ。手動ジャッキ2台、手押しポンプ2台、手動ウインチ2台、手回しドリル2台。


これらは機械工具の販売業者から取り寄せることにした。できるだけ単純な構造の物を選び、研究用に使ってもらうつもりだ。


木工用は、ノコギリ10本、カンナ10台、ノミ10組、木槌10本、差し金10本、巻尺10個。


木工用万力10台、手回しドリル5台、木工作業台10台。それに機織り機2台と足踏みミシン2台だ。


機織り機とミシンは普通のホームセンターでは売っていないだろうから、専門業者を探す必要がある。俺は検索画面を開き、販売している会社を調べ始めた。


「足踏みミシンって、今でも売っているんだな」


中古品や修理済みの物も見つかった。電気を使わずに動くなら、1600年でもそのまま使える。


機織り機も、手織り用の物なら購入できそうだ。俺は候補をいくつか選び、購入リストに追加した。


次は陶器職人用だ。土ふるい3組、デジタルはかり3台、高温用温度計3台、ゼーゲルコーン3組。


スコップ6本、混練桶3個、耐熱手袋12組。これらは陶芸用品の専門業者からまとめて取り寄せることにした。


さらに、基準器も忘れてはいけない。1メートルの標準尺3本、30センチの精密金属直尺20本。


1キログラムの基準分銅3個、100グラムの基準分銅3個、1リットルの標準容器3個。精密天秤3台と、保管用のケース3組。


こちらは精密測定器や計量器を扱う専門業者に頼むことにした。普通の工具と違って、どこででも買えるというものではない。


「これだけでも結構な金額になりそうだな」


俺は苦笑いしながら、リストをスクロールした。最後に共通用品を確認する。


ノート100冊、鉛筆200本、消しゴム100個、定規50本。保護メガネ100個、作業用手袋100組、工具収納箱20個。


それにコピー用紙も追加した。教材を印刷することを考えると、紙はいくらあっても困らないだろう。


「ノートは100冊で足りるかな」


304人全員に配るには足りないが、最初から全員が文字を書けるわけでもない。まずは教育者と研究者、それに記録係を中心に使ってもらえばいい。


必要になれば追加で持ち込める。俺はそのまま100冊にしておいた。


最後に千歯扱きの試作用材料を確認した。鋼材、木材、固定用金具、それに図面の印刷代。


これで一通り揃ったはずだ。俺は購入先をもう一度整理した。


県内のホームセンターと工具店で買う物。鍛冶工具の専門業者に頼む物。


精密測定器や計量器の専門業者に注文する物。機械工具の販売業者から取り寄せる物。


機織り機や足踏みミシンを扱う業者、陶芸用品の専門業者、木材や鋼材の販売業者。文具や印刷用品は近くの店でまとめて買えばいい。


「しかし、随分いろんな店から買うことになるな」


俺は購入リストを見直し、同じ店で買える物をまとめていった。これだけの品物を一度に揃えるとなると、さすがに時間がかかりそうだ。


「ChatGPT、こういう道具をまとめて注文するなら、どれくらいの日数を見ておけばいいかな?」


『一般的な工具は数日で入手できる場合がありますが、専門工具や機織り機などは納期が長くなる可能性があります。余裕を持って2週間程度を見込むとよいでしょう』


「2週間か。それくらいなら問題ないな」


俺は購入リストを保存し、注文先ごとに整理した。これで必要な物と仕入れ先は決まった。


王府へ戻ったら、まず王様に教育者12人を選んでもらう。それから人夫200人、職人と研究者92人、教育者12人の304人を水田予定地に集める。


最初の測量から全員に参加してもらい、45日間で20面の水田を造る。その間に数字や単位を覚えてもらい、職人たちには現代の道具や機械の仕組みを学んでもらう。


「水田が完成する頃には、みんな少しは変わっているだろうな」


俺は窓の外に目を向けた。倉庫の中には、これまで買い集めた機械や道具が並んでいる。


これからさらに多くの物が届くことになるが、それをただ使うだけで終わらせるつもりはない。俺が持ち込んだ道具を見本にして、琉球の職人たちが自分たちで新しい道具を作る。


そして、その技術を次の世代へ伝えていく。そうなれば、俺がいなくても琉球は発展していけるはずだ。


「さて、まずは注文からだな」


俺は新しいコーヒーを淹れ、パソコンに向き直った。画面には、これから購入する工具や機械の一覧が並んでいる。


一つずつ確認しながら、俺は仕入れ先への注文準備を始めた。


読んでいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
現代⇔昔の作品を探してたどりつきました。 琉球という珍しい題材にワクワクしています。 あとこの作品でヘチマって食えると知りました。スポンジだけかと思ってた… 続きも楽しみにしています。
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