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帝國大戦〜枢軸殲滅!!最終決戦を勝利せよ〜  作者: 007
第1章 開戦

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12/29

電撃作戦

同時刻

神聖ロシア帝国イガルカ


ソビエト連邦との偶発的な戦闘が勃発したこの地は、今度はソビエト連邦の故意な侵攻を受けていた。国境沿いに一斉侵攻を受ける形となった神聖ロシア帝国陸軍は各所で撃破されていた。同盟軍として駐留していた大日本帝國陸軍と中華連邦陸軍も大きな被害を受けた。


「また殺られた!!国有企業が造ったのにここまで殺られるなんて。」


第7機甲師団第28戦車大隊大隊長坂上優香中佐は艙口(ハッチ)を閉めながら言った。現在大日本帝國陸軍の主力戦車は『九七式中戦車チハ』である。帝國自動車が開発した戦車で別名を『亜細亜戦車』と言い、神聖ロシア帝国・中華連邦・満州帝国・タイ王国も対外取引許可により生産していた。4ヶ国は九七式に加え自国戦車も運用している。九七式も57ミリ砲を装備し最大装甲厚47ミリの装備を有する戦車であった。しかしソビエト連邦陸軍の戦車は強力で『HMK重戦車』『T-100重戦車』『KV-1重戦車』『T-34中戦車』と連合軍の戦車を圧倒した。確かに九七式も連合国側では有力ではあるがソビエト連邦には通用しなかった。その為坂上中佐は罵ってしまったのである。


「中尉、敵の戦車をどう思う。」

「奥の2種類はフィンランドで確認された多砲搭戦車ですが、手前の重戦車とあの速い中戦車は初めて見ます。4種類ともこのチハより高性能であると考えるのが普通でしょう。」


坂上中佐に質問された射手の石川典子中尉は冷静に答えた。砲弾はもはや撃ち尽くした為、全体の統率を行っており余裕があるのである。この間にも当然ながら戦闘は続いており、操縦士は砲撃を避けるのに必死であり通信士は情報入手に必死である。


「あの中戦車は苦戦しそうね。」

「中戦車も含め、現状チハでは勝利は覚束無いでしょう。空軍と協同で戦うか、2台1組で戦うかです。」

「そうするしか無いわね。新型戦車を早急に開発してもらわないと。」


坂上中佐はそう言うと再び艙口を開けて外を見た。九七式や神聖ロシア帝国陸軍のIS-1中戦車、中華連邦陸軍の39式中戦車が果敢に攻撃を行っているが見事に撃破されていた。特に敵中戦車は強力で圧倒的な力を見せた。後に『T-34衝撃(ショック)』と呼ばれる事となる。連合軍にとって悪夢のような戦闘である。

今回の戦闘に於ける悲劇は『海軍・空軍・騎兵隊優先』にあり、陸軍を数で補おうとした事にある。海軍の建造計画も空軍の航空機開発計画、そして騎兵隊の強襲揚陸艦建造計画は質量を兼ね備えて進められた。しかし陸軍は機甲師団編成計画とあり戦車・装甲車・自走砲・貨物自動車・補給車と各種車輌の設計・開発・大量生産が行われた。合計すれば他の3軍を凌ぐ生産数となった為、ある程度の低品質は致し方無い事であった。しかし九七式も相手を選べば勝てる事はあるだろう。現在陸軍庁と国防高等技術研究本部が協同で開発している1式中戦車は、今回の戦闘により残念ながら開発中止となるだろう。それにより早急な新型戦車開発が行われる事になる筈である。


「とにかく、今回はどうしようも、無いわ。空軍も手一杯だから。」

「九式自走砲部隊が砲撃を開始しました!!」


坂上中佐の言葉に無線機と格闘していた通信士の戸田安江中尉が大声で言った。それを聞いた坂上中佐は笑みを浮かべた。


「良いときに砲撃するわね。良いわよ!!楽しくなって来た!!」


しかしソビエト連邦陸軍の侵攻は強さを増し、連合軍は徐々に押され始めた。





同時刻

クレタ島イラクリオン地中海軍総司令部会議室


世界で三度目の大戦が勃発すると考えた人はいないだろう。しかし今この時も世界各地で枢軸国側の侵攻は行われている。欧州・ロシア・カナダへの侵攻に連合国側は反撃さえ満足に行えず、各所で撃破され大きな被害を出し戦線を下げるしか無かった。そしてこの大日本帝國軍地中海総司令部も大混乱となっていた。


「総司令官、ここは冷静になって戦うべきです。」

「……」


地中海艦隊司令長官麻倉由紀恵中将の言葉に地中海軍総司令官高梨真喜枝大将は無言で腕を組んで目を瞑っていた。麻倉司令長官の後ろには地中海方面軍司令官金村美紀枝中将、地中海航空団司令官上村多香子中将、地中海騎兵軍団司令官倉田日奈子中将がいた。

地中海軍は大日本帝國軍に於いて独立性のある軍である。女帝陛下直属という位置付けとなっている為、独立性を勝ち取った。大日本帝國本土からの距離を考えれば当然ではあるが、当初は軍部からの反発は大きかった。海軍にしたら謂わば両洋艦隊的になる為、内戦でもおっぱじめる勢いで反発した。しかし結局は大日本帝國の最終手段、女帝陛下の勅令により地中海軍の創設は決定されたのである。


「地中海艦隊は正直戦力的に枢軸国側に対抗するには余りにも貧弱です。それは海軍だけで無く、陸軍・空軍・騎兵隊にも言えます。籠城戦も一種の作戦だと思われます。」

「籠城戦?」


麻倉司令長官の言葉に高梨総司令官は漸く口を開いた。


「そうです。このクレタ島は別名『軍艦島』です。滑走路だけで12本あり、鉄筋コンクリートで固めた要塞・トーチカを大量に配備しています。そしてこのイラクリオンには地下要塞があり、半年間は籠城出来ます。その間に本土からの援軍を迎えるのです。」

「長官、過度な期待は外れた時の失望が大きくなるわよ。」

「総司令官!!」

「私は援軍は無理と考えるわ。」


高梨総司令官の言葉に4人は絶句した。


「現状大日本帝國は太平洋でアメリカ合衆国の攻撃を受け手一杯よ。東洋艦隊は亜細亜で援軍も待たずに活動しているわ。地中海軍の総力をあげて戦うわよ。」


高梨総司令官は力強く言い切った。そこへ伝令が入って来た。


「対空電探が敵航空機を探知致しました。50機と思われます。」

「上村司令官、大丈夫なの?」

「50機なら十分に対応出来ます。」


上村航空団司令官は自信満々に答えた。




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