表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
帝國大戦〜枢軸殲滅!!最終決戦を勝利せよ〜  作者: 007
第1章 開戦

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/29

峰川空襲2

お久し振りです。

空母大鳳を緊急発進した九六式艦戦2機は80キロ先に、アメリカ軍の哨戒艇を発見した。


「曹長、攻撃開始。」

『了解。』


中内多佳子少尉の言葉に島田友華絵曹長は答えると、2機は哨戒艇を攻撃した。2機はそれぞれ銃撃を行い、それにより哨戒艇は呆気なく沈没した。


「こちら中内機、敵哨戒艇を発見。これを撃破。次命令を求む。」

『こちら大鳳了解。暫し待て。』


空母大鳳からの通信から約1分後、再び命令が飛んだ。


『こちら大鳳。周辺を索敵し、更に哨戒艇を攻撃せよ。以上。』

「了解。索敵を続ける。」


中内少尉はそう答えると島田曹長と再び索敵を始めた。





第2艦隊旗艦超弩級戦艦山城戦闘指揮室


「上戸司令官は緊急発進させた戦闘機2機に対して、更なる索敵を行い発見次第攻撃するように命じたようであります。」


通信員はそう言うと、通信用紙から顔を上げた。大森司令官はその言葉を聞いて、暫し沈黙した。

確かに発見された事は仕方無い。更なる索敵を行い、敵の哨戒艇を排除するのも大事である。しかし九六式の機上電探は下方探知より、前方探知に重点が置かれていた。正確には機首水平に上30度、下30度の上下角30度の範囲である。全方位探知の電探は新型機からの装備予定であった。幾ら電探先進国であれ、現時点では全方位探知電探は装備していない。その為、見落としが発生するかもしれない。それが大森司令官にとっては心配であった。


「予定を変更するべきか、予定通り行うか。」


大森司令官が悩んでいると、通信機を操作していた通信員が唐突に顔を上げた。


「第1艦隊上戸司令官より入電。『アメリカ軍の航空機は航続距離が短い為、作戦は予定通り行うべきと判断。』との内容です。」

「成る程。紗耶姉にはお見通しだったみたいね。」


大森司令官はそう言うと、中野参謀長に向き直った。


「参謀長、作戦は予定通り行うわ。」

「了解しました。」


中野参謀長はそう言うと、敬礼をした。






午前11時

サンフランシスコ900キロ沖地点


大森司令官は通信員に命令を下した。


「作戦開始。」

「了解しました。」


通信員は作戦開始を伝える為に、通信を入れた。



正規空母皇鳳飛行甲板


皇鳳の飛行甲板には一式爆撃機が10機待機していた。空母天鳳と合わせて20機の爆撃隊である。


峰川隊1番機


1番機には峰川中佐自身が乗り込み、操縦席に座っていた。



「中佐、作戦開始許可が下りました。」

「了解。発進。」


通信を受けた通信員が、峰川中佐に作戦開始を伝えた。峰川中佐は発進作業に入った。


「中佐、大丈夫ですか?」


副操縦士が心配そうに峰川中佐に声をかけた。僅かに震えている。それを見た峰川中佐は笑顔を見せた。


「大丈夫よ。信じなさい。」


峰川中佐はそう言うと、機体を加速させた。飛行甲板に載せている一式爆撃機は飛行甲板の後部に集中させているが、当然1番機はその集団の先頭に位置する為に滑走距離が短い。その分技量が高い順に前から並んでいた。

峰川中佐の操縦する一式爆撃機は飛行甲板ギリギリで無事に飛び立った。


「中佐、お見事。」


爆撃手が笑顔で言った。峰川中佐も笑顔を見せた。

一式爆撃機は今回の作戦に際して特別仕様になっている。通常は13ミリ機銃12門に爆弾3トンを搭載。航続距離は4700キロで実用上昇限度7900メートルとなっている。しかし航続距離4700キロではアメリカ大陸横断は無理である。そこで峰川中佐は思い切った決断をした。爆弾を搭載する機体と爆弾だけしか搭載しない機体に分けたのだ。正確には500キロ爆弾2発だけを搭載し機銃を全て取り外した機体と、機銃を機体下部にある4門だけ搭載し残りの機銃を取り外し爆弾を搭載しない機体。この2種である。これにより航続距離は4700キロから、6000キロまで増大。更に機体内部に予備燃料庫を増設。実用上昇限度が6900メートルに下がったが、航続距離を7000キロにまで無理やり延ばした。その為に防弾性は大きく低下したが、致し方無かった。



「皆無事に飛べてます。」


心配そうに窓の外を見ていた通信員が笑顔で叫んだ。


「心配無かったわね。」


峰川中佐はそう言うと、再び笑顔を見せた。峰川中佐を含め、全員作戦が最早終わった気分になっていた。陸上爆撃機を空母から飛び立たせたのである。そんな気分になっても仕方無いだろう。


10分後には全機無事に空母から飛び立った。第1艦隊と第2艦隊は早速帰路に着いた。




「作戦通り、ワシントンに向かうわよ。」

「了解。」


峰川中佐の言葉に、副操縦士が答えた。

今回の峰川空襲は3都市を爆撃する事になっていた。サンフランシスコ・ニューヨーク・ワシントンである。サンフランシスコには爆弾搭載機4機と機銃搭載の4機、ニューヨークには爆弾搭載機5機と機銃搭載の5機、ワシントンには爆弾搭載機1機と機銃搭載の1機である。峰川中佐は爆弾搭載機を操り自らワシントン爆撃に向かう。爆撃の成果よりも目的は二大都市と首都を爆撃したという事実である。


「中佐、橘機が護衛に着きます。」

「了解。」


通信員の言葉に、峰川中佐は答えた。ワシントン爆撃は峰川中佐が行い、橘少尉の操縦する一式爆撃機が護衛に着く。

ニューヨーク爆撃には第1爆撃隊隊長川江中尉率いる爆撃機5機、護衛に5機。サンフランシスコ爆撃には第2爆撃隊隊長澤田中尉率いる爆撃機4機、護衛に4機となる。


「歴史に名前が残るわよ。」


峰川中佐の言葉に、全員が頷いた。







午後11時30分


峰川中佐の操縦する一式爆撃機はワシントンに進入した。対空電探に探知されたらしく、探射灯(サーチライト)が何本も立ち上った。


「目標への進路に入ります。」


航法士が進路を把握したらしく、進路に入った事を知らせた。

目標は連邦議事堂であり、それに爆弾を投下するのが目的である。ここで大事なのは『破壊』では無く、『投下』である。正直な話、500キロ爆弾2発で破壊出来るとは考えていなかった。たった1機だけで2発で、しかも高高度爆撃である。繰り返しになるが、爆撃した事実が大事なのである。



「今の所、静かね。」


峰川中佐はそう呟いた。探射灯が照らされてる他には、空襲警報が鳴り響いているだけである。高射砲は全く撃たれておらず、敵機も迎撃には上がってこない。そうこうしている間に、爆撃地点に入った。


「投下!!」


爆撃手はそう言うと、爆弾を投下した。





1941年12月5日午前10時

大日本帝國帝都大阪首相官邸1階記者会見場


峰川空襲の成功を受け、東久邇宮美由紀総理は記者会見を行っていた。


「……のようにして、峰川中佐の指揮する特別爆撃隊は見事にアメリカ合衆国本土を空襲したのです。更には連邦議事堂に損傷を負わせました。爆撃を果たした部隊は大西洋に無事に逃げ切り、機体を捨てて落下傘降下。全員海軍の潜水艦に回収されました。」


東久邇宮総理の言葉を受け、記者達が質問を投げ掛けた。


「総理、爆撃を行った爆撃機は一体何処から飛び立ったのですか?」


記者の質問に東久邇宮総理は笑みを浮かべた。


「峰川中佐以下爆撃隊は高天原から出撃したわ。」


東久邇宮総理は冗談半分で言ったが、記者の一部は信じてしまった。その為に翌日の一部の新聞は『空母高天原出撃』と報道し、東久邇宮総理を笑わせた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ