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第九話 殉職

俺の名前は石川池早九いしかわちはやく

埼玉県警刑事部の刑事だ。


通称、自称、せっかち刑事。


とにかく、早く帰りたい。


なのに、今日も事件が俺を呼ぶ。


「先輩、こっちです。」


「おう、行くか。」


俺たちは、先日殉職した先輩刑事のご家族にお見舞い金を渡しにきたのだ。


「……読者はせっかちだから、俺が殉職すると思ったはず……。」


「何の話です?」


「こっちの話だ。」


「そうですね。先輩、この後、飲みに行きませんか?」


「……そうだな、先輩にはお世話になったし、笑って送らなくっちゃ。」


2人で飲みに行った。


いっぱい笑った。


不意に後輩が言う。


「そういえば、僕らって、今日は半休とって来たんですよね?」


「ん?そうだけど?」


「じゃあ、まだ帰宅間に合うんじゃないですか?」


「よし!帰るぞ!」


俺はさっさと帰宅する。


5:15


「ただいま…」


俺はゆっくり風呂に浸かった。


「くそ、気持ちいいな……」


明日は、もっと早く帰りたい。

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