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帝國大戦〜枢軸殲滅!!最終決戦を勝利せよ〜  作者: 007
第2章 反攻準備

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第1部 帝國の決断

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暫しお待ち下さい。

1941年12月4日午前9時

アメリカ合衆国首都ワシントンDCホワイトハウス大統領執務室


「国民は恐怖しているわ。本土への空襲のみならず、首都への空襲を許した事に。」


カーリー大統領の言葉に、誰も言い返せなかった。苛立つカーリー大統領はサンドラ海軍長官を睨み付けた。


「海軍長官。太平洋艦隊司令長官が言っていた、『連合艦隊の空母を潰す為に南鳥島への攻撃を行う、南鳥島作戦』を行うべきじゃ無いかしら?」

「その件に関しましては……」


サンドラ海軍長官は言葉に窮した。博打過ぎるとして作戦に反対したのはサンドラ海軍長官自身であった。しかし実際問題として連合艦隊は未だに強力過ぎる戦力を有している。太平洋艦隊だけでは勝負にならず大西洋艦隊を合流させて、ようやく互角に戦えるかどうかである。だが大西洋艦隊を合流させると大西洋をがら空きにすると言うことになり、大英帝国の攻撃を許す事になる。その為に南鳥島作戦で連合艦隊の空母を潰したいのである。だが空母を潰す作戦にしては博打過ぎる。だがそうしないと戦力差が開いたままとなる。そこへ来ての本土空襲である。合衆国政府は発狂寸前と言えた。まさに猫の首に鈴をどのように付けるかで、相談するネズミの様であった。


「現在太平洋艦隊司令長官との連絡を取り、南鳥島作戦の細部を検討中であります。」

「つまりは作戦を行うのに必要な事態を検討中、と言う事かしら?」

「そうであります。大統領閣下。」


サンドラ海軍長官はそう言ってハンカチで額の汗を拭いた。


「大統領、陸軍としても作戦には反対しません。」


セイラ陸軍長官がサンドラ海軍長官に助け船を出した。


「軍部は何としてでも、大日本帝國の攻撃を防ぐように。首都空襲を許しただけで、国民はパニックになっているわ。」

「「了解致しました。」」


カーリー大統領の言葉にサンドラ海軍長官とセイラ陸軍長官はそう答えるしかなかった。






1941年12月10日午後3時

大日本帝國帝都大阪首相官邸2階執務室


「総理、お疲れ様です。」

「お互いにね。」



東久邇宮総理はそう言って中澤国防大臣を労った。

帝國議会で歴史に残るべき法案が可決成立したのである。法案名『ユダヤ民族に対する朝鮮半島38度線以南領土割譲法案』通称『南朝鮮割譲法案』である。ユダヤ民族に対しては大日本帝國は保護し難民を受け入れる方針を示していた。特に1940年リトアニアでの難民に対する通過査証(ビザ)発給は当初はリトアニア領事代理の独断であったが、後に大日本帝國政府が直々にユダヤ民族保護を示し大日本帝國の国策となった。その年枢軸国側は不気味な平穏を装っており、大日本帝國はその間にユダヤ民族を枢軸国側占領地域から大量に救出した。難民として大日本帝國に移ったユダヤ人達は100万人を超え、政府の考えとは反対に国内世論が変化した。国内に100万人のユダヤ人を抱え続けるのはよろしくない、がその意見であった。そこで大日本帝國政府は大英帝国に要請し委任統治領のパレスチナでユダヤ国家建設の計画を持ち掛けた。大英帝国は当初は反対したが大日本帝國の圧力により計画を受け入れた。だが現地のパレスチナに於いて大英帝国への反乱が頻発していたのである。アラブ民族が当然ながらその計画に反対した。この事態に大日本帝國は大英帝国の二枚舌外交に気付いた。そしてこのまま無理にパレスチナへユダヤ国家を建設すればアラブ民族との戦争は避けられないと判断。そこで大日本帝國政府は大英帝国にパレスチナへの安定統治を要請し、自らはユダヤ国家建設の為に腹を切る覚悟を決めた。それが南朝鮮の割譲である。

当初は南樺太や台湾が候補にあがったが、南朝鮮の立地に大日本帝國は着目し決定された。南樺太や台湾は敵に攻撃されやすい、南朝鮮なら回りを大日本帝國領が囲んでいる為にその心配が無い。その為に決定された。この決定を受け大日本帝國政府はユダヤ民族と討議を重ねた。当初は聖地エルサレムの地に国を作れない事に反対したが、大日本帝國政府は丁寧な議論を重ね最終的には悲願の国家建設の夢が勝ち、南朝鮮に建設される事になった。そして帝國議会に南朝鮮割譲法案が提出された。帝國議会に激震がはしった。何故日清戦争で獲得した領土をユダヤ人に割譲するのか?、が反対論の主軸であった。だが政府は毅然と反論した。神聖ロシア帝國の領土はどうした?、である。神聖ロシア帝國は第二次世界大戦に於いて大日本帝國以下亜細亜諸国が占領した領土で建設された。これにより反対論は一気に勢いを削がれた。だが悪足掻きは続いた。しかし反対論は下火になり、遂に今日の午前に開かれた帝國議会に於いて法案は可決した。


「予定通り釜山は租借地となります。海軍が反対しましたが、これにより全て丸く収まりました。」


中澤国防大臣も安堵の表情を浮かべた。海軍の反対も分からなくは無い。釜山鎮守府を失う訳にはいかない。日本海がもはや敵のいない内海であることに変わりは無いが、安全保障の観点から言えば釜山は抑えておきたい土地である。


「新しく出来る、ユダヤ国家との協議によるけど100年が理想ね。その後は返還して彼方の軍港にする。」

「それが無難だと思います。」

「さて、頭の痛い話は終わりにして。いよいよ新兵器を投入するのね。」


東久邇宮総理は笑顔であった。中澤国防大臣もその言葉を受け、説明を始めた。


「まずは海軍の新兵器です。九六式艦戦はもはや旧式過ぎました。そこで2年前から開発しておりました、陣風戦闘機が漸く完成致しました。全長10メートルで全幅14メートル、勿論翼は折り畳み式となっています。速度は2000馬力の排気タービン過給器を組み込んだ発動機(エンジン)を装備しており650キロを出します。武装も13ミリ機銃6門に25ミリ機関砲2門を装備し、更に250キロ爆弾8発もしくは130ミリ航空噴進弾20発を装備可能で対地攻撃能力も飛躍的に向上しています。噴進弾も爆撃機に向けて発射すると瞬時に撃墜可能です。航続距離は4900キロに実用上昇限度は10000メートルとなります。乗員は1名であります。発動機の強化により装甲を強化し、自動消火装置・機上電話・機上電探を装備しています。機上電探は全方位探知を可能としており、この電探に関しては既存の機体にも更新を命じています。更新が早いか、新型機が早いかどちらかは分かりませんが、同時進行で進めます。二重反転プロペラに変更した為に高性能を出せるのも特徴です。」

「これでアメリカのF4Fに対抗できるわね。」


中澤国防大臣の話を聞き、東久邇宮総理は終始笑顔であった。


「その通りです。漸く対抗できます。続きまして陸軍の新兵器です。まずは三式中戦車チヌです。全長7メートルで全幅3メートルとなり、速度は58キロを出します。武装は75ミリ砲1門に8ミリ機銃1門、13ミリ機銃2門です。最大装甲厚は55ミリですがT-34を徹底的に調べ上げて開発された為、傾斜装甲を採用し55ミリの装甲は実質85ミリの装甲厚となっています。乗員は4名。8ミリ機銃は同軸機銃であり射撃の照準に使用します。将来的に射撃電探を装備する予定であります。そして18式噴進砲(バズーカ)も新たに投入されます。 全長1380ミリで重量6000グラム。口径65ミリの装弾数1発です。特徴は肩乗せて標的を狙える事でしょう。口径は65ミリと比較的小さいですが、敵の側面や後方に命中させると威力は保証されます。」

「これで陸での戦いもまともに出来るわね。」

「はいその通りです。それに去る10月13日に鈴木商店会長の音頭で五大財閥の総帥が集まり決定された事項により、全て財閥が大増産体制に入りました。今年中に陣風は1000機、三式は2000輌、18式は5000丁の生産を予定されています。来年の1月中には前線部隊全てに新兵器が行き渡る筈です。」

「とにかく、敵に遅れをとったわ。何としても巻き返すように。」

「勿論です。」


中澤国防大臣は力強く答えた。








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