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女神(アイドル)たち舞い歌いて、邪を祓う  作者: 暇崎ルア
第4章 悪意には、甘き実りを

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高天原と因幡 通話

「——はーい、もしもし。高天原です」

「プロデューサー、お疲れ様です」

「おおっ、因幡くんから電話なんて珍しいじゃん。どうしたの?」

「単刀直入に言います、F&Eエレメントの方から接近してきました」

「待って待って、話が見えないんだけど……?」

「——こほん、失礼しました。本日、楓花の出演するドラマがクランクインしたのですが」

「ああ、知ってるよ。『おとおうじ』のドラマね」

「そうです——私は直接会ったわけではないのですが、E&Fエレメントの御剣社長が撮影現場に訪れ、楓花や美亜たちと接触を図ったようです」

「……ほほう」

「ここから先は極秘事項です」

「了解、それで?」

「発売前の新商品のドリンクを『差し入れ』として渡してきたようなのですが……呪物の可能性が高いかと」

「それは因幡くんの見識による判断なのかな?」

「はい、今現在私の手元に楓花と美亜から預かったドリンクがあります。先ほどフタを開けずに霊視をしましたが、中身から強い邪気を感じました」

「わかった、それは開けないでおいて。今日時間あるかな?」

「午後7時以降でしたら空いております」

「オーケー、じゃあいつものファミレスで会おう。そのときにそのドリンクを渡してもらえるかな?」

「わかりました」

「ありがと、責任持って預かるよ。俺の昔馴染みにそういうの詳しい奴いるからさ、聞いてみるよ」

「——それは、あの人のことですか?」

「あれ、因幡くん会ったことあるっけ? そうだよ、あいつ」

「一度だけあります。実際にお会いするまでは、凄腕のベーシストという認識しかありませんでしたが、我々の馴染みの世界に関してなかなかの知識をお持ちの人ですよね」

「あいつはね、因幡くんと並ぶ形でこの手のことに詳しいよ。ぶっちゃけ俺なんかよりずっと頼りになると思う——あんまりこの手のことには関わりたがらないと思うけど、今回ばかりは頭下げてでも協力してもらおう」

「大丈夫なのですか? そのように強引に巻き込んで」

「大丈夫じゃなくても、土下座してでも協力してもらうよ。悠長なこと言えるようなことやなくなってきたさかい——おっとごめん、つい素が出ちゃった」

「……わかりました、では私からもお願いします」

「オーケー、じゃあまたあとで」

「はい、よろしくおね……あっ」

「ん? どうかした?」

「——何だ、あれは」

「えっ? 今度は何!? なんか声震えてない?」

「まさかありえない、なぜあんなものが……」

「だからあんなものって何!? 全然わかんないんだけど!?」

「すみません、失礼します——後ほど、お会いしましょう」

「ちょっと因幡くん!? ……あーあ、切れちゃった。何だったんだ、怖いなあ……」

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