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帝國大戦〜枢軸殲滅!!最終決戦を勝利せよ〜  作者: 007
第1章 開戦

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13/29

国連決議

同時刻

スイスジュネーブ国際連盟本部4階総会議場


今ここで緊急国連安保理で決議された『対枢軸国制裁案』の総会決議が行われていた。


「開票致します。全会一致で決議案は承認されました。」


事務総長の言葉に総会議場は拍手に包まれた。





『対枢軸国制裁案

今時大戦は枢軸国側からの侵攻により勃発した。連合国はこの横暴を断じて許す事はしない。枢軸国側は連合国に対してやってはいけない行いをしてしまった。

(中略)

国際連盟安全保障理事会及び総会は連合国に対して、枢軸国殲滅の許可を与える。2度に渡る大戦を経て尚歯向かってくる枢軸国側に対して全面的な攻撃が行われる事になる。連合国は枢軸国側のありとあらゆる建造物及び人的資源の破壊・殲滅を行う。全ての連合国は対枢軸国制裁案に基づきあらゆる行動を国際連盟が承認する。』







午後5時

大日本帝國帝都大阪首相官邸2階執務室


東久爾宮総理が呼んだ客人がやって来た。


「総理、遅れて申し訳ありません。」

「良いのよ。忙しいのは承知してるから。」


国防総省海軍庁長官榊原奈穂美大将の言葉に、東久爾宮総理は優しく言葉を掛けた。


「長官、今回の戦争。」

「はい。」

「海軍と空軍が中心になると思うわ。」

「私もそう思います。」


榊原長官は単純に海軍が中心だと言われて喜んだ。


「だからと言って陸軍と騎兵隊が中心じゃ無いって意味では無いの。」

「分かっております。侵攻や占領には陸軍と騎兵隊が必ず必用です。」

「けど海軍と空軍が敵を圧倒してこそ、陸軍と騎兵隊が活躍できるの。」

「はい。」

「帝國は世界に冠たる海洋帝國だから、私は海軍の大軍拡を考えてるの。」

「素晴らしい御判断だと思います。」


東久爾宮総理の言葉に榊原長官は益々嬉しそうに答えた。


「帝國議会にも『帝國軍備拡張計画』として提出するから、長官は早急に海軍庁として艦船の設計を行って欲しいの。」

「了解しました。」

「台湾奇襲で時代は空母中心になったから、空母を増産しない事には作戦は儘ならないからね。」

「戦艦の改修工事の許可を頂きたいです。」

「戦艦の改修?」

「そうです。航空機に対抗する為に対空機銃と両用砲の増設を行いたいのです。空母の護衛とすれば巨体を有する戦艦の対空機銃は侮りがたいものになるかと思われます。」

「成る程。了解したわ。改修工事は直ぐに始めて。戦艦だけじゃ無くて巡洋艦・駆逐艦全ての改修を行うのよ。」

「了解しました。」


榊原長官はそう言うと頭を下げた。


「とにかく。これから凄まじい勢いで軍拡を行うわ。海軍・空軍・陸軍・騎兵隊、軍備拡張を最大限に行う。長官、来年早々には帝國軍備拡張計画での兵器が生産されてくるから、それまではひたすら耐えるのよ。」

「了解しました。」

「それから長官。」

「はい。」

「申し訳ないけど、連合艦隊司令長官は更迭よ。」

「……今回の台湾奇襲による責任ですか?」

「そう。奇襲とはいえ、南遣艦隊が全滅したの。責任はとって貰わないと。」

「了解しました。」

「後任人事は全て任せるわ。」

「了解しました。派閥抗争に影響の無い人物を選びます。」

「そうして。」

「そうてなれば、失礼します。海軍庁での仕事が多そうでしょうから。」

「頼むわね長官。これから更に忙しくなると思うけど。」

「了解しました。それでは失礼します。」


榊原長官は敬礼をすると、執務室を出ていった。







1週間後

1941年10月12日午前10時

大日本帝國広島県呉市連合艦隊総司令部2階長官室


「お待たせしました。」

「よく来たわね。さあ座って。」


連合艦隊司令長官代理林香苗中将は、第2艦隊司令官大森知香恵中将を労った。


「御用件は何でしょうか?」

「南太平洋に行ってもらうわ。」

「南太平洋にですか!?」


大森司令官は驚いた。大森司令官にしてみればフィリピンに派遣されると思っていたのである。グアムは既にトラック島の第3艦隊が派遣され占領していた。


「海軍情報部戦略情報室が暗号を解読したわ。敵は『日豪連絡線』の分断を狙っているの。」

「成る程。オーストラリアはボーキサイト以下各種鉱物資源を帝國は輸入しています。確かに連絡線が分断されればこっちには不利益があり、あちらの優位性は高まります。」

「その通り。早急に南太平洋に向かいなさい。」

「了解しました。」


大森司令官は椅子から立ち上がると敬礼をした。林司令長官代理も立ち上がり答礼した。


「とにかく今は敵の進撃先に待ち構えて攻撃するの。来年の前半辺りからは新型艦艇と航空機が出来上がってくるわ。それまでの辛抱よ。」

「分かっています。」

「大蔵省も大変ね。帝國軍備拡張計画を進める為や、国防高等技術研究本部・理化学研究所の開発に対して無尽蔵に資金を出させられるからね。」

「戦争にはお金が掛かります。多少は致し方ないと思われます。」

「そうよね。」


林司令長官代理は呟いた。


「フィリピンはどうなるのですか?」

「フィリピンは第1艦隊と第8艦隊が派遣されているし、タイ王国駐留の空軍それに台湾の空軍基地も復旧したから大丈夫よ。」

「了解しました。」

「それじゅ、頑張ってちょうだい。」

「お任せ下さい。」


大森司令官はそう言うと、長官室を出ていった。



「ふぅ。」


大森司令官が出ていったのを確認すると林司令長官代理は溜め息を吐いた。


「連合艦隊司令長官って疲れるわね。」


林司令長官代理は前任の連合艦隊司令長官が更迭された事により、急遽後任人事が決まるまでの代打として代理に就任した。林中将自身は既に予備役ではあったがこの危機に際して、最後の御奉公として連合艦隊司令長官代理に就いた。しかし代理とは言え、連合艦隊司令長官は激務であった。


「早く後任が決まって欲しいわ。」


1人になるとついつい本音が出てしまう。人前ではどうにか虚栄を出しているが、それも精神的にはツラい。後任人事は国防総省海軍庁航海局局長でどうやら最終調整をしているらしいが、まだ長引きそうである。


「それも覚悟してた事だし、仕方ない。」


林司令長官代理は再び溜め息を吐いた。





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