第四章:大増員と縦割り組織の誕生 第12話「帰ってきた松永久秀と血塗られた三千万円」
**第四章:大増員と縦割り組織の誕生**
**第12話「帰ってきた松永久秀と血塗られた三千万円」**
「重い……。物理的にも、精神的にも……」
愛知県清須市。かつて戦国の覇王が居城を構えた歴史あるこの地を、秋の冷たい風が容赦なく吹き抜けていく。
黄昏時、西の空が血のように赤く染まる中、明智光秀は喫茶『本能寺』の裏手にある勝手口の前に立ち、深い、深いため息を吐き出していた。
彼の左手には、近所の業務スーパーで買わされた十キロの激安白米の袋が、指にずっしりと食い込んでいる。
「……定食として出すなら、せめて『あいちのかおり』が良かったんですがね……。愛知県清須市に店を構える会社として、地元の米くらい使いたいものです」
地元企業としてのささやかな矜持を虚空に呟いてみるが、当然誰にも届かない。これは財務担当・丹羽長秀による「腹持ちの良い激安米こそが至高」という徹底的なコストカットと、強引な定食化計画の犠牲となった証であった。
そして、光秀の右手には、厳重なロックの掛かった黒のブリーフケースが固く握られている。
中に入っているのは、足利金融との融資契約書。そして、その契約によって確保した「三千万円」という莫大な融資資金の束だ。
たった数時間前、光秀は経営者としての覚悟を決め、過去のトラウマである貸しはがしの記憶を乗り越えて、この地獄の契約書にサインをしてきたのだ。
店舗利益の五十パーセント上納。年利十五パーセント。返済期間中の追加担保要求。おまけに未来永劫、あの没落頭取を『将軍』と呼ぶという屈辱的かつ無意味な条件付き。一歩間違えれば、いや、立ち止まった瞬間に会社が即死しかねない、完全なる悪魔の契約である。
その光秀が覚悟を決めた姿を、社長である織田信長もその場で見ていた。
『ようやく、経営者らしい顔になったな』
信長のあの言葉が、光秀の耳の奥にこびりついて離れない。
だからこそ、この三千万円は単なる事業資金ではない。光秀自身が中間管理職の殻を破り、経営層として初めて自らの意志で背負い込んだ、最初の巨大なリスクの結晶なのだ。
「……三千万円の借金を背負い込んだ人間が、帰社して最初にやっている仕事が『米十キロの買い出し』とは。なんというブラックコメディですか」
光秀は自嘲気味に笑うと、気合を入れ直して勝手口の重い鉄扉を押し開けた。
――ゴォォォォォォォォォォッ!!!
「あっつぅぅぅぅい!! もう無理です光秀さぁぁん!! 腕の毛どころか、まつ毛まで全部燃えましたぁぁぁ!!」
店に入った瞬間、光秀を暴力的なまでの熱風と、羽柴秀吉の悲痛な絶叫が出迎えた。
店内は相変わらず、いや昨日にも増して地獄のようなカオス空間と化していた。
営業特攻隊長の柴田勝家が、「さあさあ、席は空いてるぞ!」と外から通行人を物理的に引きずり込み、接客担当の前田利家が「お冷やのお代わりはいかがですかァ!」と客のパーソナルスペースをガン無視した過剰なサービスで回転率を乱している。購買担当の佐々成政は、品質や安全性より価格を優先した、発色の良すぎる謎の巨大肉を次々と厨房に放り込んでいる。
そして厨房の奥では、今日もワンオペで『第一世代本能寺オーブン』の前に立つ秀吉が、自らの「怒り」を燃料とするオーブンの異常な火炎に全身を包まれながら、半泣きで中華鍋を振り続けていた。
「秀吉! もう少しの辛抱です! 今すぐ……!」
光秀は米袋を床にドスッと置き、ブリーフケースを抱えて事務所スペースへと駆け込んだ。そこには、パイプ椅子にふんぞり返る信長と、ノートパソコンのキーボードを淡々と叩く丹羽の姿があった。
「社長! 丹羽殿! 足利金融からの資金調達、完了しました!」
光秀がブリーフケースをテーブルに叩きつけると、バチン、と鈍い音を立てて金具が弾けた。中から、真新しい融資契約書と、ぎっしりと詰まった札束が姿を現す。
信長は、その中身を細かく確認するまでもなく、口角を凶悪に吊り上げてニヤリと笑った。
「……ほう。本当に引っ張ってきおったか」
「はい」
「利益の五十パーセント上納に、年利十五パーセントか。あの場では覚悟を決めた顔をしておったが……まさか、本当にあの法外な条件を呑んで、これだけの軍資金を引きずり出してくるとはな」
信長は愉快そうに肩を揺らし、立ち上がった。
「やりおったな、光秀」
「……褒めているんですか、それ?」
光秀が胡乱な目を向けると、信長は豪快に笑った。
「当然だ。あれだけの殺人的な条件を前にして、逃げずにリスクを背負って帰ってきたのだ。少しはマシな面構えになってきたではないか」
「少しは、ですか……」
「まだまだだ。三千万円程度の借金で満足するな。ここから何百倍にもして返すのだ」
「それを言われると、せっかく治まりかけていた胃がまた激しく痛むんですが……」
「フハハハハ! それでいい! 痛みを推進力に変えろ!」
「何がいいんですか!?」
光秀が抗議している横で、丹羽が淡々と契約書の文面と現ナマを確認していた。
「……確かに、契約は成立していますね。当面の資金は確保できました。ご苦労様です、明智店長」
「ええ。ですが丹羽殿、社長」
光秀はブリーフケースの横に立ち、強く息を吐いて真っ直ぐに二人を見据えた。
「この三千万円で、一刻も早く第二世代システムを完成させます。厨房処理能力を劇的に上げ、現在取りこぼしている需要をすべて売上に変えなければ、足利金融の利息と上納金で我が社は確実に死にます。もう秀吉一人に負担を押し付けるワンオペ経営には戻れません。昨日までの本能寺を捨てて、新しい本能寺を作ります」
信長は、光秀のその宣言に満足そうに頷いた。
「それでいい。金は用意した。あとはシステムを作るだけだ」
「……ほう。見事な熱量と、素晴らしい覚悟だ」
不意に、戦場のような店内に、全くそぐわない落ち着き払った声が響いた。
「秀吉くんの怒り係数は、導入当初と比較して約三・五倍にまで跳ね上がっている。素晴らしい。やはり、人間は極限状態に追い込まれてこそ、真のエネルギーを放出するのだな」
「……え?」
光秀が声のする方へ視線を向けると、カウンターの特等席――秀吉が炎上する様が最もよく見える席――に、一人の男が座っていた。
純白の白衣を身にまとい、無精髭を生やした、神経質そうな細身の男だ。
男は、秀吉の悲惨な状況を助けようともせず、手元のバインダーに挟まれたレポート用紙に、何やら複雑な数式とグラフを一心不乱に書き殴っている。その傍らには、優雅に湯気を立てるブレンドコーヒー。
「あ、あの……お客様? ここは厨房の熱気と油が直接飛んでくるので危険ですよ……というか、あなた誰ですか?」
光秀が恐る恐る声をかけると、白衣の男はピタリとペンを止め、ゆっくりと振り返った。
「おや」
男のレンズの分厚い眼鏡の奥の瞳が、光秀を値踏みするように見つめる。
「あなたが、新しい店長ですね。ここへ戻ってくる前に、丹羽くんから聞いていますよ。 なんでも、前任者が三人ほど立て続けに胃に穴を開けて逃げ出したとか。いやはや、実に興味深い労働環境だ。私は松永久秀。見ての通り、しがない研究者ですよ」
「松永、久秀……?」
光秀は首を傾げた。聞いたことのない名前だ。
新手のクレーマーか、それとも保健所か労働基準監督署の潜入調査か。光秀の胃がキュッと縮み上がった時、丹羽がノートパソコンを抱え直して口を開いた。
「我が喫茶『本能寺』の創業メンバーの一人にして……今、秀吉が使っているその『第一世代本能寺オーブン』の設計者ですよ」
「えっ!?」
光秀は、白衣の男と、炎を噴き上げる狂気のオーブンを交互に見比べた。
「この人が!? 『怒り』を燃料にして異常な火力を生み出す、あのコンプライアンスの欠片もない違法建築オーブンを作った張本人ですか!?」
「失礼な」
松永はコーヒーを一口啜り、不満げに眉をひそめた。
「違法建築とは心外な」
「いやそもそも建築物じゃないだろ! 厨房の備品だろ! 違法改造だ!」
光秀の的確なツッコミを無視し、松永は淡々と続ける。
「あれは、人間の感情という無限に湧き出るエネルギーを、物理的な熱量に変換する革命的な発明ですよ。……まあ、安全装置を付ける予算と時間がなかったので、たまに爆発しますが」
「それを違法改造と言うんです!!」
光秀が絶叫していると、松永は全く悪びれる様子もなく、白衣のポケットに両手を突っ込んで肩をすくめた。
「待ってください」光秀はハッとして松永を指差した。「確か松永殿は、オーブン完成直後に『こんな危険な機械を実用化したら店が吹き飛ぶ』という至極真っ当な理由で、うちから逃げ出したはずじゃ……!」
光秀が丹羽から聞いていた過去の認識を口にする。しかし、松永は心底呆れたような顔をして、大きなため息を吐いた。
「人聞きの悪い。私は危険だから逃げたのではありません。本願寺カフェの最新鋭の設備と、潤沢な研究資金に惹かれたのは事実ですが……あそこは、安全すぎて、退屈で死にそうだったのです」
「……退屈?」
「ええ。あちらの顕如社長は、徹底したリスク管理を行う男です。彼らは『従業員を無理に働かせない』『適切な休息を取らせる』『安全性を最優先する』という、研究者にとって最も忌まわしい縛りを設けていたのです」
「それが普通の優良なホワイト企業です!!」
光秀の常識的なツッコミが虚しく響く。
「信じられますか?」
松永は憤慨した様子でカウンターをバンッと叩いた。
「残業時間が月四十五時間を超えるとパソコンが強制シャットダウンされるんですよ!? 研究の佳境で! その上、私が提案した『コーヒー豆と一緒に少量の火薬を焙煎すれば、未曾有の覚醒作用が得られる』という画期的なアイデアも、『倫理的にアウト』『労働基準法及び消防法違反』と一蹴されました。私は安全性を軽視するつもりはありません。ただ、性能を最大化するためなら、安全性とのバランスの極限を攻める。それだけです。なのに、彼らは安全基準を完全に満たすことを、実験の絶対条件にしていた。 あんな生ぬるい環境で、どうやって技術的ブレイクスルーを起こせというのですか!」
「あなた自身が一番ブラックですよ! コーヒーに火薬を混ぜるな!」
光秀が頭を抱えていると、松永はふっと表情を和らげ、光秀が持ってきた黒いブリーフケースの札束にねっとりとした視線を落とした。
「そんな折、業界のネットワークで風の噂を耳にしましてね。愛知県清須市にある喫茶『本能寺』が、あの足利金融から『利益半分・年利十五パーセント』という、正気の沙汰とは思えない条件で三千万円の融資を引っ張ったと」
「なんでそんな極秘情報が、融資契約を結んでからわずか数時間でもう漏れてるんですか!?」
「これほど狂った経営判断……年利十五パーセントという致死量の借金を背負ってまで、未完成のシステムに投資するような狂った会社なら、私の狂った研究も再び快く受け入れてくれるだろうと確信しましてね。何食わぬ顔で帰ってきたというわけです」
「……なんでブラック企業に、こんな狂った人材ばっかり集まってくるんですか……」
光秀は、己の決死の覚悟で手に入れた三千万円が、このマッドサイエンティストを呼び寄せるための「最悪の採用広告」になっていたという事実に、強烈なめまいを覚えた。
「ガハハハハ!」
信長が腹を抱えて大笑いした。
「違いねぇ! 本願寺のような優等生のお遊戯会では、お前のような狂犬は飼いならせまい! で、松永。お前はその三千万で、我らに何を見せてくれるのだ?」
松永は白衣を翻し、丹羽の元へ歩み寄った。丹羽は無言で、光秀が徹夜で仕上げた『第二世代本能寺システム』の事業計画書を松永に手渡す。
松永は、その分厚い計画書をパラパラと素早くめくり……やがて、その口元に恍惚とした笑みを浮かべた。
「……素晴らしい」
松永の分厚い眼鏡が、厨房の炎を反射して怪しく光る。
「現在の一人依存型の厨房から脱却し、『怒り』の抽出プロセスと燃料化プロセスを完全に分離。複数の独立した厨房設備へエネルギーを並列供給し、処理能力を五倍にする……。安全性よりも効率を優先した、実に美しい設計だ。本願寺の連中なら、タイトルを見ただけでシュレッダーにかけるでしょうね」
「……安全性、度外視してませんよね?」
光秀が震える声で確認する。
「ええ。極限まで効率に振っています」
松永は清々しいまでに断言した。
「これだけの異常な火力を並列化し、複数の従業員から同時に感情エネルギーを抽出するとなれば、当然、制御は極めて困難になります。一歩間違えれば、清須市の一角ごと吹き飛ぶ大爆発を起こすでしょう。……最高ですね。私の知的好奇心が、久しぶりに疼いていますよ」
「だから最高じゃないです!! 店が吹き飛んだら三千万円の借金だけが残るんですよ!!」
光秀は胃薬の瓶を取り出し、ボリボリと三錠まとめて噛み砕いた。
「丹羽殿! 社長! 本当にこの人に三千万円を預けていいんですか!? この人、絶対途中で予算を私物化してヤバい爆弾とか作りますよ!」
「明智店長」
丹羽は、光秀の抗議を冷徹な視線でピシャリと制した。
「我々には、時間がないのです。足利金融への莫大な上納金と高金利を払いながら会社を存続させるためには、一刻も早くこの第二世代システムを稼働させ、厨房の処理能力を限界突破させるしかない。……倫理観や絶対の安全性を気にしている暇は、一秒たりともないのです」
「ぐっ……」
光秀は言葉に詰まった。
自分が経営者としてリスクを引き受け、足利金融から金を引っ張ってきた以上、この狂気の計画を前に進めるしかない。その構造を、光秀自身が一番よく理解していたからだ。
「そういうことだ、光秀」
信長が、光秀の肩をバンッと叩いた。
「金は用意した。設計図もある。あとは、このイカれた研究者に作らせるだけだ。おい、松永」
「はい、社長」
「貴様も好き勝手やるがいい。存分に研究費を使い潰せ。……ただし」
信長の目が、スッと細められ、露骨な殺気を放った。
「本願寺に勝てなかったら、あるいは我が社の利益に貢献できなかったら……その時は、貴様をその白衣ごと、オーブンの燃料にして燃やすぞ」
その直截的な脅しを聞いても、松永は全く動じることなく、むしろ嬉しそうに口角を上げた。
「ええ、承知しておりますよ。結果が全て。それが、この本能寺のルールですからね。……では、早速ですが明智店長。その三千万円の研究開発予算、すべて私の『研究費』として管理しましょう」
「設備投資です!! 会社の設備投資の資金です!!」
光秀が即座にツッコミを入れる。
「ええ、ですから研究資金ですね」
「含まれていません!! 厨房の機械を買う金です!」
「あ、あっ……私の、私の決死の三千万円が……!」
光秀が涙目で抵抗し、予算の定義で揉めるのも虚しく、松永はブリーフケースをひったくるように奪い取った。
「ご安心を。この三千万円は、一円たりとも無駄にはしません。すべて研究開発のために、清く正しく使わせていただきますよ」
「だから設備投資だと言っているでしょうが!!」
光秀の悲痛な叫びを背に受けながら、松永は白衣を翻し、厨房の奥へと歩き出した。
――この瞬間。
喫茶『本能寺』の組織構造は、決定的な変革を迎えることとなった。
これまで曖昧な役割分担で動いていた仕事はさらに細分化され、それぞれに責任者が置かれ、ついには正式な「部署」として固定化されていく。 これこそが、大増員によって完成した『縦割り組織』であった。
松永久秀は『研究開発部』のトップとして、第二世代システムの開発に専念する。
柴田勝家は『営業部』のトップとして、外から客を限界まで引きずり込む。
佐々成政は『購買部』のトップとして、品質より価格を優先した激安食材を次々と仕入れる。
前田利家は『接客部』のトップとして、過剰なサービスでクレームをねじ伏せる。
丹羽長秀は『財務部』のトップとして、冷徹に資金繰りを管理する。
そして、明智光秀は『統括』として、すべての責任を背負い込むことになった。
一見すると、組織図上は近代的な企業組織への見事な進化である。
これで光秀自身が現場を走り回る必要はなくなり、負担は劇的に減るはずだった。……いや、そうなるはずだったのだ。
しかし、その実態は恐るべきものであった。各部署のトップは、皆一様に我が強すぎる武将たちである。彼らは「全体最適」など知ったことではなく、各々が自分の『KPI(目標数値)』だけを狂ったように追求し始めるのだ。
営業がさばききれない客を限界まで押し込み、購買が品質や安全性より価格を優先した食材を大量に仕入れ、研究開発が倫理を無視して火力を上げ、財務が強引に予算を削り、接客が過剰に客を引き留める。
各部署の暴走を止める仕組みが存在しない。
結果として、部署間の利害対立と摩擦が全開になり、その「調整」と「火消し」という最も胃の痛くなる業務が、すべて統括である光秀の元へ集中することとなったのだ。
光秀は成長している。経営層としての視点も持ち始めている。
だが、待遇は何も変わらない。
むしろ、現場の作業から解放された代わりに、「責任」と「ストレス」だけが純増していく。組織図上は立派に成長したが、光秀の仕事は減るどころか爆発的に増えたのである。
部分最適の暴走した集合体が、「全体最悪」という巨大な災厄を引き起こす。
その恐るべき企業体制が、今ここに完成したのである。
「松永さぁぁぁん!!」
火だるまになっている秀吉が、救世主を見るような目で叫んだ。
「助けてください!! 俺、もう炭になります! 限界です!!」
「ええ、秀吉くん。久しぶりですね」
松永は、炎に包まれる秀吉の肩をポンと叩き、不気味に笑った。
「あなたのその見事な『怒り』、余すことなく私の研究の礎にしてあげましょう。さあ、第二世代システムの構築を開始しますよ。まずは……君のその『限界』を、物理的に突破する実験から始めましょうか」
「え? 突破? 助けてくれるんじゃなくて!?」
秀吉の新たな絶叫が、煙の充満する店内に響き渡る。
光秀は、店の片隅に置かれた十キロの米袋の上に崩れ落ち、両手で顔を覆った。
「……終わった。この会社、やっぱり根本的に終わっている……」
光秀が足利金融から引き出した、血塗られた三千万円。
それを燃料にして、松永久秀という狂気のマッドサイエンティストが、本能寺の厨房をさらなる魔境へと改造していく。
本願寺に資本力で追いつき、性能で圧倒するための決戦兵器。
第二世代本能寺システムの開発が、今、狂気と共に幕を開けた。
(第13話へ続く)




