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帝國大戦〜枢軸殲滅!!最終決戦を勝利せよ〜  作者: 007
第1章 開戦

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11/29

台湾沖海戦

同時刻

台湾沖南東670キロ地点


亜細亜の海で白人が殴り合いを行っていた。最初に攻撃を行ったのは東洋艦隊の方であった。本拠地の香港(嘗てはシンガポールを本拠地としていたが対アメリカを考慮し1930年に変更)を出港して[訓練]を行っていたが、高雄鎮守府が平文で発した電文を受け亜細亜艦隊攻撃に急行した。訓練としての出撃も枢軸国側の暗号を解読しての結果であった。しかし東洋艦隊は亜細亜艦隊の予想外の攻撃に苦戦する事となった。確かに戦艦プリンセスオブウエルスを旗艦とし合計で、戦艦2隻・空母2隻・重巡洋艦5隻を主力とする強力な艦隊であった。しかし東洋艦隊は亜細亜艦隊を[過去の戦略]で判断していた。だが亜細亜艦隊は空母を主力とする[機動艦隊]であったのである。




東洋艦隊旗艦戦艦プリンセスオブウエルス艦橋


『レパルス被弾!!』


見張り員の叫び声がプリンセスオブウエルスの艦橋に響き渡った。5分前に亜細亜艦隊へ攻撃を開始した東洋艦隊であるが大きな過ちを犯していた。それは砲撃目標を重巡洋艦や軽巡洋艦にしていたのである。大日本帝國は台湾が空母艦載機による攻撃を受けたと発表していたが、東洋艦隊はそれに懐疑的であった。しかしマースフェリペル司令長官は亜細亜艦隊に空母が8隻いる事に気になった。通常空母4隻と軽空母2隻の大部隊であった。フェリペル司令長官はそれが無視出来ない存在とし、空母への砲撃を命じた。しかし亜細亜艦隊は艦載機を出撃させ、東洋艦隊に襲いかかった。


「これが航空機による攻撃……」


フェリペル司令長官は防弾硝子の前に仁王立ちしつつ呟いた。その周りでは艦橋部員が動き回っていた。司令長官は攻撃開始命令を下せば後はやる事は無い。個々に艦長が命じて戦う為、司令長官は攻撃中止命令しか権限は残っていなかった。そのフェリペル司令長官の隣に1人、歩み寄って来た。


「航空機による雷爆撃ですか。これは戦艦といえども滅多打ちにされれば沈みますね。私達に反撃を行わせないように空母を沈め、戦艦を沈める。空母2隻は呆気なく沈められましたが、戦艦の粘りを見せたいですね。敵は航空機に任せ撤退していますので、せっかくの[46センチ砲]も使えないです。全く植民地軍(アメリカ軍)の分際で良く考えたものです。大したもんです。」


ノーラユリス参謀長は何処か面白そうに言った。

ユリス参謀長の言った46センチ砲。実はプリンセスオブウエルスは46センチ砲を装備している。連合国側と枢軸国側の第一次世界大戦から続く冷戦と熱戦の歴史は世界各国に凄まじい軍拡を行わせた。その対立はワシントンやロンドンで呑気に軍縮条約を調印させれる筈は無く、核兵器無き冷戦では各国は戦艦を大量産させた。これにより世界中で鋼鉄のリヴァイアサンが誕生したのである。大英帝国は46センチ砲搭載のライオン級(プリンセスオブウエルスはこの2番艦)、48センチ砲搭載のグレートブリテン級、51センチ砲搭載のクイーンエリザベス2世級を建造。第二神聖ローマ帝国やポルトガル帝国・中華連邦が48センチ砲と46センチ砲搭載戦艦を建造した。枢軸国側はアメリカ合衆国が46センチ砲搭載のアイオワ級、48センチ砲搭載のモンタナ級、51センチ砲搭載のユナイテッドステーツ級を建造。枢軸国側で戦艦大国はドイツ第三帝国である。46センチ砲搭載のビクセル級、48センチ砲搭載のH40級、51センチ砲搭載のH44級を建造した。ソビエト連邦やフランス共和国も46センチ砲と48センチ砲搭載戦艦を建造。建造競争は狂気の計画であった。そしてその中で最強にして最凶・最狂の計画を実行し史上稀にみる海洋帝國となったのが石油資金にものをいわせた大日本帝國である。51センチ砲搭載の大和級、48センチ砲搭載の山城級・金剛級、46センチ砲搭載の紀伊級・琉球級である。

何度も言うが、核兵器無き冷戦は戦艦の大量産となったのである。


「確かに航空機による攻撃はある程度被害を受けるとは予想されていたけど、現に停泊中の戦艦は台湾での通り。今度は航行中の戦艦に有効かどうか……」

「有効だと思いますよ長官。あれを。」


ユリス参謀長の指差す方向に目を向けたフェリペル司令長官は驚きの光景を目の当たりにした。レパルスが多数の航空機による攻撃を受け、黒煙を出しながら航行していた。時折機銃が撃たれるが、全く命中していなかった。レパルスを見詰める2人に通信室から連絡が入った。


『レパルスより入電です。[本艦被害甚大なり。機関室大破により最大速力3ノットまで低下。艦橋に爆弾3発の直撃により艦長死亡。然れど戦闘は可能なり。]以上です。』

「艦長、本艦の状況は?」


フェリペル司令長官の言葉にマーチ艦長は双眼鏡から目を離すと2人に向いた。


「本艦は現在爆弾2発と魚雷1発の直撃を受けましたが戦闘は可能です。しかし機銃や高角砲は殆どが破壊され対空攻撃は実質効果は無いです。対空レーダーや水上レーダーも破壊され探知能力は大きく低下しています。」

「多分ですが植民地軍は台湾攻撃に爆薬を使い過ぎたのだと思います。ですから最優先に空母を沈めそして旧型のレパルスを集中攻撃したと思われます。」


フェリペル司令長官は2人の話を聞くと、再び戦場に目を向けた。つい数時間前まで戦艦こそが海軍戦略の要だと思っていた世界中の海軍軍人にとって、目の前に広がる戦場は異世界の戦いと言えた。小さな航空機が飛び回り戦艦を翻弄しているのである。誰がこんな事を予想したであろう。しかし目の前の光景は現実である。そして現にレパルスは25歳の年齢で幕を閉じようとしていた。


「もう無理ね。通信室聞こえる?」

『はい聞こえます。』


フェリペル司令長官は伝声管に近付くと話し掛けた。


「大至急レパルスに連絡。『総員速やかに退避せよ。これは司令長官命令なり。』以上よ。」

『了解致しました。』


フェリペル司令長官は命令を下すと、再び防弾硝子の前に立った。その左右にはユリス参謀長とマーチ艦長が立った。2人に話すようにフェリペル司令長官は言った。


「戦争は変わった。」


それと同時に爆弾が艦橋に命中した。



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